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山下達郎「クリスマス・イブ」に歩調が合っちゃう話

クリスマスの時期である。

山下達郎の「クリスマス・イブ」が街中に流れると、どうやら歩くのにちょうど良いテンポのようで、自然とリズムに合わせて歩いてしまい、なんとなく恥ずかしくなってしまう。

歩調が曲に合うとなんとなく恥ずかしくなる感覚をはじめて感じたのは、小学校低学年の頃だった。

当時、放課後に学童保育に通っていたのだが、そこでは夕方17:00になると子どもを集合させる為の曲が流れていた。

小学校の合唱曲にもなっている「世界中のこどもたちが」や、その曲を手がけたトラや帽子店というバンドの曲が毎回流れており、その曲を聴きながら集合場所へ行く為の階段を登っていた。

その童謡と階段を登るペースがちょうど合っていたようで、合わせたくないと思っても必ずBGMに合わせて軽快に階段を登ってしまっていた。

その度に曲のテンポに合わせながら階段を登っている自分の姿を俯瞰して想像し、更には頭の中に謎のおばさんが出てきて、「あらあら、この子は曲に合わせて登ってるのね〜、元気ね〜ウフフフ。」という声が聞こえてくる気がして、恥ずかしくなるのだった。

それからというもの、BGMと歩調が会うたびに少し恥ずかしくなり、児童館で1人で軽快に階段を登っていた事を思い出す。

しかし、恥ずかしく思うかは別として、BGMに無意識に歩調が合うのはきっと私だけではないはずである。

BGMが流れている場所を上から撮影したら、どのくらいの人々が同じリズムで歩くのだろうか、少し見てみたいと思った。

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