Trigger Ice

 大学で哲学を専攻している割にあまり哲学が話題に出ないこのnoteですが、当然ながら講義で死について色々考える機会を与えられています。まあ、それにあまり関連した話題ではないのですが、ネットの都市伝説的な話で「100年カレンダー」というのがあります。その名の通り、100年分のカレンダーなのですが、これを実際に頑張って(100年先のカレンダーを作るのって大変なんですよ。曜日やら閏やら色々計算するんだから)販売していたそうですが、一年経たない内に販売中止になったそうで。その理由が自殺者が出てきちゃうんですね。というのも、もちろん100年カレンダーを買った人はどれどれとその大量のカレンダーを眺めますよね。(いま発売されるとしたら)2120年はこんな一年なのかあ、とかなんとか。そんなこんなで楽しんでいると気付くんですね。このカレンダーに表記されているどこかの日にちに自分は必ず死ぬのかって。人間100年も生きることは稀ですからね。大量の紙に記された年。数字として実在する命日。そういうものを見ていたら死を実感して、妙に虚しくなっちゃう。人生長いようで、実際にカレンダーとして見ちゃうと妙にあっけない。やる気が一気に削がれて生きるってなんだろって暗い気持ちになって、自殺するんです。みなさん、パソコンとかのカレンダー機能でむやみやたらに未来のカレンダーを見ちゃダメですよ。ネットで検索して興味本意で見ちゃうとその羅列した数字にアタマがおかしくなっちゃいますから。

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