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軽く2000冊は読んだわたしの、読みたい本とめぐりあう11のコツ

読書

私は大好き。

だって、古本なら100円で先人たちの知恵が買えるし、図書館ならタダで借りたい放題ですよ…

こんなにコスパのいいインプット、他にないでしょ。

思えば、小学校高学年の頃から(友人が減っていくとともに)読書にハマり、司書さんはもとより図書室の区画や分類を覚えてしまうほど通いました。

そのうち、本棚にある本だけでは物足りなくなり、書庫に眠っている本、他の図書館にしかない本を予約して読むほど。

貸出禁止の本も読みたくて1日図書館で過ごしている日もありました…

中でも周りを驚かせたことがハリーポッターを原文のまま読むこと。

当時、中学生だったのですが

早く続きが読みたい…!!!!

その思いだけで辞書を片手に夜遅くまで読み漁る毎日。
スラングや隠語も調べながら読んで、全部読み切りました。
おかげで英語の成績がグーンと伸びましたね…


今でも基本的になんでも読むのですが、歴史物は苦手かな。

本業がナースなので研究論文を読むこともあります。マニアックな言葉に出会うとウホッてなります。

このご時世、YouTubeのほうが好き!って人も多いでしょうが、わたしは読書を味方にしたおかげで仕事でもプライベートでもいいことがたくさんありました。

たとえば

・言葉から概念やビジュアルをイメージできること
・思考を広げたり反対に紡いだりすること
・少ない情報量から考えを深め推察すること

どれも大人として、持っていて損のないスキルだと思っています。

だから皆さんにも読書の楽しさを知ってもらいたい。電気が途絶えても陽の光があれば楽しめるのは、読書だけ。

そして、どうせ読むなら話題の本や売れてる本を読んで自分!イケてる!!と大衆的なぬるま湯にひたるのではなく

楽しみながら読めるもの、自分の糧となるものとめぐり逢い、読んだものを時間がかかってもいいからしっかりと染み込ませ、自分の文化に根付かせたいですよね。

そのためのコツをピックしていきます。


まずは購入編。

表紙や帯に惑わされない

販売元が売りたい作品というのは、いい意味でも悪い意味でもコピーライティングや広告、セールスのスキルがたくさん使われています。

平積み、帯には有名人からのコメント、キャッチーなコピー、目を引くようなデザイン、既存のファンを巻き込むようなPR戦略、直筆のサインが入ったポスター掲示、あたりかな。

・学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] (角川文庫)
・嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
・伝え方が9割
・もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (新潮文庫)

上記の本は、ベストセラーと呼ばれるものです。
なんとなく、購買意欲をそそられるような感じ、ありますよね。

けれども

売れている本=自分のためになる本、とは限りません。

毎日多くの新作が出ている出版の世界。
正直言ってコピーやデザイン、販売戦略が先行してしまい、肝心の中身は…という著書も中にはあります。

過剰なコピーや販売戦略を見極める目が消費者にも必要だ、ということです。


気になる本は目次とあとがきだけ読んでみる

その本の内容を集約しているのが目次、作者が読者に対して読後こうなってほしい、や執筆の動機、舞台裏を書いてあるのがあとがき、です。

小説や漫画以外には必ず書いてあるものなので
購入前にぜひチェックしてみて下さい。

そこだけでもその人の文章のスタイルがわかります。
読んでみてなんか違うかも…と思ったら買わなきゃいいだけ。

ちなみに、あとがきが好きな作家さんはさくらももこさん。

執筆エピソードや息子さんの様子が書いてあることが多く、ほっこりします。

目次で思い出されるのは、革命のファンファーレ 現代のお金と広告でした。


第何版かをみよ

本の一番後ろには作者、発行者、発行元などその本の情報が記載されています。

私がいつもみるのは第何版かってところ。

本っていうのは著者や出版元の兼ね合いである程度の初版が刊行されて、売上が好調ならばどんどん増刷がかかっていきます。

なので、よく売れている本は

第1版 発行年月日
第4版 発行年月日

こんなふうに記載されています。

売れていることがすべてではありませんが、こんなふうにどれだけ増刷しているのか、もひとつの参考にしてみると◎


カバーをとってみる

小説や新書にはない楽しみなのですが…

ハードカバーの本にはカバーを外すと必ずといっていいほど何かしらの仕掛けがあります。

カバー表紙との間違い探しだったり
カバー表紙にはないブラックさだったり。

出版に関わる人たちの細かいこだわりを感じられる部分です。
ここが凝っていると買っちゃうか…!という気持ちになります。

先ほども挙げた「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」も、カバーを外すとえんとつ町のプペルの絵が出てきてさすが…!と笑ってしまいました。


文字の色やフォントに注目する

これはそれぞれの好みによるかと思いますが、
個人的には文字の色やフォントが統一されたものが好きです。

自己啓発やビジネス書にありがちですが、文字の色やフォントに変化を持たせているものがありますよね?

