ここ数年の元旦は、いつも夜勤入りだ。

お昼くらいに起きて
おせちとお雑煮とお屠蘇を飲んで
しっかり酔いを冷ましてから病棟へ向かう。

この時期は毎年そうだけれど
感染症オンパレードだ。

特に昨日は、感染性腸炎とノロウィルスの患者が多くて
新年から汚物まみれの夜勤でかなりヘロってしまった。
（もちろん、感染防御のためにめっちゃいろいろ装備してるよ）

そんな中、一緒に働いていたヘルパーさんが

ねぇ、ちょっときてきて！
と、私を窓際までよんだ。

そこにはくもりのない夜空に
新月近い下弦の月がくっきり見えていて
そのそばに金星がキラリと光っている。

きれいですね…

ね、きれいだよね。
新年いいことありそうだね！

と、2人でしばしぼーっと月と星をみていた。

朝が近づくと、空のグラデーションの中で
月と星がさらに際立って、ほんときれいだった。

毎回、ちょうどいいタイミングでナースコールが鳴ってしまい
2人とも月と星の写真を撮れなかった。

でも、あれはビジュアルで残すんじゃなくて
心に残しておきたいような風景だった。

夜勤が終わって帰るころには
もう月も星も見えなくなっていたから
ちゃんと、覚えておくために今こうしてnoteに書いてる。

人の覚えておけることなんてほんの少しだから
忘れないための工夫や努力をしていこうと思ったよ。