麻鳥asatori
日本の縄文~奈良時代までを中心に、記紀や万葉集、諸資料などから想像したあれこれをまとめています。 あくまで議論目的ではなく、小説の素材としての考察です(不定期更新)。
小説や各種資料本など、読んでオススメしたいと思った一冊を記事にしております。 日本古代史関連の本が多めです(不定期更新)。
小説の書き方指南本のご紹介や小説講座・合評会などで学んだことなどをまとめております。 わずかなりともお役に立てましたなら幸いです。
いらしてくださって、ありがとうございます。 昨日に引き続き本日も、荒川の五色桜たちのもとへ。早朝で人通りもすくなく、品種を確認しながら写真が撮れたのでご紹介いたします。 (以降、ひたすら桜の画像がつづきます。長いです^^;) JR京浜東北線の王子駅からバスで20分ほど、荒川沿いの新田地区の土手に再現されている『荒川の五色桜』。マップに記された40本ほどの桜の品種順に、ゆっくり歩いてまいります。 関山:オオシマザクラ系の栽培品種。 江戸時代からあり、明治時代に荒
いらしてくださって、ありがとうございます。 今日の当地はおだやかな日和で、隅田川・荒川の土手をのんびり歩いてきました。 荒川の五色桜として知られる八重桜並木には、関山、御衣黄、鬱金、普賢象などさまざまな品種の桜が満開。芝桜の絨毯も見事でした。 みなさまにも佳き春をお過ごしになれますように^ ^
いらしてくださって、ありがとうございます。 朝井まかてさんの新刊『秘密の花園』(日本経済新聞出)は、2020年に新聞連載された作品です。 単行本の表紙は(おそらくは江戸の黄表紙にちなんだ)あざやかな黄色をベースに、花園というタイトルにふさわしく色とりどりの花が描かれ、とても華やかです。 作品の主人公は、里見八犬伝の著者として知られる江戸の戯作者・曲亭馬琴。彼の青年時代から晩年までが語られる本作は、460ページ超(原稿用紙換算で860枚超)の長編ながら、中弛みす
今朝の飛鳥山、明治通り沿いの桜は二分咲き。お山の上は五分咲きもちらほらと。 当地は午後から雨の予報なので、週末がちょうど見頃になるかもしれません。 画像はオオシマザクラでしょうか、真白な花弁に瑞々しい緑の葉が鮮やかでした^ ^
桜さくら ゆっくりゆっくり咲いておくれよ
今朝の飛鳥山、冷たい風が吹いていました。 桜並木はこの一本のひと枝、一輪だけが薄紅色を見せてくれていました。 提灯など準備万端のお山ですが、週末お花見されるみなさまに開花が間に合いますように……。
いらしてくださって、ありがとうございます。 今日はひさしぶりに、隅田川沿いを散歩してきました。 当地の桜は明後日開花と予想されていますが、蕾を見るに、さらに数日はかかりそうな気配。けれど日差しにはやわらかな温みがあって、春の到来をしみじみ感じられました。 このひと月ほどは、ゆるりと本を読んで過ごしておりました。 『三国史記』の百済本紀(ワイド版東洋文庫・平凡社)は、日本書紀に記される内容とのあまりの違いに「???」と首をかしげながら読了。 三国史記は11
いらしてくださって、ありがとうございます。 オール讀物3・4月「直木賞発表」合併号、今回も発売日(2/22)に求めてまいりました。 第170回直木賞の選評と、受賞されたお二方(『ともぐい』河﨑秋子:新潮社/『八月の御所グラウンド』万城目学・文藝春秋)の対談やエッセイ、受賞作(前半の抜粋掲載)などを中心に、直木賞作家読切特集では米澤穂信、唯川恵、中島京子氏ら豪華作家陣の短編、さらにはアニメ化が決まった『八咫烏シリーズ』について著者と出演声優さん(七海ひろきさん、本泉莉
いらしてくださって、ありがとうございます。 今回はまず、前回の朱砂(水銀・辰砂)にまつわる想像がらみで、ある物語をご紹介いたします。 今昔物語集・本朝世俗部・四(新潮日本古典集成)に収録されている話を(現代語訳はないため)ざっくり意訳で。 タイトルは『鈴鹿山にして蜂、盗人を螫し殺す語、第三十六』。 昔、京に水銀商をする富裕者があり、伊勢から京へと荷駄を運んでいるところを鈴鹿山で盗賊に襲われます。すべてを失った商人はしかし平然として、高い峰から空を見上げ「どこ
