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有料レッスンで得られる語学体験

☆写真はオスロのヴィンテージカフェ、レトロリッケカッフェバー。

「有料レッスンで先生がいるのっていいなぁ」

改めてそう思った。

フィンランド語には自動詞と他動詞という文法がある。

これは日本語にもある

「起こす」「起きる」

「見つける」「見つかる」

「寝かせる」「寝る」

というようなやつ。

この存在には結構前から気づいていた。

教科書『Suomen Mestari 2』でも説明されていたし、練習問題もした。

でも、明らかに

「2種類のグループがある。ふたつの単語は似ている」くらいの定着しか頭でされていない。

「こりゃもう、ひとりではだめだ」

「アンナ~」と私は思っていた。

こちらがアンナ。

私の文法担当。アンナとは教科書『Suomen Mestari 2』でがんがん文法だけを中心に教えてもらっている。この教科書にある各章の本文や単語の勉強はスキップして、文法のみ。なぜなら私は本やニュースを読みすぎたようで、単語とか長文を読むにおいては、この教科書はもう簡単なレベルなのです。でも文法は複雑でわからん。

「自分で練習問題解いたけれど、なーんとなくそんなものがある、くらいのぼけっとした理解しかできていない気がする!」

「アンナと緊張しながらじゃないと覚えられない!」と今日伝えました。

レッスン料金がかかっているし、なにより文法に細かいアンナが相手なので、私は「緊張しながら」「どきどきしながら」勉強できる。

「あ、間違えた」

「おしかった」

「なんだっけ、なんだっけ」

と、ネイティブの人を前に緊張しながら、間違えながらだとその状況とセットで文法や単語が頭に定着しやすい。

あとひとりではできない、「自分に関連する文章を作る」作業もできる。

例えば、「落とす/pudottaa」「落ちる/pudota」

私は細かく文法をいろいろ間違えながら、アンナと最終的にこの一文を作った。

Oravat putoavat ruoka-astialta (落ちる/pudotaが格変化して登場)

リスがエサ箱から落ちる

私の家には毎日、野生のリスが鳥のエサを食べにくる。かわいいリスたちはたまにエサ箱から落ちている。

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私はリスたちが大好きで、こういう光景をいつも楽しんでいる。だからこうなると覚えやすい。

他の人には意味のない文章でも私には体験や記憶や感情が混ざるから、覚えやすい。

もうひとつは、これ。

Minä pudotin vintage-kupin

ヴィンテージのカップを私は落とした (落とす/pudottaaが格変化して登場)

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これも本当の話。実際、昨日の夜にお気に入りのノルウェーのヴィンテージカップを落として、ショックだった。だから覚えやすい。

もはや思い出したくない出来事だった。けれど、「落とす」という単語で、どうしてもこのエピソードばかりが頭の中をぐるぐる回ったので……。

これで覚えられたら、あのカップが割れたことにも意味があったのかな。くすん。

アンナは文法に細かいので、それぞれがどうして変化するかも教えてくれるし、私自身が説明できるかも確認する。だから「えーと、えーーーーーーと」とものすごく頭を使う。

こういう一連の作業は、独学では同じ効果を得られない。

お金はかかるけど、その分得られるものが大きい。

ちなみに、「開ける/開く」「消す/消える」のフィンランド語は私はすんなり理解していて、他の動詞よりも頭に染み付いている。

なぜかというと……

ムーミンの本でよく出てくる単語だから。読書の効果あり。

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「節約のためにオンラインレッスンを減らして独学しようかなぁ」とふと最近思いましたが、やはりアンナ先生たちの助けがまだ必要だなと思いました。節約はほかのところでします。

そもそも、ひとりでもニュースや本は自発的に喜んでがんがん読むけど、文法好きではないので、文法の説明箇所を毎日がんがん読む気にはならない。

「有料レッスン」「私を見張って、緊張させ、悔しい思いをさせ、間違いを指摘する先生」がいないとさぼっちゃうわ。

有料だと、「払った分のお金を無駄にしないぞおおおおおお!」と気合が全く違うしね。「私にはまだまだitalkiが必要だわ!」と改めて思った日でした。

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これを書いていてはっきり自覚できたのですが、リーディングやボキャブラリー強化はある程度は自発的にできるけれど、その分わたしは文法は外部の助け(有料や先生)が必要なのでしょう。気づけてよかった、これはアイスランド語の勉強開始に役に立つ気づきだぞ。さらに勉強が効率化できるではないか。

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あ、もしitalkiで語学勉強を考えている人がいたら、クーポンどうぞ。

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7月22日 (木) 20時にはオンライン読書会で北欧政治の楽しさと魅力をおしゃべりする予定。私が語学勉強を必死にするのは北欧選挙の取材をするためであり、海外生活でより自分が自立するための道具になるからだ。

無料イベントなのでお時間あれば、遊びにきてね~


「北欧の幸せな社会のつくり方」著者あぶみあさきさんをお迎えして:オンライン読書会 (「7.25 女性の権利デー」プレイベント





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