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心房中隔欠損症で右腋窩小切開に至るまで


はじめに

1歳9ヶ月の子(第二子)が心房中隔欠損症(ASD)と診断されてからどのような経緯で正中切開ではなく右腋窩小切開の手術まで至ったか、備忘録も兼ねて記した。
心臓疾患の中では比較的軽度なものとはいえ今後似たような道を辿る人にとって少しでも参考になれば。
両親共働き、3歳半と1歳9か月の子供。共に保育園通い。

これまでの経緯

妊娠期

妊娠し、産婦人科に定期的に検診に行き始めるとまず最初の選択として中期頃(11〜13週)のコンバインド検査等といった、所謂「出生前診断」を受けるか否かがある。(尚、高齢出産になればなるほどこれは受けてもいい、から受けた方がいい、に変わる)
何かあった場合はしっかりと事前に把握しておいて心の準備をしておきたい、というのと、簡易な健康診断ではなく人間ドック的に見てもらおうという安易な考えもあり(語弊を恐れずに言うと妊婦検診はとても健康診断的である)、第一子の際も非確定的検査であるコンバインド検査は受けていた。

第二子の際も同様に検査をしてもらっていたところ、先生の顔が少し陰った。「"さんせんべん"に逆流が見えるかも」とのことだった。初耳の言葉にまずどういう漢字なのだろう、という疑問が頭に浮かんだ。三尖弁、というものだったのだが、どうも右心房と右心室の間の弁らしい。右心房から右心室へ本来であれば流れるはずの血液の流れにおいて逆流が見えるかもしれないということだった。(https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/06-心臓と血管の病気/心臓弁膜症/三尖弁逆流症#:~:text=三尖弁逆流症(三尖弁閉鎖不全,症状がみられます%E3%80%82)

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