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【よみきかせ】 わたしの からだは わたしの もの

ここちのよい さわられかた
いやな さわられかた 
おなじ さわられる でも いろいろ あるよね
いやな さわられかたをしたら、「いや!」って いって いいんだよ

おとなの方へ

この本は、ICAP(The International Center for Assault Prevention)という、子供達を虐待から守るために1978年に設立された団体が、アメリカで発行している本です。

この本の前書きには、

・自分の体に誇りを持つこと
・自分自身で相手との境界線を定めて良いということ
・もし、その境界線が越えられることがあった「いや」と意思表示をして良いということ
・もし、自分の「いや」という声を相手が聞かなかった場合、それを秘密にする必要はなく、信頼できる大人に伝えてもいいということ

を、小さい年齢の子供に教えることの必要性について書かれています。

日本では、和を尊ぶ文化から、「いや」と強く意思表示をすることをよしとしない風潮があり、相手に対して否定的な意見の伝え方を学ぶことは少ないです。そのため、大人でも、自分がいやだと感じていても、なかなかはっきりと「いや」と言えない人も多いのではないでしょうか?

この本を通して、大人も子供も、自分の心とからだをどう守るべきか、考えるきっかけになればと願っています。

女の子が主人公ですが、ぜひ、男の子にも見せてあげてください。

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日本のCAPはこちら

<日本で子育て中のママより>

日本で子育て中の矢川澄子(明日少女隊)です。動画を6歳の娘に見せました。

語りのトーンが低めで落ち着いているので、派手めの子供向けコンテンツに慣れてしまっているうちの子に響くかちょっと心配だったのですが、他の絵本動画と比較して「こっちはおもしろい話で、こっち(my body belongs to me)はたいせつな話、だね」と言っており、落ち着いた声のトーンがむしろお話の質に合っていてきちんと伝わってるみたいでした!

内容としては、うちの子の場合まだかなりの甘えん坊で親しい大人にはベッタリスキンシップしてくる状態なので、今後行動範囲が広がってくるにあたって必要な感性を、この本は育んでくれそうです。折に触れては繰り返し読んでいきたい感じです。

<大学1年生の隊員より>

翻訳と朗読を担当させていただきました、杉野芳子(明日少女隊)です。

この絵本は女の子たちに、自分の身体に関することは他の人がなんと言おうと、自分自身で決めていいということを教えてくれる大切な一冊です。

望まない接触に対して「嫌だ!」「そんな気分じゃない!」と言うことはとても勇気の要ることです。特に相手が権力のある人であったり、良い関係を保ちたい知人であったりすると、抵抗することに大きな恐怖が伴います。

この絵本は、例え相手が見知らぬ強い大人であっても、家族や友達、知人であっても、「だめ!」と接触を拒否してもいいということを、はっきりと教えてくれます。この読み聞かせ動画をみる子供たちが、女の子だから、相手よりも弱いからしょうがないと思わされることなく、それぞれの大切な身体のために戦う強い心を持って育っていけますようにと願っています。


<アメリカに社会人留学中の隊員より>

今回、ビデオ編集を担当しております、小池千枝(明日少女隊)です。日本では美容師をしていましたが、もっと勉強をしたいと思い、今はアメリカにきてコンピューターサイエンスの勉強をしています。

アメリカに来るまでは正直、フェミニズムという言葉自体あまり、親しみのある言葉ではありませんでしたし、この本のように、はっきりと性的虐待に対して嫌ということを教える本には出会ったことがありませんでした。

社会人留学してから、大学でいくつかの講義を受け、初めてフェミニズムがどのような思想なのかということを知りました。

この動画の編集にあたって、いやなことはいやだと言える勇気、女の子だからといって諦めたり、我慢しなくてもいいのだということを、子供の頃から教えてもらえるようになればと心から思いました。この動画によって少しでも多くの女の子が救済されることを願っています。

支援先一覧

ビデオの最後に載せた支援先をこちらにも載せておきます。

電話 8103

ハートさん189

チャイルドライン
https://childline.or.jp/

チャイルドライン

若草プロジェクト
https://wakakusa.jp.net/sodan/

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電話 189

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本の購入はこちら

CAP JAPANさんより動画のご紹介

CAP JAPANさんにこちらの動画について連絡したところ、ICAPに連絡いただき、ICAPの方もこの動画ができたことを喜んでくださっていると聞きました。ありがとうございます!日本でも、この本をいつか出版できたらと話しておられました。

CAP JAPANでは、児童虐待防止のための大人向けの書籍を販売しているようです。

また、CAP JAAPANも、コロナ対策の動画を制作されたそうです。これらの動画をこちらに紹介します。

子どもたちには少しでも安心・自信・自由な気持ちで日々を過ごしてほしい、そして、おとなも日々ご自分を大切にしていただきいという思いを込めて、4月下旬に2つの動画を配信しました。

ICAPからのメッセージとリソース一覧(アメリカ)

本の巻末にあったアメリカのリソース一覧です。

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