見出し画像

労働党のMeToo政治家、国会カムバック前に謝罪 ギスケ応援派から感じる違和感

ノルウェー最大規模の政党、労働党。現在は野党だが、ノルウェーでは政権交代が頻繁に起こる。労働党は、何人もの首相を出してきた。

MeTooで、副党首が党内外の複数の女性たちにセクハラをしていたことが判明したのは、昨年のクリスマス直前。

トロン・ギスケ副党首(写真上、左)は、ノルウェー政界では有名人。副党首のため、未来の労働党党首候補、つまり首相候補でもあった。

Photo&Text: Asaki Abumi

・・・・・

一度は国営放送局のニュース番組生放送で謝罪したギスケ氏。だが、その後Facebookで、一部の女性の証言を嘘だとする見解を発表。セクハラ文化にうんざりしている人々を、さらに苛立たせることになった。

女性たちからの告発は止まらなかった。報道が続く中、ギスケ氏は精神的に耐えられなくなり、ドクターストップを受け、病欠していた。

ここから先は

1,573字
この記事のみ ¥ 150

『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』(かもがわ出版)発売中です。カラフルな写真とともに、ぱらぱらと読める北欧モデル資料集のようになっています。