Asatteca

私が行ったダムや道路の記録置場。模型の写真も載せるかも。

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最近の記事

平瀬ダム 山口県岩国市

去る2024年3月27日に完工式を終えたばかりの平瀬ダムに行ってきた。訪問日は2024年4月6日。 完工式のニュースとダムのスペックなどはこちらのリンクで。 平瀬ダムへは周南市街地から国道434号を北上して向かう。現在の国道434号もダム建設に伴う付替道路であり、ダムと縁深い道だ。 道中、錦川を渡る立派なアーチ中路橋が嫌でも目に入る。2015年架設の足瀬橋である。 この足瀬橋の橋上から2年前に撮影した錦川の様子が以下のとおり。 いずれも2022年1月撮影だ。この頃はダム

    • 山口県内でもっともイージーな旧隧道~旧ゆづりは隧道

      旧道とか廃道とか言われてもピンと来ない、行くのもなかなか大変そう、何が楽しいのか分からない、など思われている方がほとんどだと思う。そんな方に向けて、ドライブのついでにちょっと寄って気軽に車で完抜でき、それでいて旧道の森閑とした空気と美を味わえるような、山口県内でもっともイージーな旧隧道を挙げるとすれば、これだろう。 国道489号旧道にある、「ゆづりは隧道」。 現在は並行して現道の「ゆずりはトンネル」があるので、「ゆづりは隧道」は旧隧道と呼ぶ。 位置はここである。 山口市の

      • 雙津峡温泉③~古の道

        隧道へ AM11:50、道路崩壊により無念の転進をした私は深須郵便局まで戻ってきた。 残された時間は少ないが、行くぞ古隧道! 現在地の郵便局と隧道との位置関係。 地図の表記からすると、国道434号に沿って南下し、国道橋で宇佐川を渡ったあと、左に鋭角に切り返す道から集落を通り再び宇佐川を橋で越え、右折。その後直進で隧道という、無駄にジグザグな遠回りを強いられるものと覚悟していたのだが。 宇佐川を渡る国道橋の右に脇道がある! 地図情報では分からなかった脇道の存在。この道が期

        • 雙津峡温泉②~名もなき洞門と崩壊道路

          転進 旧道を南から攻める予定が、道路崩壊による通行止めのため転進を選択した。一旦引き返して現道のトンネルを通り、北から旧道に入る。このルートであれば洞門は確実に歩けるだろうと予想した。洞門クリア後に崩壊地が歩けそうならそのまま旧道を1周して帰ってくることもできるかもしれない。 現道の乙女峡トンネル前まで戻ってきた。由来は分からないが、この辺りの峡谷地帯を乙女峡と呼ぶらしい。山口県の水位観測局にその名がある。 上記地理院地図や前回のレポート載せた写真でも分かるとおり、この辺

        平瀬ダム 山口県岩国市

          雙津峡温泉①~山口県岩国市錦町

          前説 最初に断っておかないといけないのだが、このレポートは温泉レポートではありませんので、温泉の話を期待された方は悪しからずご了承ください。いつものとおり、道路の話だから! 弁明すると、こんなタイトル詐欺みたいなことをしたのは、「国道434号旧道」だよ!って言ったところで、普通は「はぁ?」だろうから、仕方無しに近隣の名所の威光にあやかろうとしたのだ。雙津峡(そうづきょう)温泉自体がマイナーだろと言われてしまうと返す言葉もない。 ちなみに、雙津峡温泉(現在はSOZU温泉として

          雙津峡温泉①~山口県岩国市錦町

          国道376号旧道群・番外編

          大道理トンネル旧道完走後に現れた、地図にない道。 20mほど国道と並走しながら急勾配で高度を上げ、左の山肌へ食い込んでいくようだ。地図にもないし、現地に案内のようなものも何もない。ただ道がある。 立ち入りを制限するバリケードのようなものも何もないが、片側交互通行の工事現場などでよく見られる信号機があった。このようなものがあることで、道の正体について察しがついたという方もいるはずだ。 道は1車線幅で離合困難。徒歩の私にはあまり関係ないと思うが、一応青信号を確認してから進行す

          国道376号旧道群・番外編

          国道376号旧道群②~周南市大道理地区

          旧道区間2旧道区間2に入っていく。 この区間については、地理院地図では道自体が描かれていない。上のGoogleマップと下の地理院地図を見比べてみてほしい。 田舎とはいえ、それなりに民家もある集落内で、自動車交通も十分に可能な舗装道が一切描かれていないという事実はなかなかに衝撃的だった。僻地の山道や廃道化した道が描かれていないことは割りとあるけれど、ここまでのものは珍しい。 こんなに立派な道だよ?道に面して建てられた民家も多く、生活に密着した旧道らしい旧道なのだが、なぜか現

          国道376号旧道群②~周南市大道理地区

          国道376号旧道群①~周南市大道理地区

          地理院地図の誤り まずはこちらの最新の(令和6年1月29日)地理院地図を見ていただきたい。 国道の赤色で塗られた道が国道376号。場所は周南市大道理地区の大畠付近である。 記されているのは、何の変哲もないトンネルと、その脇に尾根を迂回する形で残る旧道と思しき道だ。地図を見る限り、旧道も普通に自動車で通れそうだし、何かここに書くことがあるんかと訝しく思われるかもしれない。 しかし、実際にこの地図を頭に入れた状態で国道を走行すると、違和感に気づく。身も蓋もなく言えば、「地図が

