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#3 都会で自然を大満喫できる「香港湿地公園」訪問記(2023 香港旅)

こんにちは。あさまるです。
2023年11月に行った香港への旅日記を徒然と記しています。
今回は、香港国際空港到着の翌日朝に訪問した「香港湿地公園(Hong Kong Wetland Park)」について紹介したいと思います。

この記事で香港旅行の参考になれば。また、旅行した気分を味わっていただけると嬉しいです。


香港湿地公園ってどんなところ?

一言でいうと、香港の北東部「元朗区」に位置する、自然公園です。

香港湿地公園が位置する「元朗区」というエリアはニュータウン開発で都市化が著しく、都市化で失われていく自然や湿地を保全すべく、生態学的緩和地域として、設けられたとのことです。

自然を保護しつつ都市部との緩衝帯となる部分を設けたかったのだろうと私は解釈しています。

香港湿地公園の背後には高層マンション群

香港湿地公園の計画が発表されたのが1998年。施工・整備され香港湿地公園としてオープンしたのが2006年。
実はもうオープンして17年ほど経つんですね。

広さ 61ヘクタール。香港の湿地生態系の多様性が見れる場所、そしてそれらを保護する必要性を訴えかけられる場所。地域住民や海外観光客に向けて、湿地の機能や価値をテーマにした教育・レクリエーションの場を提供する機会として運営されているとのことです。

公式サイトによると、2018年の来場者数は46万人。うち約39,000人が海外観光客だったとのことです。
私が訪問した日も小学生がクラス全体で訪問されていたので、香港で自然を知る、学ぶ施設としても定着しているといえるかもしれません。

より詳細な概要については公式サイトをぜひご覧ください。

香港湿地公園に行こうと思ったきっかけ

そんな私が香港湿地公園に行ってみようと思ったきっかけについても少し触れさせてください。

今回の旅行ですが、日々の仕事の忙しさから少し休息を入れたくて、ふと香港旅行に出ることにしたのでした。

旅行の計画をする際に、私は「都市部だけど自然を多く満喫できる、マイナスイオンを浴びれるような場所」に訪問したかったからです。

香港でさすがに実現するのは難しいだろうな・・・と思っていたのですが、Google マップをを見て気付いたのでした。
香港の離島や、九龍半島・香港島ともに、島の端の方には自然が残ったエリアがたくさんあるんですよね。一部は自然保護区になっているのではないかと記憶しています。

しかし離島に行くとなると観光と移動でほぼ1日時間を使ってしまいます。行ってみたいですけどね…。
そこでGoogle マップとにらめっこして見つけたのが「香港湿地公園(Hong Kong Wetland Park)」でした。
都市の中にありつつも、しっかりメンテナンスされている自然公園に感じたので、行ってみることにしました。

香港湿地公園に向けて移動

朝9時に起きて身支度をして、元朗区のホテルから香港湿地公園へ移動します。香港中心部からは遠いので、私はあらかじめ湿地公園から数駅先のホテルを予約して前乗りすることにしたのでした。
ホテルを出てしばらく歩くとこの景色。

連立するタワーマンション群を見ると、香港にいることを実感しますね。

天秀駅(Tin Sau)付近のタワーマンション群

香港湿地公園へ向かうために、路面電車(MTR Light Rail)で「湿地公園駅」まで移動します。
香港の北東に位置する「元朗区」「屯門区」には、路面電車が細かく張り巡らされているんですね。私は今回の旅で初めて知りました。
純粋に住みやすそうだなと感じました。

湿地公園駅。
オクトパスカード(日本のSuicaに相当するカード)をタッチして乗車・下車する
湿地公園駅の前もタワーマンション群でいっぱい

駅から香港湿地公園までは徒歩約3分。
大通りの側道がしっかり整備されていて、それでいて木々もたくさんあり、歩いていてとても気持ちよかったです。

駅から香港湿地公園までの道中。自然と都市のバランスが絶妙。
ジョギングしている市民もいました

湿地公園のチケットを購入

現地に到着したのでいよいよ入ってみます。

香港湿地公園 入口

チケット売り場で購入します。

チケット売り場。やはり後ろには高層マンション群。
湿地公園が出てくるとは思えないが…

チケットの価格は30香港ドル(600円)でした。
現金もしくはオクトパスカード(日本でいう交通系ICカード)での支払いとなります。クレジットカードは使えませんのでご注意ください。

