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{全力レビュー}Galilei Galilei「ALARMS」

突然ですが浜辺美波ってばっか可愛いですよね。

清々しいまで正統派な女優と言いますか、少女と大人の間に揺れ動くクリアな感性という点では広瀬すずや清原架倻なんかにも通づるものがあると思うし、名友である橋本環奈と同様にポップさも併せ持ったまさに万人受けするタイプの女優さんだと思うんですよね。まぁこんな感じでそれっぽいこと言ってますけど、僕自身は好きな映画は「少林サッカー」ってぐらい映画に関してはバカ舌ですし、アマプラで「君の膵臓を食べたい」をうどん食いながら大泣きして見た程度なんですけどね。

というわけで今日はそんな浜辺美波みたいに淡くアンニュイな色彩(?)を帯びた作品、Galileo Galileiの「ALARMS」について語り尽くしたいと思います。


忘れな草が咲く頃に

突然ですが浜辺m(以下省略)

そんなこんなで僕が浜辺美波の存在を知ることになった作品というのがですね、僕が高2ぐらいの時に放送されたドラマ「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」ってやつなんですよね。

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そうです通称「あの花」の名前でお馴染みの超人気アニメの実写化で、浜辺美波筆頭にUAの息子の村上虹郎、弟がサッカーめっちゃ上手い松井愛莉、体に気をつけて志尊淳、インスタフォローしてます飯豊まりえといった今をときめく若手俳優たちが勢揃いなんですよね。あ?一人足りねえ?そこは察しだよ。

ほんでこの「あの花」なんですけど、アニメそんな見ない僕でも泣けるくらいストーリーがめっちゃ良いんですけど、それと同じくらい音楽がまた最高なんですよね。

ではここで問題です、「あの花」の主題歌といえばなんという曲でしょう?


せーの、Secret Base!!!




正解はGalileo Galileiの「青い栞」です。
間違えた人は入れ墨にでもして、一生間違えないようにしような。

でもほんとにこういう間違いしてる人結構いるんですよ。いかんせんSecret Baseって最後のめっちゃいいシーンで流れるもんだから、完全にそっちの印象が強くなってしまったが故に...。そりゃ僕だってめんまが成仏したタイミングでSecret Base流れた時は、感動のあまり泣きすぎてゲホゲホなりながらカップ麺食ってたし、てかなんで俺映画見るときなんかしら麺類食ってるんだ???

まぁそんなわけで秩父を舞台としたノスタルジアな世界観で描かれる若者群像劇に、Galileo Galileiが紡ぐ繊細かつ美しい楽曲はバチクソハマっているわけなんですよ。テレビ版での主題歌は「青い栞」なんですけど、映画版だと変わっておりそれが今回紹介する「ALARMS」からのリードシングルである「サークルゲーム」なわけです。



いやぁ、、、最高っすね。

「青い栞」と聴き比べて欲しいんですけど、「青い栞」の方は飾らないサウンドやサイダーや自転車などといった少年時代を思わせるような言葉遣いなどに見られるように、等身大の文学青年?ともいえるようなまさにノスタルジーさが前面に出た端正な一曲ですよね。

一方「サークルゲーム」は海の向こうの遥か遠い北欧を彷彿とさせるような幻想的なサウンドスケープが展開されており、サークルゲームやロケットボーイズなどといったなんとも具体性の無い抽象的な単語が並んでるわけなんですよね。これぞまさに「曖昧」とも言うべき、ぼんやりとしていてそこにあるのはなんだか美しい世界ともいえる一曲なんですよ。

この「サークルゲーム」に象徴されるような幻想性と曖昧さといった要素が、この曲が収録されている「ALARMS」を語るうえで重要なポイントだと思っています。


「ALARMS」について


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「ALARMS」は2013年にリリースされたGalileo Galilei(以下GGと略す)の3作目のオリジナルアルバムだ。

