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濃すぎたコーヒー

今、コーヒーを飲んでいる。 私にしては濃すぎたかなと思う。

というのもインスタントコーヒーなのだが、粉を入れすぎてしまった。

いつものことだが、横着してスプーンも使わず瓶を傾けて

サラサラ~と入れたところいつもなら適量入れられるのに

どういうわけかドバッと入ってしまったのだ。

あらら・・・と思って違うコップに半分移したが

約3杯分ほどあったのだろう。 濃い。

なみなみにお湯を注いだけどまだ濃い。

いつもよりずーっと慎重に机の上に運んだけど

コップの側面を伝って何滴かこぼれた。



「だいじょうぶ、できる、やらなきゃ」


ふとこんな言葉が頭に浮かんできた。

本当は無理なのに、色んなものを勝手に背負って

必死だった昔のわたしがよく言っていた言葉だった。

自分の可能な範囲を超えていたのに

やらなきゃ色々なものを失いそうで怖かった。

その結果、いつもギリギリで余裕がなくて

少しのことでもイライラしていた。

でも「手伝ってください」って

素直に言えていたら

きっと周りに手を差し伸べてくれる人は居たと思う。

いきづらさを作ってたのは自分だった。


このコーヒーだって

粉を入れすぎなければ、お湯をなみなみ入れることもなかったんだよね。

お湯をなみなみ入れなきゃ、こぼれることもなかったんだよね。

でも、粉を入れた時点ではまだ別な選択肢が残っていたはず。

粉を3等分にすればいつもと同じお湯の量で同じ濃さのコーヒーが飲めたのに。

なんでそれをしなかったんだろう。 なんでかって

そのときは「大丈夫でしょ!」って思っちゃったんだよね。

その結果が、今飲んでいるいつもより濃いコーヒー。


今やっと半分ほど飲み終えた。

今からでもいいからお湯を足してこようと思う。



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