あれは、読みやすさも含めて作者の意図や大事だと思うところに注目して欲しいから、わざと視覚的に目立つようにしているのです。
(学生の頃の教科書を思い出すとわかりやすいかも…)

これは読書に慣れていない人や苦手な人にとってはありがたいサービスだと思います。

ただ、読みなれているわたしからすると、ちょっと閉口してしまう要素。

自分が気に入った文章
大事だなと思うこと
もう一度読みたい部分

こういうものは、自分で決めたい。
本の学びを著者に決められたくないんです。

Kindle(電子書籍)では、こういうフォントが整理されているので、自分でメモしたり線を引きながら読みたい人にはいいかもしれません。

いずれにせよ、自分の読み方とケンカしない書き方をされてる本かどうか、を見極められると良いと思います。


参考文献は2ページ以内のものを

専門書レベルだと参考文献が5ページ超えの時もありますが、概ね一般書では2ページが限度かと思います。

私自身、学会発表論文を3回書いたことがあるのですが、文献って検索して、選んで、読んで、まご引き(その文献を参考文献を調べる)して…っていうプロセスを繰り返します。

そして、研究として仕上げる時に本当に引用・参考にした文献のみを抽出します。

そのため100近く文献を読み込んだとしても、研究論文に載せる文献はせいぜい10程度なはず。

研究や専門書に限らず、文献が絞られているということは、背景にある情報やコンテンツを捨ててきた証拠

本に限らず音声や動画もそうですが、その背景にどれだけ捨ててきたものがあるかで、それが持つ価値やクオリティが大きく変わると思います。

たとえば、バラエティ番組なんかそうだと思いますが、6時間収録してもいいところだけつなげて2時間に編集しますよね?

ああいう感じ。

補足をするならば、海外の文献が複数載っているとベターです。
作者の伝えたいことを、文化や言語の違う視点から調べて分析したのね、と好印象を持ちます、わたしは。

購入編はここまで。


続いて、読み方編。

好きなところから読む

おそらく、ほとんどの人が最初のページから順番に読んでいると思うのですが、そんなの誰が決めたんでしょうか?

目次を読んだり
ペラペラめくったりして

気になるところから読んでいいんです。

ただ小説は最初から読まないとダメ。
ストーリーがチンプンカンプンになってしまいます。海外小説だとなおさら、誰がアンで誰がトニーかわかなくなってしまうのでご注意。


全部読まなくていい

え?と思う方もいるでしょうが、むしろこれも全部読むなんて誰が決めたんですか?って話です。

わからない単語はすっとばしていいし
知っているところは飛ばしていいし
おもしろくなくなってきたなら読むのをストップしていいし
人に譲ったり売ってもいいんです。

つまらないな~
面白くないな~
何言ってるかわからないな~
ちょっと読んでてしんどいな~

こう思いながら読みすすめているほうが、時間も体力ももったいないです。

読書の生産性を上げるためにも、時には損切りしましょう。


この本を読む理由はなにか、を考える

欲しいと思って買ったのならそれなりの理由があるはず。

ただ、その目的意識
ちゃんと考えてますか?

本を読む理由は大まかに3つになると思います。

・情報を得たい(新書、ノウハウ本、ビジネス書、雑誌など)
・人間や自然の真理を知りたい(哲学、歴史、宗教、生き方など)
・文章を楽しみたい(小説、コラム、日記)

この3つをふるいわけするだけでも、自分の頭のどこに知識をしまっておくかを考えておくことができます。

特に、物事の本質を知るための本とたくさん出逢えるとQOLに厚みが出てくるはず。

これは理解に時間がかかることも多いですが、自分の出汁となって思考や行動の根幹を構成する要素になってくれます。


自分の読書スピードを知る

これは人によるし本の種類、内容によっても様々ですが、わたしの平均読書スピードは40分でだいたい100ページ。

自分の読むスピードを知ると、この本を読み終わるのにどれくらいの時間がかかるのか、が予想できます。

そうすると、読書とほかのことを天秤にかけてどちらを優先するか、考えやすくなるんですね。

今日は本を読みたいけど洗濯物が溜まりに溜まっていて…!とか、15分あればあそこの章までは読めるな、とか

日常の中により組み込むことができるのでは?と思います。


作者の言いたかったことは?を自分的サブタイトルにして命名しておく

自分でサブタイトルをつけておくと、なんとなくの内容を覚えておけますし、また読みたいものしか手元に残らなくなります。

崇高なサブタイトルでもいいですし、読むとかならず泣いてしまう本とかでもOK!

(わたしには泣ける鉄板小説が3冊あります…好き…)

かなりの本を読んでいる私ですが、この方法でサブタイトルをつけられないものは手元に置かないようにしています。

そうじゃないと、家が本で埋まってしまい床が抜けてしまいそうになるので…


まとめ

いい本との出逢いは、人生を変える力があると本気で信じています。

人との出会いや出来事との遭遇にも人生を変える力がありますが、本の場合は、何を手に取りどこを読み何を学びとするか、すべて読み手の選択と責任にかかっています。

言い換えれば、本との出逢いを活かしきれるかどうかはその人次第。

著者が本に託した思いや情熱
それを最大化させるのが
読者の役割だとしたら

ひとりひとりが羽となり
いつかそれが翼となって
世の中に風を吹かせられると

世の中が変わっていくんでしょうね。

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