作品の特徴として挙げられるのはドリームポップをいかに日本のロックに落とし込むかという所で、サウンドはぼんやりとした霧の中をさまようようなシューゲイザー・ギターポップもあれば、前作で培ったエレクトロサウンドではっと煌めく瞬間も垣間見せる。またほとんどの楽曲において歌謡曲的構成(いわゆるAメロ→Bメロ→サビでじぇぇぇぇぇぇぇぇいぽppppppppppっぷ)からの脱却が図られており、そういった海外のロックシーンを意識して作られた構造の楽曲というのも今作の特徴であり、これは次作「Sea and The Darkness」でも踏襲されている。



GGのアルバム群の中でも特に名盤と称されることが多いのは当時流行っていたエレクトロポップやチルウェイブといった要素を取り込み脱邦ロックへとシフトし始めた2作目「PORTAL」、ラストアルバムにして日本のロックと海外のロックの良さを上手くブレンドした暗い色彩の4作目「Sea and The Darkness」の2枚が上がることが多い。

つまりこの「ALARMS」はいわば過渡期にリリースされた作品であり、GGをよく知る人からは無視されがちな傾向にある作品だ。またその前年にローファイなチルウェイブを展開したミニアルバム「Baby, It's Cold Outside」をリリースしたあたりから、初期の爽やかなギターロックを期待していたファンが彼らのあまりにも早すぎる深化についていけないという事象が発生。この事象なにかに似ていると思いません?

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そう、浜辺美波ですよね。彼女もGG同様かなり早い年齢でデビューしていき、このまま清純派女優として成長するんだろうなと思っていたら、まさか一番のハマり役が生粋のギャンブル狂なんて誰も思っていなかったでしょう。人生って本当何が起こるのかわからないってこの2組をみて思いましたよまったく。

初期の爽やかなギターロックのイメージで止まっている硬派な音楽好きからは見向きもされず、逆に古くからのファンはついていけないという苦しみ。しかもこの頃からロキノン主導のフェスブーム到来で沸かせる曲が支持される時代に突入、しっかり曲を聴かせるバンドにとっては苦しい時代となってしまい、いつしかGGは知る人ぞ知る本格派バンドのような立ち位置になってしまった。

そんな逆風が吹く中でリリースされた「ALARMS」であるが、俯瞰で見た時に後継バンドであるBBHFへと繋がる彼らのスタイルが確立された最初の作品であり、10年代のインディーロックシーンの流れで見ても大きな存在感を示す作品なのではないかとも思われる。なぜそのように思うかというと海外インディー"ロック"をいかに邦楽に落とし込むかという彼らの活動の根本の姿勢が見られ始めたこと(ちょうどこの時期から彼らの代名詞である、海外のバンドの曲を日本語詞でカバーした動画投稿が始まる)、後にBBHFのメンバーとなるDAIKIがサポートメンバーで加わるのもこのアルバムのツアーからであることなども挙げられる。

そしてPOP ETCのクリストファー・チュウを共同プロデューサーとして招聘したことが、リアルな10年代インディーギターロックとの呼応に成功できた要因だろう。とも言うのも前作「PORTAL」で見られたエレクトロポップって、10年代後半に入った時点で完全になかったことにされた音楽と化しているんですよ。だって「PORTAL」で参照元になったであろう当時人気だったFoster The PeopleとかPhoenixなんか最近何してんのって感じだし、Bombay Bicycle Clubだってこないだまで活動休止状態だったし、Passion Pitに至っては息してるってレベルでしょ?

そう考えるとこの「ALARMS」でエレクトロポップからギターロックへと再び舵を切り返したことで、なんとなく10年代のインディーシーンとの呼応って意味では「PORTAL」以上にしっくりくる作品なのかなと思います。また彼ら自体も日本を代表するドリームポップバンドとしての立ち位置を確立しただけでなく、彼らの音楽経由で現行の海外インディーロックを知ることが出来るいわば伝道師的な役割も担うようになった契機ともいえる作品とも言えます。(実際僕は彼らのカバー動画をきっかけにBombay Bicycle ClubやWilcoを知ることが出来た)


