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ひそかなあこがれを叶えた、ある31歳の雑感

誕生日。

それはきっと、誰にとっても特別な日で
大切な誰かをお祝いしたい日。

この日を幸せに過ごせたら
その先の1年もきっと幸せな気がしてしまうのは
私だけじゃないはず。

こんな風に思いながらも、私自身、いわゆる特別な誕生日というのを過ごしたことがないまま、大人になってしまった。


**誕生日が国民の休日という宿命 **

私の誕生日は9月23日。
秋分の日。

この日はハッピーマンデーの施策があったのに
なぜか変わらないままずっと祝日。

おかげで、学校のみんなからその日におめでとう!って言われることを経験したことがない。

もちろん、家族はお祝いしてくれるけど
何年も続くと嫌になる。
思春期になると反抗期も重なってなおさら。

それに成長するにつれ
部活や習い事や行事などで
当日祝えなくなっていくことは
当然のことだと思う。

だからなのか
誕生日当日に
家族以外の誰かからお祝いされること

これに対してものすごく憧れがあった。


あっという間に30歳

あれから月日は経ち
気づいたらいい大人になっていた。

大人になったら
誕生日の件は自然と叶うと思ってたのに
これがなかなか叶わない。
おかしい…

みんなにとっての当たり前を
私だけが叶えていない気がしていて
自分のピースが
一つ欠損しているような感覚があった。

けれども。

友達に誕生日を一緒に過ごして欲しいなんて言うのは恥ずかしいし
そもそも、わざわざ貴重なお休みを一緒に過ごしてもらうのは申し訳ないし

サプライズが苦手なので誘われたこともない。


それに私が選んだ看護師という仕事は
カレンダーとは無縁のシフト制。

お正月も祝日も
容赦なく仕事が入る。
もちろん、9月23日も。

前の職場は、月に1回〜2回は希望の休みを提出できる代わりに、ほかの部分はシフトが出ないと本当にいつ仕事でいつ休みかわからないというルールだった。

9月23日、ほんとは休みたいけど
他に友達との予定があったり
いきたいコンサートがあったり
研修や学会があったりして

もう仕事でいいや…
と、なかば諦めの境地に達し
結局、毎年仕事してた。

たまに夜勤で誕生日当日を迎える時は、気を利かせた同僚が小さなケーキを買ってくれていたけど

忙しくてトイレにいくのも忘れるような業務量で、それどころじゃなくて。

夜勤明けの朝11時とかに
むしゃむしゃケーキ食べてたな。
(だからどんどん肥えた)

そんな感じで
今年も仕事しようかなって
スケジュールとにらめっこしてた時

やっぱり…
あのあこがれを叶えてみたい!
そう思うようになった。

私だって、1年に1回
いや一生に1回でいいから
その日になった瞬間に
おめでとうって言われてみたい。

そう思ってから数日後、
勇気を出してオンラインサロンで出会った仲良しメンバーに話してみた。

みんな、今の私しか知らない。

過去の私を知らないから
適切な表現が見つからないけれど
ぴったりだと思った。

あの…私の誕生日がね…9月23日で祝日なんだけど、当日を一緒に過ごしてもらったりできませんか…?

みんな二つ返事で了承してくれて
一斉に手帳をバンっと開いたの
ほんとおもしろかったな…

タスク管理の鬼が猛烈な勢いでタスク化していく中、もう1人は自身の予定の調整を、港区女子も前後の時間確認をしてくれて

あ、ほんとにあこがれが叶う
一歩手前まで来てるかもしれない…!
と、思った。

話が脱線するけど
夢が叶う時
必ず思い出すエピソードがあって。

小さい頃から看護師になりたくてなりたくて
ついに看護師の合格発表前日に
看護学校時代の友人が

夢を叶えるとき
ワクワクするかと思ってたけど
今、すごくソワソワしてます。
ワクワクではなく、ソワソワするの!

ってことをSNSに書いてて
それがすごく腑に落ちた瞬間だった。


私もソワソワしてた。

みんなにとっては
当たり前のことかもしれないけど
私にとっては小さな頃からの
ひそかなあこがれだったから。

タスク管理の鬼は同時に幹事の神様なので、思っていたよりもたくさんの人に祝ってもらって、とてもしあわせな時間だった。


日付を超える瞬間に
誕生日おめでとう!って
たくさんの人に言われて
嬉し過ぎて、私、パリピなのでは…?
と、勘違いしたよね。

それからたくさんプレゼントを頂いた。
こちらも、当日に直接頂くのがはじめてで
プレゼントの重さがそのまま心に響いて
とてもいい気持ちで家に帰った。


おまけに。

始発までジョナサンで過ごすという
大学生っぽい過ごし方も
密かに憧れだったので
こちらも叶ってとても嬉しい… !

(学生時代は実習とレポートに追われて
ノーキャンパスライフだった)


31歳だからって
何かが劇的に変わる訳じゃないけど

さくらももこさんが年始に必ず話していた
無事で気楽で愉快
というマインドを忘れずに。

そして

もっといい看護がしたいし
美味しいご飯作りたいし
いい文章書きたいし
フォロワーもPVも欲しいけど

それよりも
周りにいる大切な人達の暮らしを
アップデートしていける人でいたいな
いつも。

というわけで
31歳のナースあさみも
どうぞよろしくお願いします。

#ナースあさみ #エッセイ #誕生日

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