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最適解が見つからない事に身を委ねる

ままならぬ日

今日も冷たい雨が降り続く。
昨日出なくなった声は、そろそろ昼だと言うのにまだ出てくれない。
もうマッドさんを怖いとは思わないのに、伝えたいことが有っても口から出てこない。どう伝えたら良いのか。言葉が頭の中でバラバラになってしまって、文章化出来ない。文章化出来ても、怖くて発話する事が出来ない。

三日後には美容院の予定が入っているし、週末はリハーサルだ。気持ちは焦るが、焦れば焦るほどストレスが加算され乗算される。
タイムラプスで撮影した雲のように湧き上がってくる不安を、淡々とボンヤリと感じている。

昨日はnoteに記事を上げる以外何もしたくなくて、Kindleで本を読んでいた。

ああ、まさに自分はコレだと納得できる事があまりにも多すぎた。
誰かに説明出来るようになるくらい、何度でも読んでみようと思う。
それと同時に、私達マイノリティが理解されにくい理由も分かってきた。

親がする筈だった事をまるで与えられてこなかった自分たちは、自分で自分を育て直さなければならない。理不尽も極まるが、先へ進もうと思うのなら、やるしか無い。

正直、健常と呼ばれる人達を羨ましく思う。でも、そこで思考を止めても何も変わらない。でも、なぜ私なのだ。
頭の中がぐるぐるしている。


海の近くに住みたい

マッドさんは会社を中途退職して、何とかフリーランスで稼ぎたいと思っている。私は私で、自分の物は自分で賄える程度の収入を欲しいと思っている。まだどちらも実現からは程遠いが、目処がついたら東京から出ていきたい(と、私は思っている)。

どうも私たちは人混みが嫌いだ。
そして私は海が好きだ。
マッドさんは、具体的にどこに住みたいという場所は無いようだ。

何かに息が詰まるような思いを始終しなければならないので、どこか視界の開けた場所で大きく呼吸をしたくなる事が有る。
そう思って公園へ出かけていっても、どこも人が多い。

人が少なく、視界がどこまでも開けている海の近くに住みたい。
料理が好きで魚をさばけるので、自分で釣ってきて食べてみたい。
息をして生きるだけでも大変だから、せめて人の少ない自然が近くに欲しい。寒がりだから南の土地が良い。

南の海で鯵を釣って食べたい

東京から出ていくことが最適解か分からないし、自分の今後の人生が、どうしたら少しでも楽になっていくかの最適解も分からない。

息が詰まりがちなこの場所から、早々に逃げ出したい気持ちを抑えられない。私を加虐してきた者たちが、まかり間違って私を発見したとしても、そう簡単には追いかけてこられない場所で安心して暮らしたい。

取り戻すことに疲弊しきってしまわない場所。
摩耗していく心身を、癒やしの風や水で再生できる場所。
空や川や山や海が近く、「ああ、地球の上に立っているな」と思える場所。
私が私に優しい声をかけてやれる場所。

逆境と、得られず知り得なかった事で自ら飛び込んでしまった悪意のある場所を、息継ぎもなく走ってきた。
そろそろ休みたいと思うのは間違っているのだろうか。

#複雑性PTSD #発達障害 #日常 #エッセイ

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