私は木曜日の午前中に訪ねたのですが、小学生の課外学習で訪問されている方々が多かったです。

チケット売り場の中。
小学生の皆さんにまぎれて私もチケットを購入
エントリープラザ(入出場ゲート)までの道のり

湿地公園の中に入ってみる

チケットを購入できたら、エントリープラザと呼ばれる施設から入場します。駅の改札のようなゲートをくぐって入出場できます。

湿地公園の中はかなり広く、全体をくまなく巡るには少なくとも2時間は必要です。
とはいえ順路はほぼ一本道で、ぐるっと園内を一巡するようなコースになります。

途中ところどころに展示施設やトイレがあったりしますし、順路の道も非常にきれいに整備されていますので、身構える必要はまったくありませんでした。驚くほどに、ゴミはまったく落ちていませんでした。

各エリアの見どころ

多種多様な湿地に住む生き物や植物を鑑賞できるのが、香港湿地公園の特徴。
各エリアごとにテーマが設けられていますので、写真も交えながら紹介させてください。

ストリーム ウォーク

エントランスゲートをくぐって最初に現れる自然エリア。
小川があり、水と草が中心のエリア。都市部の景色から徐々に自然が増えていく景色が広がってました。

今回の順路をストーリー立てにするなら、オープニングとエンディングにあたるエリアになります。

日本でも郊外都市の河川にあるような、川、水、草、木々が調和しているエリアのように感じました。時折水鳥が来てたりしましたね。

小川と石畳の組み合わせは、日本の庭園っぽい
川と木々、時々水鳥

サクセッション ウォーク

上述のストリーム ウォークと後述するマングローブ ボードウォークの間とつなげる、グラデーション的役割を担ったエリア。

最初はスイレンなどの浮遊植物から始まるのですが、遊歩道を進むにつれて、森の中に引き込まれていきます。

徐々に都市から離れていき、人の手が入っていないような自然空間に景色に変化していきます。

木々の葉っぱ
都市の雰囲気がなくなっていき、自然だけになっていく

開かれた池から森の中に入っていくような演出になっています。
植物の種類の変化を持ってもらうことを意図したエリアのように感じました。

これは設計が上手い!と一人心のなかで唸ってしまった空間でした。

マングローブ ボードウォーク

香港でマングローブを間近で見れること自体が驚きなのですが、そんなマングローブ林を整備された歩道から鑑賞できるのがこのエリアの特徴です。

頻繁に案内板が出てくるので、比較的迷いにくかったです
マングローブ林が左右にある中を歩いていく
ふと横を見るとマングローブ

ワイルドサイド ウォーク

保護区の最も端に位置するエリアで、最も人の手が入っていないように感じたエリア。
森林と草原が混在する場所で、ありのままの自然を体感できました。

カメラ片手に持つおっちゃん

バタフライ ガーデン

バタフライの名のとおり、蝶を観察できるエリアです。
蝶なんてそう簡単に都合よく見れるものなのだろうか?と思っていたんですが、結構いました。

歩いているだけで蝶がいくらか植物に舞っていることがよくわかりました。
蝶の間近まで近づくことは難しい(飛んでいってしまう)ので、写真撮影の腕の見せどころですね。

エキシビション

最初と最後の入出場ゲートの横にある展示コーナー。
自然保護の重要性や湿地がどんな生態系を持っているかを紹介する展示がありました。

実際に訪問してみて

都市型自然公園にもかかわらず、ここまで自然を間近で体験できる場所が香港にもあると思っていなかったので、とても良い体験になりました。

香港だとほとんど都市部で生活が完結する中で、こういった自然を残す、維持するという活動を見れる場所があるのは大切だよなとつくづく思った次第です。

公園自体はまったく混雑もしておらず、ほとんど人混みない中で歩き回ることできました。

耳を澄ますといろんな音が聴こえるんですよ。
鳥のさえずり、魚が泳ぐ音、川のせせらぎ。
五感からたくさん感じ取れるひとときを過ごすことができました。

香港湿地公園、ぜひ皆さんも機会あれば訪問してみてください。

それではまた次の記事でお会いしましょう。

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