『呪いのマーブリング』プロローグ
【あらすじ】
東京のIT企業に勤めていた出口春は、心身ともに疲弊して仕事を辞めて愛媛に移住した。ある日、ドライブ中に見つけた深ヶ集落に初めて足を踏み入れた出口は、その集落で古民家カフェを経営する若夫婦と出会う。そこで出口が目にしたのは、2人の背後に佇む着物姿の女と、2人の全身を染め上げる黒いマーブル模様だった。
大学生の水野颯太は、友達の山本歌留多と休日のショッピングを楽しんでいた。そこに怪しいスーツ姿の男が現れて歌留多を拉致しようとする。2人は逃げるが、以後その男から付け