何だか疲れたな。主観的だったその疲労がもしかしたら数値でわかるかもしれない。

パルスオキシメーターという機器をご存知だろうか。指の爪に装着し動脈血中の酸素飽和度（SpO2）と心拍数（PRbpm）を経皮的に測る装置である。

パルスオキシメーターを詳しく知りたい方は日本呼吸器学会のPDFを参照ください。
https://www.jrs.or.jp/uploads/uploads/files/guidelines/pulse-oximeter_general.pdf

SpO2は動脈血にどれだけ酸素が溶けているかを表す数値だ。96〜99%が正常値、90％以下は酸素吸入が必要になる。ちなみに100%だと二酸化炭素の排出量が少なくなり過呼吸に陥る。

普段は出来る限り99%に近づけていたいが、その日の体調により数値が変化する。体が酸化していたり、睡眠不足、心肺機能に異常があると低い数字が表示される。

女子バレーボール監督の眞鍋政義さんは、iPadを手に選手のトレーニングデータと心拍数の増減をモニタリングすることで疲労度を測り選手の交代を指示していた。ただデータはかなり複雑で個人レベルで取り扱うことが難しいであろう。

そこでパルスオキシメーターを使い、SPO2を毎日測る事で疲労度を見えるかできるのではないか。正常値の96〜99を毎日チェックすると疲れたと感じた時は96、97を表示するだろう。

激しい運動中、その後以外では96以下を表すことはほとんどない。継続してトレーニングを行っているアスリートは運動中も96以上を維持し高いパフォーマンスを発揮する。

それでも体調によっては低い数値が測定されるので、毎日モニタリングすることで疲労をコントロールできるようになる。

ということで、パルスオキシメーターを使いSPO2を測る事で疲労を客観視でき、休むタイミング、習慣を身に付けていただきたい。

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