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英語のおえかき動画をみてみよう & 多言語からの情報収集の大切さ

コロナ危機で、子供達のストレスが心配されています。

明日少女隊の尾崎翠です。今日もカリフォルニアからお伝えします。

アメリカの Drexel Universityは、アートセラピーの研究でアートを45分するだけで、ほとんどの人のストレスが大幅に軽減することを発見したそうです。

ストレスを軽減するのに、アーティストである必要も、アートの経験も、アートが上手いかどうかも関係なかったそうです。

そこで、休校で子供達に、家でおえかきをすることでストレス発散してもらおうということで、動画を作りましたのでぜひご覧ください。

注)私たちは、アートグループのポリシーとしてマスクをかぶっています。詳しくは、こちらの動画をご覧ください
https://www.youtube.com/watch?v=Zvf4QwpfLeo&t=8s

英語のおえかき動画

この動画では、後半「日本語で情報がでてこないからといって、諦めることはない」というメッセージを伝えるべく、英語でおえかき動画を検索する方法を紹介しました。

先日、アメリカで、よみきかせ動画が流行っていることについてお伝えしましたが、実は、おえかき動画もとても流行っています。なんと、ディズニーもオフィシャルアカウントから、どんどんおえかき動画を配信しています。

ディズニーのアニメーターが、いろんなキャラクターの描き方を直々に動画で教えてくれるのは、本当に嬉しいですね。

世界で話されている言語ランキング

動画の最後の話されている母国語・母国語を問わない言語ランキングのソースはこちらです。

ついつい外国語を勉強したくなっちゃうフェミドラマ!!

さて、ここからは高校生以上のみなさんに。
キリング・イブという、ちょっと怖い、でもすごく面白いドラマを紹介します。

キリング・イブは、女性の殺人鬼を、女性の捜査官が追いかける、かなりかっこいい(そして怖い)ドラマです!!

この殺人鬼のヴィラネルは、子供の頃から、父親に様々な外国語を教わりました。ありとあらゆる言語を巧みに使い、いろんな人から情報を引き出し、殺人のミッションをどんどんこなしていきます。彼女の決め台詞は、

"language is information and information is everything"
「言語は情報、情報はすべて」

ぜひ、観てみてくださいね!!

(私たちは、女性がストーリーの中でも制作現場でも活躍するドラマのことを「#フェミドラマ」と呼んでいます。明日少女隊のSNSで、#フェミドラマ、#フェミ映画などで検索するとたくさん出てきますよ)

日本語で情報がでてこないからといって、諦めることはない

私は、90年代末〜2000年代始め、日本の芸術系の大学に進学しました。私は入学前から「ポリティカルアート」に興味があり、それを勉強すべく大学に進学しましたが、大学の先生たちで「ポリティカルアート」についての知識が十分にある先生はほとんど見つからず、愕然としました。

そして、英語は全然できませんでしたが、「ポリティカルアート」を勉強したいという一心で、留学を決意しました。

その後、私は必死で英語を勉強し、ニューヨークの大学院に進学して、ポリティカル・アートはもとより、ソーシャリー・エンゲージド・アート、フェミニスト・アート、クィア・アートなどを勉強し、2015年に明日少女隊を友人らと立ち上げることになりました。

もし、私が大学生の頃、日本でポリティカル・アートが学べないからと言って、その分野を学ぶことを諦めていたら、今頃、明日少女隊は存在していません。

「日本には、必要なものはなんでもある」と多くの方が思って過ごしているかもしれません。でも「なんでもある国なんて、どこにもない」という視点も大事では思います。

コロナ危機でわかる、多言語からの情報収集の大切さ

外国語が少しずつできるようになって気がついたことは、外国語ができると、より多くの情報にアクセスできるようになるということです。

今回の動画でも紹介したように、キングコブラの描き方、という単純なことでさえ、日本語で検索をかけるのと、英語で検索をかけるのでは、膨大な情報の差があります。

つまり、いろいろな言語ができる人がチームにいると、それだけ、そのチームがアクセスできる情報が増えることになります。

ましてや、コロナウイルスのような世界的に感染が拡大している未知のウイルスについての情報収集は、単一言語に頼っていては困難を極めるのは自明ではないでしょうか。

では、日本にのトップに、国際的に活躍している人材が少ないのはなぜなのでしょうか?

日本では、若者の内向き志向が進んでると言われて久しいのが現状です。私が留学した2000年~2010年代も、すでにアメリカでの日本人留学生は少数派でした。

アジアからの留学生の多くは、中国系や韓国からの留学生です。コロナの対策で、韓国や中国、台湾が世界から注目されていますが、これらの国のコロナ対策の成功の裏には、これらの国々が過去20年かけて培ってきた、グルーバルな土壌も一役買っているのではと想像します。

例えば、アメリカの芸術系の有名大学院に進学しても、日本人の多くは日本に帰っても良い職につけないので卒業後もアメリカに残ろうとします。私もその一人でした。日本でアーティストとして生きていくのはとても大変なのです。

一方で、アート業界ですら、韓国などの学生は多くの場合、在学中に母国の学校や企業から「帰国したらあなたにこのポジションを用意します」とメールが来ていました!!これらの国からの学生の多くは、留学後母国に帰り、高いポジションを得て働いています。

つまり他国ではすでに何十年もの間、高い役職に、アートの分野ですら、母国語+それ以上の言葉を話し、多国籍ネットワークがあり、様々なところから情報を得られるような人が就いている。より広い視点のある組織が作られているといえるのではないでしょうか。

一人で何カ国語も話せるのがかっこいいということではないし、日本の大学を出ているとだめだ、という話ではありません。いろんな視点や多様な能力を持つ人材を育てる、そしてそのような人を意思決定をするポジションに加えるということが、組織を強くするのではないでしょうか。

次世代の子供達へ向けて、私の個人的な経験を踏まえて、「言語は情報。情報は力になる。」とお伝えできればと思いました。



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