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ノルウェーの移民・難民政策、どうなる?

ノルウェーではソールバルグ第二次内閣が水曜日に発表されたばかり。

注目を浴びていた大臣ポストのひとつが、進歩党のシルヴィ・リストハウグ氏だった。

リストハウグ氏といえば、これまで「移民・社会統合」大臣だったが、今回の内閣改造で、法務・危機管理・移民大臣となった。

これまでは、進歩党の2人の大臣が法務省で職務を分担していたが、リストハウグ氏が1人で法務省全ての責任を担うこととなる。

政府が移民・社会統合省を新設した理由は、難民申請者が数年前に一気に押し寄せたため。

緊急で専門部署を作り、コントロール不可能な申請者の波と受け入れをどうにかする必要があるとして、リストハウグ氏が任命された。

2015年には3万人だった難民申請者は、2017年には3500人に。1995年以来の低い数字を記録した。

昨年の国政選挙運動、リストハウグ氏が話題の的に

昨年の国政選挙中、そして選挙後の各党の交渉中、話題となっていたのは、リストハウグ氏がさらに権力を増すか、それとも他党が彼女を抑え込めるかだった。

Photo&Text: Asaki Abumi

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