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身を尽くす事

澪標

みをつくし恋ふるしるしにここまでもめぐり逢ひけるえにはふかしな

(この身をつくして恋するしるしに、ここでもめぐり逢うことができました。私達の縁は深いのですね)

 これは『身を尽くし』と船などの進路を表すために施された『澪標(みおつくし)』を掛けて詠われた短歌です。澪(みお)という漢字は元来、水脈とも書くことから、水脈(みお)の標(串)という由来になっています。澪標の形はと言いますと、なんだか "Bluetooth" のマークまたは、何か電波関連のロゴにどこか見えるような、、、。

澪標の画像

 誰かに事を知らせる、示すといったことはとても大事なことですね。「身を尽くしてでも澪標になる」といった意味で昔の詩人の方々は掛けて用いたのでしょう。大切なことや、相手を思う気持ちでしっかりとそれを伝える。といった考え方は今も昔も重宝されていて、大事な心得なのだと思います。
現在、各々がいつでもどこでも繋がれるとても便利な世界です。その便利さを利用して人道的ではない揶揄、罵詈雑言が横行してしまい、意味のない諍いや争いが目立つ気がします。これは綺麗事かもしれませんが人を救えるのはAIでもなく時間でもなく紛れもなく人であると思います。そっと自分自身の澪標(みおつくし)を思い出せたなら。それが叶わなくとも誰かが救ってあげれたなら。忘れ潮を覗き込み自分を含む、人のために身を尽くしていきたいです。

個人的なNote

暑すぎないか!?

『等々、夏が来ました!』と言わんばかりの暑さが続いてますね。度々、友人からの連絡やリスナー、フォロワーの皆様からも一言、「あちぃ」と聞きます。アメリカも現在夏ですので勿論、灼熱燦々とした日々ですが日本に比べて湿気という厄介者がいないので比較的、汗をたくさんかいたり水分補給を沢山しなきゃ、なんてことはなくただ溶けそうな程度です。日本では、熱中症警戒アラートや医療機関からの呼びかけなどよく目にします。湘南の海では暑すぎてコロナ禍よりも旅行客が来ないそう。

線香花火

 日中は無闇やたらと外に出るのは良くない。なら夜、夏を楽しんでみてはどうでしょうか。夏といえば花火です。夜空に咲く打ち上げ花火を見るも良し!手持ち花火でワイワイ盛り上がるも良し!
線香花火も綺麗ですよね。よく子供の頃にしましたが、線香花火をつけた後、落ちないようにグッと息を溜め込む緊張感、、とても好きです。実は線香花火というのは段階があり、それに応じて名前もついています。以下の順です。

  • 火をつけてから大きな火の玉が出るまで「牡丹」(ぼたん)

  • 火花が大きく飛び出しているところ「松葉」(まつば)

  • 少し火花が垂れ下がったところ「柳」(やなぎ)

  • 最後に火花がパチパチとして消えるまで「散り菊」(ちりぎく)

と、この四段階です。是非、頭の中で名前を過ぎらせながら夏の思い出として、また避暑として、太陽からこっそり隠れて夏を過ごしてみてください。

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