いらしてくださって、ありがとうございます。 今年最初の古代史随想の記事です。 こちらでは「古代を舞台にした小説を書くため」諸資料を読みつつ、気になったことを備忘録的に綴っております。 ゆるりとお付き合いくださいますとうれしいです<(_ _)> ・・・・・・・・・・ 古代の色彩の「アカ」色について、『古代の朱』(松田壽男:ちくま学芸文庫)では、「朱」という最古の甲骨文字の形象から、その色味を「牛を胴切りにして吹きだす血の色」と紹介しています。 同書によれば、
いらしてくださって、ありがとうございます。 今日は病院の後にお花を観たくなって(昨日拝見したnote記事の鶴岡八幡宮の冬牡丹が綺麗で^^)、駒込の旧古河庭園に寄ってみました。 電車のなかで、庭園の牡丹やバラの画像を投稿されている方々のツイートの日付を確認。まだ見ごろに間に合うはずと、いそいそ向かいます。 駅からの道の途中に、社殿も新しい感じのお社を発見。手水舎のお花が綺麗でした。 午後からあいにくの曇り空、さらには強風も吹きはじめたころ庭園に到着。まずは
いらしてくださって、ありがとうございます。 今月も発売日に買ってまいりましたオール讀物2月号(文藝春秋)。 さっそく気になる連載『PRIZE─プライズ─』(村山由佳)から読み始めたのですが、前段は、文字を追いながらしみじみとうなずきをくり返し、後段は、さすがと唸らされての読了となりました。 本作は、直木賞を渇望する女性作家が主人公ですが、出版社や雑誌名がバンバン実名で登場。登場人物にも「モデルはあの作家さんだな」とわかるエピソードが盛り込まれており、毎回、ストー
いらしてくださって、ありがとうございます。 米澤穂信さんの『可燃物』(文藝春秋)は、2023年ミステリ・ランキング三冠(「週刊文春ミステリーベスト10」・「このミステリーがすごい」・「ミステリが読みたい!」)の推理小説で、「崖の下」「ねむけ」「命の恩」「可燃物」「本物か」の五編が収録されています。 主人公は群馬県警刑事部捜査第一課の葛警部。 葛は捜査能力に優れていますが、的確な指示を出しつつ、部下の頭越しに事件を解決してしまうことも度々。 部下からは、「葛をよ
いらしてくださって、ありがとうございます。 書くという行為は、己の裡にあるものを表に出すことで悩みを整理したり、悩んでいる原因そのものに気づいたり、外に出すことでスッキリして癒やされる、などの働きがあると申します。 広告の裏紙に殴り書き、あるいは日記帳に綴ったり、エッセイや物語のような形にまとめていくのも、おなじ効果があるのだとか。 ゆえに、小説を書くたびに同じような境遇の人物が登場したり、いつも同じような展開になってしまうときは、自身のなかに「昇華させるべき何
いらしてくださって、ありがとうございます。 昨年末から年明けにかけて、身内たちの病や被災された方々の報に接し、生きることの厳しさを思う日々です。 年末の自身の治療受診の折、専門外と知りつつも、主治医に身内の重篤な病の今後についてお尋ねせずにいられず。厳しい現状を率直にお話しくださったあと主治医は、でもね、とこちらに向き直りました。 がんは今、二人に一人がかかる病であること。私自身の病も、がんに移行するリスクが非常に高いこと、つまり、私をふくめた誰しもがそうした病
いらしてくださって、ありがとうございます。 12月21日に発売されたオール讀物(文藝春秋)最新号は、早いものでもう『新年号』仕様です。 表紙には獅子頭と、初詣帰りとみられる晴れ着姿の幼な子のとりあわせで新春の一コマが描かれ、目次ページには、安原成美さんの日本画「栃ノ木と糊空木」(個人蔵)が配され、深い青とゆかしい碧の葉の色が目を楽しませてくれます。 まずは楽しみにしている連載『PRIZE─プライズ─』(村山由佳氏)から読みまして。 今回は売れっ子作家である主人