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普通ってなんだ

いつ、どこにでもあるような、ありふれたものであること。他と特に異なる性質を持ってはいないさま。

Oxford Languageの定義 

普通より…。

 人はどうしても比べたり自分の立ち位置やその地位などを気にします。「どう見られているのか」「どう評価されたか」「なんて思われているのか」。その疑問に対しての現実を気にせず過ごせる人もいますが、多くの人がその理想や予想に反した現実の差分に落胆したり、あるいは歓喜したりなど。反応は人それぞれです。

 日頃の客観視において大事なのがその『比較』における指標です、つまり平均が人々にとって大事になってきます。
例えば、
小中学校の国語の漢字テストにおいての普通の点数と言ったら、おそらく70点から80点付近でしょう。それより下の点数は「普通より下の点数」と呼ばれ、また上であったら「普通より上の点数」と呼ばれます。
ですが高校の数学などの普通の点数は60点から70点ほどが普通でしょう。

 高校の数学のテストで65点をとったからと言って、小中学校の漢字テストの普通よりも下のレベルの点数とは言い難いです。比較している事柄の状況が異なるからです。分野が違い、難易度も異なり、またその年齢も異なります。

 つまり『普通』を定義するには誰を巻き込むかで、その状況の普通が見出せます。

最近使われる普通

 冒頭に引用した言葉の通り、何も他と異なる性質を持っていない状態を普通と人々は呼びます。最近使われる『普通』という言葉はこの意味よりももっと自然状態に近い意味合いがある気がします。
「普通に寝過ぎた」「普通に衝動買いしちゃった」「特に何もなかった、普通だよ」などなど。

人に対して使う『普通』の意味

 才能の有無とは何なんでしょうか。「才能がないから普通だ」というのは少々強引な気がします。何事も上達してしまえば、結果的に「才能だ」と見做されて、称賛される世の中です。

 果たして『才能がある人』とはポテンシャルを秘めている人のことなのか、それとも上達し切った人なのか。
はたまた『普通の人』は称賛や認められずにいるから『まだ』普通の人であるだけなのか、それとも見込みすらないのか。

 私は自分が音楽において、卓越した才能を持っているとも、普通の人とも思いません。だから何者かでありたいのですが、多くの称賛の声にはまだ遠く——。

 正直、『才能と普通の関係』の答えはわかりません。人によって違います。私も誰かから見れば才能があり、誰から見ると普通なのかもしれません。ですが俗世を騒がせるあのスーパースターは才能があると認める人が多いから、だから『普通ではない=才能がある』と皆々に言われているのかもしれません。

 その『普通』が定義するモノは曖昧でありまた不安定ですが、確かに民衆や周囲の人々が当人に付与する称号であり称賛です。


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