          国道376号旧道群①~周南市大道理地区

          続・生まれつつある道の現在地~一般国道184号道路改良事業

          このレポートは、2023年5月公開の以下のレポートのアップデート版である。 前回レポからおよそ半年、正月休みの帰省を利用して工事の進捗を確認してきたぞ。 まったく同じアングルでなくて済まないが、近い所から。一見して分かるとおり、真新しい白のガードレールが取り付けられている。かなり道路が形になっているのではないかと期待が高まる。 門田2号トンネルの山側は顕著な進捗が認められる。 階段の上に登ってみたかったが、進入禁止のため今回は自重とした。 地形をごっそり変えてしまう、

          続・生まれつつある道の現在地~一般国道184号道路改良事業

          2023年完成模型 2

          後半。 以上です。 振り返ってみると、飛行機模型の最高峰タミヤの48を3機も作ってるんだね。幸せなことだ。 来年はカーモデルならタミヤのT-50、飛行機ならタミヤ48のF-35Bが上半期の中心になりそう。あと、3年以上作りかけの大和を何とかせんとな。 おわり

          2023年完成模型 2

          2023年完成模型 1

          今年は熊が異常発生ということで、チキンな私は年末あたりまで旧道廃道探索を自重中。なので公開できるほど面白い道路ネタはないのだが、もともとこのノートは模型のネタも取り扱うものだったと思い出した。そこで、今年を振り返る時期でもあるし、2023年完成の模型達を全公開してみる。 ほとんどタミヤとハセガワの飛行機ばかりなんだけど、本格カーモデルに初挑戦したのは新境地だったな。 2へ続く。

          2023年完成模型 1

          荒野の6トン制限標識と謎の橋(山口市阿東町・国道315号脇)

          1 遭遇編道路そのものを楽しむことを第一に考え、何か面白いものはないかなと見回しながら道路を征く。そうすると不思議なことに、大抵は何か出てきてしまうのである。これが日本の道路の懐の深さだと私は勝手に思っている。 山口県東部を南北に縦断する一般国道315号が国道9号と交差する徳佐の交差点、そこから更に北に約10kmのあたりで国道脇に発見された意味不明の状況が、今回のテーマである。 広域図。ピンクの丸で囲った辺りは、国道315号の東側すぐ脇を阿武川が流れる。国道は二車線の快走

          荒野の6トン制限標識と謎の橋(山口市阿東町・国道315号脇)

          深谷大橋(島根県道・山口県道16号 六日市錦線)

          山口県岩国市というのはおもしろい形をしていて、その北部が楔のように広島県と島根県との堺にグイっと割り込んでいる。今回は、その島根県吉賀町と山口県岩国市錦町との県境にかかる橋について。 島根県道・山口県道16号六日市錦線(以下まとめて「県道16号」)は、島根県吉賀町六日市と山口県岩国市錦町宇佐郷を結ぶ県道(主要地方道)である。総延長は地図読みで約14kmと主要地方道としては短い部類だ。 上記地図にこの路線全体が載っている。山口県側はいかにもな九十九折の山道の線形をしており、

          深谷大橋(島根県道・山口県道16号 六日市錦線)

          中国地方ダムマニア認定書の話

          国や県が管理する各地のダムを訪れるとダムカードがもらえる。このことはダム好きには周知の事実であるが、一般認知度はさほど高いとは言えない、いわばマニア向けの企画だと思う。 そしてこのダムカードというマニア向け企画をさらに煮詰めて濃縮したのが、ダムマニア認定書交付イベントである。 詳しくは国土交通省中国地方整備局のサイトを見てほしい。 認定書イベントは過去にも期間を区切って何度かやっていた。私は去年イベントの存在を知って応募しようと思ったが、締切を失念していて応募できなかった。

          中国地方ダムマニア認定書の話

          阿伏兎観音の「!」に行ってみたら

          大変久しぶりの更新である。私は虫や熊や暑さや藪に弱いので、廃道旧道探索は冬以外オフシーズン。今回は小ネタを仕入れたのでよろしければ。 1 事前情報阿伏兎観音(あぶとかんのん)は、広島県福山市の南西部、沼隈半島の突端に建つ臨済宗の寺院である。 険しい岸壁に雄々しく建つ様は、誰が言ったか瀬戸のモン・サン・ミッシェル。近くには室町将軍足利義昭や坂本龍馬が逗留したことで全国的に有名な鞆の浦があるので、鞆観光のついでに訪れる人も多いことだろう。 しかし、今回の本題は阿伏兎観音では

          阿伏兎観音の「!」に行ってみたら

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          道路標識のうち、黄色い菱形のものが警戒標識という分類である。 進行方向の路面などに注意すべきことがある場合に運転者に警戒を促す道路標識で、「交差点あり」や「幅員減少」などの警戒標識は多くの人が目にしていることだろう。 警戒標識の中でも殊更異質なのが、これ。 インパクト抜群のびっくりマーク標識である。 これは「その他の危険」と言って、個別の警戒標識の種類に当てはまらないイレギュラーな危険がある箇所に設置される。 が、運転中に突然「その他の危険」と言われても、何のことだかさっ

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