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「仁義」で1分自己紹介

知らない人同士が集まったときに、1分くらいでする自己紹介ってありますよね。ワークショップだったり、飲み会だったり。だいたいこんな感じです。

「ハイッ!あらためましてこんにちは!田中洋司ですッ。石川県金沢市からきました。えー、っと、仕事はですね、行政書士をやっています。今回参加したキッカケはですね...」

と、こんな感じが多いでしょうか。始まったはいいものの、喋りながら1分の時間感覚を持つのはなかなか難しいこともあって、半分以上時間が余る人や時間をオーバーして喋っちゃう人がいるのは、まあ、普通です。

実は、私、自分の声の通りが悪いので、ボイストレーニングに1年だけ通ったことがあります。腹式呼吸をしっかりする。体と言う楽器を使って相手に届けるように意識をして、適宜、間を取ってゆっくり話す。というのが基本でしたので、発声練習をするのではなく、筋トレみたいなことを沢山やりました。

家でもできることが多く、かなり役に立ちましたが、結局普段の喋り方に戻っちゃいますね。

この1分自己紹介というのは、かなりその人の個性が出ますので、聞いていて面白いものがあります。馴れている人もいるし、本当に蚊の鳴くような声の人もいます。そんな機会がある度に、私も気の効いた自己紹介をしたいな、とずっと思っていて、それで思い出したのが「仁義を切る」ってヤツです。

これはタケPくんが前に言ってたので、覚えていたんですが、どういうのかと言うと、こういうのです。

これをアレンジしてですね、それで自己紹介したらどうかな、と思うんですよ。これはお相手さんがござんすけれど、1分自己紹介は自分ひとりですので、ちょっとばかり工夫が必要でござんす。

ちなみに、寅さんなんかは独り語りでの仁義ですね

でも、両方聞いてみて思うのは、肝心な情報は割に少なくて、半分くらいは社交辞令的やりとりだったり、慣用句的なものが多いのは、なんとも日本っぽい。

むしろ、それが「仁義」っぽさでもあるので、自己紹介にちょっと加えるとかどうかなと思ったりで、例えば、おもむろに腰を下げて「お控ぇなすって」からはじまり、出身地や住んでるところをまず「藩」で言うんですよ。こういう時、藩がカッコイイと得ですよね。それから、名前を言って、所属、これはまあ、ヤクザだからですが、カタギの私の場合は職業ですね。あとは趣味とか好きな言葉を入れたらどうですかね。

「お控ぇなすって、早速ながら、鍋料理「ぎやまん」の座敷、借り受けまして、稼業、仁義を発します。

手前、生まれも育ちも日出るところ、伊勢の国は朝熊山の麓でございます。姓は橋本、名はゆきちん。稼業、田舎のごつい女。実家の田畑山林を引き継ぎ、2反の田んぼ、1反の畑で百姓をしてございます。

長唄三味線を10年、趣味はnoteとゲーム。映画とローカル線の旅、西に行きましても東に行きましても、とかく土地土地の個性にいちいち感動しがちなおばさんでございます。訳あって離縁した旦那と商売。座右の銘は「備えよ、常に。

以後、万事万端、宜しくお頼申します。」

名前は3文字とか4文字のほうが安定感があっていいですね。私は2文字なので、むりやり4文字にしときました。しかしこれ、言う機会あるんかなー。

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