見出し画像

美味しく飲んで、意識せずいつの間にか健康に。カテゴリー・クリエイターへの挑戦 Vol.178

ウォーターサーバー業界では、一般社団法人 日本宅配水&サーバー協会(JDSA)というウォーターサーバー会社の団体さんがあるのだが、サプリメント in ウォーター MCMのめぐみは通常のウォーターサーバーのお水とは一風変わった「特許取得のサプリメント入り」なので浮きまくるだろうし、私自身がそもそもこういった業界団体さんの集まりが好きではない。加えて、入会しても特に良いこと無さそうなのが外から見ていてもバレバレなので、当社ではこのJDSAにこれまで全く関わってきていない。

なので、イマイチ業界のトレンド情報が入ってこないのだ。
それでも推察することは出来る。

結局、右肩上がりのイマドキ貴重な市場だからと張り切って参入してみたものの、パッとしなかったということなのだろう。
JR東日本やNTT DOCOMOといったお上品な巨大企業が、ガンガンと力技の営業するとも思えない。
JR東日本のacure mineでは、JREポイントやビューカード、NTT DOCOMOのデイリーウォーターではdポイントとの相乗効果で売ろうとした様である。
未だウォーターサーバーの主戦場はデモ販売と言われている。サーバー無料や、初回無料などの価格メリットを掲げて催事でガリガリやらねば、他に大したセールスポイントに違いは無い、横並びの天然水ウォーターサーバーの顧客はなかなか獲れないのだ。
そして、催事での獲得を得意としていた営業会社が一体化したのが現在のプレミアムウォーターなのである。
催事の場所を自ら持っているといえども、ビックカメラのpuhhaも販売が振るわなかったのだろうとの予想はつく。

2011年の東日本大震災を契機として、家庭向けで増やしてきた天然水ウォーターサーバーではあるが、二桁増をしたのは2013年くらいまでである。2014年以降も増え続けているものの、その伸び方は徐々に緩やかなものとなっている。そして顧客増の主役はプレミアムウォーターなのだ。
飽和に似た状況が出始めている天然水ウォーターサーバー業界に於いて新規参入しても、そうそうプレミアムウォーターに適う筈もない。
早々にお手上げとなったのだろう。
悲惨だ。
わざわざ工場まで造ってしまったというのに大丈夫なんだろうか。他人事ながら心配になる。


今ひとつ解せないのはサントリーの天然水である。そこそこ歴史あるサントリーのウォーターサーバーが何故今更ヤル気を無くしたのか?
とは言え、サントリーの場合、水専用工場がある訳ではなく、他の商品と一緒に細々と生産しているらしい。バックインボックスという、今では本流ではないボトル形式を採用しており、使途もほぼオフィス専用ということもあって需要も限られている。どうも目立ったところのない存在なのだ。

飲料水の巨大企業であるサントリーだからといって、そのウォーターサーバーもメジャーとは限らないのだ。サントリーのウォーターサーバーは実は昔っからかなりマイナーな存在である。
なんといっても、サントリーの決算資料やアニュアルレポートでウォーターサーバーのことに触れられたことは一度も無い。少なくとも私は目にしたことが無い。天然水事業に内包されてしまっているのだ。「今更」なのではなく、「元々」ヤル気があんまり無い事業なのである。

そんなパッとしない業容の為に、生産能力もそれに見合ったものしか割り当てられていないのかもしれない。
ウチからしたら、なんて勿体無いことだろう。サントリー程の知名度と広告費があったらなぁと思ってしまう。
まぁ、世の中のニーズとシーズの関係なんて、そんなもんなのだろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?