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とある精神保健福祉士の年収の話

先日、生涯年収という言葉を聞きまして、そういえば自分はいったいどのくらい昇給していくものなのか調べてみました。

ちなみに現在ワタクシ30代前半女性、正規雇用ですが、額面給与が諸手当込みでおよそ26万円/月、年収にすると400万には届かないかな、くらいです。

私の職場の給与規定によると、基本給は65歳までに微増して、24.5万くらいにはなるそうです。
これに諸手当が追加、勤続年数が加味されるとして、いったとしても額面30万/月くらいがマックスかな、と予想します。
賞与もありがたいことにいただけますが、多めに見積もってもこの先、だいたい30×15=450万円くらいの年収がマックス、下手するとこれより低い可能性もあるかなぁ、と思っています。

ちなみにうちは基本的に残業がありません。
働くうえではとてもホワイトでありがたいのですが、お金に関してのみ言えばそれは物足りなくもあります。毎月振り込まれる給与が一の位まできっちり同じ数字だなんて、なんのおもしろみもない……。


という話をこの前パートナーにして、「私は昇給とはあまり縁がないからもし生活水準上げたければあなたに頼るか副業するしかないぜヨロシク」と滔々と語りました。
いま私が不自由の少ない生活を送れているのは、パートナーの年収が私より高いからというのは紛れもない事実で、この現実がたまにどうしようもなく苦しいです。

でも、では給与を上げてほしいかと訊かれるともちろん上げていただきたいのですが、一方で私が支援する方々は私よりさらに所得が低い場合のほうが多いのです。
特に近年はじわじわと生活必需品が値上がりしているので、経済的な不安は高まるばかり。
お金の余裕は心の余裕に直結すると私は思っていますので、経済不安がなければもう少し元気なんじゃないかなこの人、と思うことは少なくありません。

そして他方、そうした人の心の拠り所となっているたとえばいのちの電話相談員は、ボランティアつまり無償であったりもします。なんなら相談員になるための研修費は自己負担だから赤字。お金払って時間を割いて、何件もの「死にたい」を聴く仕事。そこにはきっと確かにやりがいがあり、私も何度も憧れましたが、自分の生活に余裕がなくてはそうそうなれるものではありません。
こういう仕事にも、お金という対価が支払われたってなんの不思議もないと思うのですが……。


相談員やソーシャルワーカーってでも、数字で示せる利益があるわけでもなく、個別性が高すぎて業務説明もよくわからない。
そういう仕事にはなかなか、高い給料は払えないのでしょうかね。
メンタルヘルスという言葉が普及して久しい今日の日本で、心理士や福祉士の待遇がはたしていかほどなのか、いろいろな方と議論してみたく思う今日この頃です。

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