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高校3年生の冬に決断した“トレーナー”という夢は 地道な努力の末に、僕を海外の舞台へと導いた


Ascenders Collegeに関わるスポーツ専門職の人へ、その職種をめざしたきっかけや現在の仕事内容についてインタビューする新コーナー。第2回目は鍼灸師・ATとしてサッカー選手をサポートする傍、スポーツ医療との連携を図り、アスリートの為の環境づくりに励む奥村正樹さんを尋ねます。


大学受験をやめ、“サッカーに携わる夢”を選んだ高3の冬


多くのトレーナーがそうであるように、奥村さんも高校時代の進路選択で「スポーツを支える仕事」を選んだ一人。ただ実を言えば、決断したのは受験も目前に差し掛かる冬のことだったそう。
「トレーナーを目指そうと思ったのは高校3年生の頃でした。自分自身が怪我をしていたということもありますし、サッカーに関わる仕事に就きたいという思いが捨てきれなかったんです。それで受験シーズンを迎えた高校3年の12月に、急遽進路希望を変更して。大学進学の予定で話が進んでいたなか、専門学校に行くことで見えてくる進路の方が、どうしても自分に合っている気がしたんです。」
最終的に複数の現役トレーナーからアドバイスをもらい、進路変更を決断したからこそ今があると話します。


資格取得のために自らアクションを起こし続けた専門学生時代

 
土壇場ながらなんとか納得のいく進路選択を終え、迎えた専門学校での生活。
「学校では、資格取得を見据えて授業を大切に過ごすよう心掛けていました。常に成績上位にいることを意識して、わからないことがあれば仲の良い友達に聞いて解決したり、学校の先生にも希望進路を叶えるための過ごし方について助言を求めたり…とにかく疑問点は全て聞くことを心掛けていましたね。」
その先には当然、スポーツ業界での活躍を描いていた奥村さん。人との繋がりや出会いも大切になるとを知ったことから、アルバイトではサッカー関係の職場に身を置き、出会う人々には自分のビジョンを発信・伝達していくことを心掛けたと言います。

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接骨院での勤務中、突如訪れた日本代表チーム帯同のチャンス


22歳でアスレティックトレーナー(AT)・鍼灸師の資格を取得した奥村さんは、一度接骨院に就職。そこへ訪れたのが、思わぬビッグチャンスでした。
「24歳の時、オーストラリアンフットボールの日本代表チームに帯同できる案件が舞い込んできました。急な誘いで準備期間もあまりありませんでしたが、接骨院の承諾を得る事もできたので、すぐに行くと決めました。」
慣れ親しんだ日本を離れるばかりか、突如飛び込むこととなったスポーツの世界。
準備から実際の活動まで困難はつきものでしたが、多くの学びと更なる語学の必要性を胸に、帰国の途についたと言います。

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子ども達とのサッカーからセミプロチームの帯同まで、単身渡英で拓いた道


さらに翌年、今度は単身イギリスへの留学を実現させた奥村さん。現地に知り合いがいないということもあり、できることと言ってもしばらくは様子を見るしか無かったと話します。ただ、決して立ち止まっていただけではありません。
「語学学校の合間をぬって、広場でサッカーをしている子ども達に混ぜてもらったり、サッカーチームへ片っ端からメールを送って練習帯同を打診したり…とにかく自分からアクションを起こし続けました。」
そうした行動が功を奏し、ある日チャンスが訪れます。
「セミプロの上位カテゴリー所属のチームで活動させてもらえることになり、かつ日本人は一定の評価をしてもらえることがわかりました。またチーム以外でも、現地で出会った日本人選手のサポートに携わることができ、納得のいく結果も伴ったことから、印象深いシーズンを送ることができました。振り返ってみると、渡英したことでやりたいことが全部できましたね。」
そうしたことの裏側では、VISAを始めとする手続きの煩雑さや、プロの世界で避けられない契約継続/解除を目の当たりにし、苦労ややり切れない思いを抱いたこともあったそうです。あらゆるハードルを乗り越えた先に見えた、仕事のやりがいとはどのようなことだったのでしょうか?
「サポートしている選手が活躍して、上のカテゴリに上がっていく姿が見られることや、チームが勝つことで、地域・サポーターが喜ぶ笑顔が見られること。全てが自分にとってプラスに働きますよね。何より、その場面・瞬間に立ち会えるときが幸せです。とにかく、自分の関わった誰かが喜んでくれることこそ、この仕事の一番のやりがいだと思います。」
そう笑顔で言い切れるのは、奥村さんの人柄や日々の地道な積み重ね、そこから生まれる人間関係の構築があってこそ。あえて繋がりの無い海外というフィールドでの挑戦を選んだことで、それが明瞭になったのかもしれません。

医療とスポーツの世界を繋ぐべく立ち上げた「スポリンク」までの経緯やその活動などを語った後半を公開の記事はこちら。
https://note.com/ascendersinc/n/nf9e9563806d2

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