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記憶の話 炎上を忘れる速度

■マジカルナンバー7とエビングハウスの忘却曲線
 短期記憶の容量には限度があり、人間が一度に記憶できる個数は7±2個です。これにはあまり個人差がありません。
 米国の心理学者ミラーが発見し、「マジカルナンバー7」として知られています。

 エビングハウスの忘却曲線そして忘れていく速度にもほどんど個人差はありません。
 右の表はドイツの心理学者エビングハウスが発見し「エビングハウスの忘却曲線」として知られています。エビングハウスの実験によれば、何かを覚えただけで反復をしないと、わずか20分でそのうちの42%を忘れ、1時間で56%を忘れ、9時間で64%を忘れ、6日後には75%も忘れてしまうが、1週間から先は、1ヶ月たっても忘却はゆっくり進み、20%程度は、なかなか忘れないで長期記憶として残るとされます。

 つまり忘却は覚えた直後に最も急速に進み、それを乗り越えたものは長期記憶化するということです。

 意外に思われるかもしれませんが、一度に記憶できる量と忘れる速度は誰でも同じなのです。



https://www.glocom.ac.jp/wp-content/uploads/2016/04/20160510_Yamaguchi.pdf


サイバーカスケードとは?
サイバーカスケードとは、同じ考えや思想を持つ人々がインターネット上で強力に結びつくことで、異なる意見を一切排除した、閉鎖的で過激なコミュニティを形成する現象のことを意味する。

2001年にアメリカの憲法学者であるキャス・サンスティーンが提唱した。サイバーカスケードは、集団で議論を行ったあと、人々の意見が特定方向に先鋭化するという「集団極性化」現象の一種であると定義されている。

インターネットでは、同じ考えや思想を持つ人たちが簡単につながりやすい。SNSで検索すれば、簡単に同じ趣味をもつ人と知り合える。

気の合う仲間と共通の話題で盛り上がり、仲間意識を強めていく。そうしているうちに、ふとしたきっかけで自分たちとは違う考え・価値観の人を攻撃したり、極端な方向に先鋭化することがある。これが、サイバーカスケードである。

近年、情報の回転の速さを疑問に思い、調べてみました
人はどんなに情報を得ようとも2〜3日すれば64%〜75%忘れるようで、その上から新しい情報を得ます
私はこのネットで情報に溢れ、炎上しやすい中、人々はどんな話題に触れようとも忘れやすくなっているように感じます
その上サイバーカスケードによって偏った情報のまま人々の記憶の中を流れていくので、 一人一人がSNS上でどのような状態に置かれているかを認識するのを考えた方が良いと思います

私がわかりやすくサイバーカスケードを説明しようとしてみます

  1. SNSは親しい人同士で繋がるため疑いの敷居が低くなります

  2. 親しい人から流れてきた炎上、誤情報に引っかかりやすいです

  3. 親しい人には同情するようになっているので疑うことを初めからせず、さらに次の人へ誤情報、炎上を拡げます

こういうふうに事例で言えば改めて考え直してくれると思います
ただ人間は愚かにも正解がわかっていようとも自分の事例に当てはまっているかを気づける人はそんなにいないと思ってもいます
情報を見ても待機したり、そう簡単に感想を言う必要性もない
こういう姿勢が大事になってくるでしょう
人間は忘れやすい生き物です
ただ炎上の中にも風化してはいけない問題もあります
それを忘れてしまうのが寂しいから調べようと思ったかもしれません

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