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王道は覇道。 -広告格言と今 vol.2-

先週のサザエさんは、
「形容詞に気をつけろ」
「他に言い方ない?」
「覚悟のない奴は手を出すな」

の3本でお送りしましたが、
(記念すべき初回のnoteをご覧になっていない方は
6秒で読み飛ばして帰ってきてください。)

セルフツッコミすると、
もちろん意図があれば、形容詞をど真ん中に伝えてもいいんです。
いや本来は、形容詞だけで言えるもんなら言ったほうが良くて、
わかりやすくて、切れ味&コスパ抜群の表現になります。
そこですぐ思い出されるのが

トヨタ
社、1968年の新聞広告「白いクラウン」。
当時の広告デザインめっちゃカッコいい!

しかし待てよと、形容詞ど真ん中で使ってるやんけ!
いまの世で
「新型のジムニーは”白いジムニー”、ずばりカラバリ推しでいきましょう!」
と提案したらそのスズキの担当者は即クビ必至!

しかし、白いクラウン出稿時1968年、
それまで黒塗りのみだった高級車のイメージに、
家族でも乗れる白のカラーバリエーションが追加されたことが
新しくて当時なにより選ばれる価値だったんです。
いわば、この白いクラウンが
「ご家族でも乗れる高級車どうですか?」と
社会に新しいふつうを提案したわけですね。

納車されたピカピカの白いクラウンにワクワクした
あの頃の新しいふつうの幸せを、
私たちはどんな新しいふつうで表現できますかね。


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尚、このnoteは
Facebookでいただいた「ブックカバーチャレンジ」にチャレンジ感が足らない問題に端を発した、「”ブックカバーチャレンジ”チャンレジ」のモチベーションにより運営されています。
広告・デザイン業界の成長過程でよく見聞きした広告格言を通して、今の世(ニューノーマル)の雑感をつぶやきます。
vol.2にして、すでにvol.1「形容詞が文章を腐らせる」のフォロー記事となりました爆。白いクラウンて格言じゃねぇし。今見ると、なんかバンド名っぽいし。


#ブックカバーチャレンジ #ニューノーマル #地方創生 #コピーライター #ニュータイプの時代