見出し画像

振り返るな

1週間公開日記を書いて発見したことは、「書いても書いた分、また苦しくなるな」ということだ。
でもそれは、ちょっとした前向きな苦しさだったりもする。

公開文章ってすごく矛盾していて、読んで楽しんでもらおうだなんて浅ましい意識が芽生えた途端、書く作業が超絶面白くなくなるし、とはいえ、他者にとって読みやすい言い回しや長さを意識しない限り「やった感」を得られることはなく、後味が超絶悪いのである。
個人的な日記とは明らかに違うんだよね。不思議だ。

矛盾はこれに留まらなくて、私は結構な頻度で文章の中で映画や本の紹介をしてみる割に、大抵の場合、腹の底ではそれらの作品を紹介する気は全くない。
文章を書きながら思い出した本や映画を、とりあえず残さなくちゃという使命感で書き留める。なぜだろうか。

そしてとりあえず1000字くらい書いてみて、書き終わった後読み返しながら、「結局何も書けてないな」と失望する日がほとんどだ。

もっと書きたいことあるはずだよなあ、と。

ちなみに、一度公開しちゃったら、「書いたことは一切忘れて振り返らない」、が正しい。



最後に話は超絶に(っていうの?)飛ぶけど、イチローが引退したときに「確かな一歩の積み重ねでしか、遠くへは行けない。」というようなことを言っていたのを、ここ数日よく思い出す。

この名言も決して紹介したいわけではない。

私はいつだって紹介がしたいわけではなくて、「分かち合いたい」、と思っている。


私はいつだって、それを分かち合いたい。

そこにいるあなたと、分かち合いたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?