「突き抜けろ」と中庸のバランス。
一刻もはやくスッキリしたいので、取り決めなんていらない!
離婚届にサインさえもらえたらそれでいい。
という方がいるかと思えば、
一大事業でも興すのかというぐらい入念に下調べと準備を重ねて、ようやく動き始めるかと思いきや、まださらに迷う方もいて。
離婚プロジェクトの進め方には、本当に個性が出ます。
弁護士として相談を受けた私は、
前者のタイプには、「今後の生活や子どもの将来のこともあるで、もう少し落ち着いて考えた方がいいと思いますよ」
後者のタイプには、「考えてもわからないこと、準備しても予期せぬことがおきるので、そろそろ動きませんか?」
とアドバイスを差し上げたりします。
中庸をよしとする思想があるからです。
でも、はたと思うのです。
私のアドバイスは、本当にご本人の助けになっているのだろうか。
とにかくはやく決着をつけたい!
条件が不利だろうが関係ない!
と本気で思っていて、それが彼/彼女の選択なのであれば、
「今後のことを考えた方がいいよ」なんて、余計なお世話です。
そういう方は、
「やばい!はやまったー!」と後悔しても、
きっと速攻で気分を切り替えて、その先に突き進んでいくバイタリティがあるのかもしれません。
逆もまたしかり。
きちんと自分が納得いくまで準備をしたいという方に、ご本人が「まだだ」と思っているのに「動いてみたら」というのは無責任なことかもしれません。
選んだ行動の帰結は、ご本人が全部引き受けることになるのだから。
極端なやり方だって、それがご本人のやり方だったらそれがベストなのだ。
The Choice is Yours.
自分の選択を信じてよかったと、思っていただけるサポートを。
法律事務所のウェブサイトに掲げているこのキャッチコピーには、
私のそういう思いが込められています。
だから、私はご本人の話をよく聞くことを大切にしています。
事案についての情報を収集しながら想定できるアレコレを思い浮かべつつ、同時になるべくまっさらな気持ちで、ご本人の真意を受け止めます。
その上で、
『今後の生活や子どもの将来のこともあるで、もう少し落ち着いて考えた方がいいと思いますよ』
と言ったあとにこう続けることがあります。
「・・・と私も言いましたし、周りからも言われるかもしれませんが、それでも早くケリをつけることが大事なのだったら、そうしましょう!あなたにとって一番大切なことが、一番大切です」と。
私がとろうとしているのは、
「突き抜けろ」(その方の個性全開でやりたいようにやればいいさ!)と中庸のバランス。
それは静止点をみつけるというよりは、絶え間なく揺れ動くダイナミックなバランスです。
(了)
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