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28歳のSNS遍歴

先日、自分のマッチングアプリに関するインタビュー(ただの情報提供者としてだが)を受ける機会があり、自分のSNS遍歴を振り返ってみた。


遡ると20年ほど前からSNSというものに触れていたなあと懐かしい気持ちになった。きっと懐かしい気持ちになる人もいると思うので記録として残してみようと思う。


自分が初めてPCに触れたのは小1とかくらいだったと思う。確かプリセットのタイピングゲームで、タイプミスをするとホウキに乗った魔女が落ちてしまうというもので、キーボードを汗まみれにしながら叩いていた記憶がある。


小学校で、初めてSNS的な遊びをしたのは『くま人間学園』という、ゆる〜いサイトだった。いぬや、くまや、うさぎや、宇宙人といったゆる〜いキャラクターのアバターを選択してネット上の架空の学園の生徒となるのだ。生徒同士でチャットをしたり、「授業」という名目の簡単なミニゲームをやったりともう何だかわからないがとにかく楽しく、クラスメイトを誘って学校帰りにここで「待ち合わせ」をすることも多かった。

学園の管理人である人が「先生」としてチャットに登場して、「わ、『先生』がチャットに…」と素性の分からない人に全幅の信頼を置いてドキドキすることもしばしば。共通点もない知らない人と何をそんなに話していたんだと今は思うが、ずっと画面にかじりついていたのは鮮明に覚えている。



その次に虜になったのは、おそらく小学校高学年から中学生くらいの頃だろうか。『HABBOホテル』というホテルをテーマにしたアバターチャットだが、これが一気に現代的にというか、今でも通用するような当時としては革新的な(と子供ながらに思った)サービスだった。

同じく自分でアバターを作るのだが、顔の表情や髪型、服装などを自由に選ぶことができる。

髪型や服装は課金でデフォルト以外のものを選択することもでき、オシャレな人は課金勢で、彼らが集まると一目置くような威圧感があったものだ。



一番の魅力は、アバターで自由に動くことができること。
カスタマイズできる自分の一室から、ホテルのロビー、プール、バー、他の人の部屋などなどに移動して、その場にいる人同士で踊ってみたり、会話をしたり、追いかけっこをして楽しむことができるのだ。



また上級者だとたくさんの家具を駆使して自分の一室を迷路のように改造し、迷路をクリアした人に賞品として家具をプレゼントする、といった猛者もいた。


みんなで横並びに椅子に座ってチャットをしながら迷路の順番待ちをする時間もまた楽しかった。


当時、自己紹介欄に中学生という意味でネットスラングの「厨房、13歳」と書いていたら、前から歩いてきた人に「若いのに厨房で働いてるなんて偉いね」と声をかけられたのをよく覚えている。


HABBOホテルは現在日本でサービスを停止しているが、サービス終了の日の祭りぶりを今でも忘れない。また復活してほしいサービスのひとつだ。




ここまで書いてきてなんだか急に面倒になってしまったので、印象に残っているサービスを羅列する。

『リヴリー』
動物のアバター。別の島に行くのにワープするのだが、その挙動が面白かった。

『もなちゃと』
お馴染みのAA(アスキーアート)をアバターとして選び、吹き出し形式でチャットをするサービス。混雑するとAAが何十にも重なってカオスだった。小学生〜中学生の頃学校のみんなで遊んでいた。


『前略プロフ』
自分のプロフィールを作り友達のプロフィールをリンクづけたりして交流するサービス。中高生の頃だったかな。この頃はみんな「プロフィール」ってものが大好きなのよね。

今でいうTwitter的な要素で「リアル」という小さい日記機能がついていて、部活の試合で戦う対戦相手の前略を見つけて「エースはどうやら足首を負傷してるらしい」という情報を得たり、背番号ごとに敵チームの名前を覚えて試合中に自分がマークしている人の名前を呼んだりしていた。


『mixi』
やたら武勇伝を語るヤンキーと付き合ったきっかけがmixiだった。公園で呼び出されて10人くらいに囲まれたけど倒したみたいなことを言っていた気がする。
沖縄のお土産で島唐辛子を買ってあげたが渡す前に振られたので実家で消費した。





初めてネット上の人と実際に会おうとなったのは中1くらいの頃。
当時書いていたブログに頻繁にコメントをくれる男の人がいて、メッセンジャーでよくやりとりをしていた。


工業高校に通う18歳のヤンキーで、私はなぜか自分の中学生の文化祭に呼んだのだ。



「今日楽しみにしてるよ〜、お兄系の格好でいくわwww」
とメッセージがあり、時間で待ち合わせようということになった。


「ついた〜〜ww校門のとこにいるわ〜www」

とメッセージがくると急に怖くなり、相手が自分の顔を知らないことをいいことに友人達と遠くから校門の方を見て

「お兄系!!!あれじゃんwwwwww」
とざわざわしたり、何人か校門の近くまで派遣して様子を見てもらったりしたが結局会うことはしなかった。


わざわざ来てもらったのにちょっと悪いことしたかなと思ったが、

「今日忙しかったんかな??www何人かめっちゃ校門走ってる子いたwwww」

と後日寛大なメッセージがきたので助かった。サンキュー。



SNSを通じて実際に会ったのは、これも中1か中2の頃だっただろうか。

当時好きだったRIPSLYMEの掲示板に毎日遊びに行っており、その中で同い年の女の子と知り合ったのだ。


メールをしてみると中学が徒歩圏内ということが判明し、校門の前で待ち合わせしてRIPSLYMEの写真集(?)を借りたイルマリ好きの彼女は、最近結婚した連絡がきたな。
元気そうだ。




思い出にひたって取り止めがなくなりすぎてしまったのでこの辺で。
次回は出会い系で知り合ったマルチ系の人々との思い出を記録してみようと思う。


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