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座右の書2023-4随筆集 歴史

おはようございます。

夏です。

特別な日、8月15日が近づいています。

網野善彦編『日本の名随筆 別巻99 歴史』

とても深い文集である。

歴史と文学、歴史教育といった、多くの難しい問題について触れた玉稿の集まりである。「今の歴史学は転換期にある」という警句でもある。

執筆者は、日本歴史学界でも著名かつ高明な方々であり、森鴎外から始まるのも良い。

様々な分野で研究方法を確立した方だからこそ、書ける。その苦悩を含めた文章になるのだろう。

それらを噛み締めて読みたい。


過去を振り返ることはできても、未来はどうなるのか分からない。

私ができること、考えることである。思索した過程はここに記すことができる。その知の集積が、いつか大きな「うねり」になることだろうと信じて。

歴史学を学ぼうとする学生はもちろん、歴史小説が好きな方に広く読んでほしい。光が射すだろう。

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