私になるまで17

そもそも「普通」って何だろう?普通に暮らす。普通に学校にいく。普通に仕事する。

何故かそれが一般的な考えになっている。大学4年時は、バブルも弾け就職氷河期に入った時。バブル期は人材確保に企業も引っ張りだこの学生は就活に苦戦を強いられる。私は、あと一年頑張って採用試験を受けようかと悩んだが、やめた。

卒業まであと少し。進路の決まってない子もいたが。私の友達はだいたい行き先を決め次のステップへの準備を始める。それを横目に立ち止まったままの自分が情けない。けれどここで出逢えた友達とあと少し、普通に楽しもうと思った。クラブでは、卒業生のために追い出しコンパをするのが毎年恒例行事だった。クラブの誰かがスケート行こうと提案。え〜スケート…前に友達と行って転びまくり、えらい目にあっていた私を無視して、スケート場に向かう。体は固まった。が、「せっかく来たんやから、滑ろうや!」と男子2人に両脇をがっしり掴まれリンクをぐるぐる。めちゃくちゃひや汗が出た。その後の飲み会はめちゃくちお酒という名の水分補給をして、楽しいひと時は過ぎた。

スタートラインは同じだった…しかしその先にあるものは十人十色。卒業式は「またな!」といつもと変わらぬ笑顔で別れた。この先、前途多難な人生になろうとも。

話を戻そう。「普通」=「みんなと同じ」と思っていた。けれど、「普通」とはそれぞれの価値観によって異なるもの。その時はまだ分からないままだったが…

教師を諦めた私は、福祉のしごとを目指す。

今はまだ修行中の身ですが、いつの日か本にしたいという夢を持っています。まだまだ未熟な文章ですがサポートして頂けたら嬉しいです。