見出し画像

ユーザファーストとはなんなのか

どんなことでも言えることなのだが、相対する立場で視点が変わると、途端に見えなくなることが多々あると思う。

「FRIENZOO」~xmlで二重線を描く~
http://www.materialize.jp/art/android/9291/

私もよくiPhoneの容量がいっぱいになって、慌てて写真をパソコンに移したり、消しても困らなそうなアプリをなんとか探して後ろ髪を引かれながら消したりするので、「アプリの容量を小さく」という作業は興味を持ちました。

アプリ開発で意外と無視されていることが、そのアプリの総容量だ。

ユーザとして、アプリをインストールするとき、そのアプリに搭載されている機能に比べて異様にアプリの容量が大きいと、思わずインストールを躊躇ってしまうが、開発側に立つと、その容量の問題に目がいかず、普通に開発してたらそうなったんだから仕方がない、とまで思って、軽んじてしまう。

なので、意外と、容量がやたら大きいアプリは巷に溢れているし、だからこそ、容量が小さいアプリは、レビューで絶賛されている現状だ。

容量の小さいアプリが存在するということ、つまり、実は、対策すれば、容量はかなり削減できる。プログラミング未経験の文系女子大生インターンも書いているが、画像ひとつにしても、半分以下に軽量化できるし、音声なども同様。一体、何のためにアプリを作ったのか、誰のためなのか、配慮しなければならない事項は、実はすごく単純なのだが、一番、目を向けない対象的な問題となっている。

なぜだろうか? とても単純。めんどうだから。

アプリを作るのが楽しいという人は多い。それは思い浮かべていた機能を搭載して、実現されていく、それが動く、女子大生が自分の作ったアプリをお母さんに自慢してしまうくらい、完成すればさらに嬉しいわけだ。そこがピーク。

でも、リリースするからには、そこから先に、本当に重要なことが待っている。不具合は無いか、操作性は問題ないか、操作が重くないか早く出来ないか、アプリ容量は大きすぎないか小さく出来ないか、これらチューニング作業は、地味で、高度な技術が必要で、対策に時間が掛かる、得られるインパクトに対して労力が見合っていないと感じるのだろう。

でも、ユーザにとって、機能充実も大事だが、重要なのは、総合的な使い勝手も一緒だ。

実は、アプリ開発において、ユーザファーストを掲げて着手する案件が、ほとんどない。機能追加優先で、どんどんどんどんその場しのぎになっていって、容量は増えるし、速度は遅くなるし、ユーザからクレームが出るくらいになって、初めて、改善してほしい、と依頼が来るのだが、その部分のピンポイントの対策しか考えていない。

ユーザのことを考えることに時間=お金を掛けるよりも、機能充実して差別化してひとつ飛び抜けたいとクライアントのほとんどは思うようなのだが、そういうアプリは、あまり流行ったと聞くことはない。

何度もnoteで書いてくどいと思うが、デザイナーがゴリ押しで採用したデザインのアプリとかもまさにそうで、日々使うユーザのことを考えていない自己満足アプリなので、ずっと評判が悪い。

新しいアプリが出て、機能は巷にあるものと大差ないのに、ぐんぐん伸びているものがたまにある。それらのレビューを見ると、やはり、類似アプリに比べて、速度が早いとか、容量が小さいとか、自分がユーザとして使っているときにストレスに感じている問題に対して解消されているものが、評価を得られている。

結局、どんなサービスも同じだと思う。サービス側のゴリ押しで通るのは、唯一無二のサービスだからで、多くは、顧客の視点に立って研究して、愛されていくのだと思う。

すごく単純な構造だと思うのだが、とても手間暇が掛かって、対応が面倒だから、みんなやらない。だから、それをやるから、受け入れられる。ユーザファーストってのは、面倒を請け負うことじゃないだろうか? 労力に見合った見返りは絶対にあると思う。

CountizePad: メモ帳に文字数カウント機能を添えて
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.materialize.wordcountize

この「CountizePad」がユーザファーストの極みだとは言いませんが、なるべく思いつくことは対応しているつもりです。

お陰様で、2月13日に、1000ダウンロードを超えました。

1月1日時点で100ダウンロードでした。今は、日に50近いダウンロードがされています。平均してこの数なので、安定してもう急上昇には載っていませんが、本当に、皆様、ありがとうございます。

文字数カウントの処理速度が気になったので改善(高速化)もしましたし、容量も現状思いつく限り軽量化しました。まだまだ、やれることはあると思っています。機能も、まだまだ要望をいっぱい頂いているので、それも対応中です(iOS版とか、並び順の変更とか)。

CountizePad」は、メモ帳としては凄くオーソドックスなアプリだと思います。でも、既に巷に存在した文字数カウントアプリは、あんまりなものばかりでした。なので、メモ帳としても文字数カウントとしても満足できる今までになかったものを目指しています!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?