「ALARMS」実況レビュー

ここまででなんとなく「ALARMS」というアルバムの特色や周囲の様相などがわかっていただけたと思うが、ここからは実際に一曲ずつ聴いていきながらその時思ったことを文字起こしする実況レビューのスタイルで行こうと思う。以前書いた「Souvlaki」全力レビューと同じ要領だと思ってもらって構わない。全力レビューと聞くとなんだか物凄い勢いでくるのではないかと身構えてしまいがちだが、所詮は素人が書く文章なわけだし、そもそも音楽ってものは気構えて聴く物じゃない。いつだって音楽は自然と僕らに寄り添ってくれるんだ。まぁそんなわけで実際にアルバムを聴くついでにコーヒーでもズビズビ飲みながら、軽く流す程度でこの文を読んでほしいなくらいの気持ちだし、僕も今から齋藤飛鳥がパッケージのカップスターをすすりながらこの文を書くとするよ。


1曲目の「ALARMS」、短いインストではあるもののなんだか一気に青白い霧の中に迷い込んだ気分にさせてくれる。インストの導入で一気に世界観に没入させてくれる作品っていうのはとてもワクワクするし、音を通した非日常的体験へといざなってくれるこの快感というのはなんとも特別なものだよね。


そして温かいギターのストロークと跳ねるようなドラムで2曲目の「ロンリーボーイ」で始まる。淡々と歌われる言葉から読み取れる数少ない情報だけでその世界観にそそられるというか、ほんとこういう感じのナイーブな世界観の楽曲を作らせたら右に出るものはいませんよね。

ポケットに入れたナイフは
自分が何もできないこと
どこにも居場所がないことを

曲の最後の方で歌われるフレーズだけど、普段物静かなアイツがキレた時の狂気性っていうところと、結局行動に移す勇気なんてそうそう持つことが出来ない鬱屈観みたいなところが如実に表れていて、描かれる詞世界に深みがもたらされる。静かな始まりではあるけれど、オラ、なんだか体が温まってきたぞ。なぁクリリン?


そしてクリリンの気円斬ぐらい鋭利なシューゲイズサウンドが聴こえてくる。3曲目の「パイロットガール」だ。



最高じゃん。

「ロンリーボーイ」で程よく温まったところにこんな激アツファンタスティックエブリデイなロックナンバーを持ってくるあたりがほんと憎いね三菱。そしてリリックも明確なストーリーラインみたいなものは無いけど、フィーリングだけで伝わる疾走感ある言葉の数々。これはもうGGが紡ぐナンバーガールへの愛だよ。決して洋楽へのオマージュだけで終わるわけでは無く、しっかりと彼らも日本のロックバンドとしての血が流れてるのよね。



そしてそこからの「処女と黄金の旅」て、なんなん、俺を殺すつもりか?

さてさてドリーミンな楽曲、氷室京介風に言い換えればハートは今ここにあるゥオッオッオウな楽曲が多く収録された今作の中でも、飛び切りドリームポップな一曲がやってきました。こんな幸せいっぱいな空気感が漂っているのに、一抹の寂しさも感じ取れてしまう所に心つかまれてしまう素敵な曲ですよね。

こうなんて言うか、、、


まるで夜の遊園地で燦燦と輝くメリーゴーラウンドでさ、、、


日常の嫌なことも全部忘れてさ、、、


あれ?なんだか幸せだね、、、


なぁ、パトラッシュなんだか眠く、、、


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筆者は逝ってしまったようですね。


でもオートチューンでなんとかよみがえったようです。5曲目の「Jonatan」は尾崎雄貴のオートチューンがかった声はパキパキした印象を与えつつも、リバーブががったシューゲイズなギターと繰り返されるシンセのフレーズが非常にぼんやりしていて上手い具合にコントラストとなっているね。



そして前作「PORTAL」からの流れも組むチルウェイブな一曲「潮の扉」で一気に胸を撃たれます。個人的な経験談なんだけどこの曲を聴きながら初夏の海岸線をママチャリで走ると、なんだか地平線なんてすぐそこにあるんじゃないかなという錯覚に陥ることがあります。海岸線で聴く「OMOIDE IN MY HEAD」と「Pretty Sweet」と「潮の扉」、俗に言うエモいってやつです。俺の心の中の海で与田祐希と筒井あやめがこの曲をバックに駆け抜けています。

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それと「潮の扉」のいい所はさ、歌詞もどこか異国の二人の物語って感じがしていいよね。勝手な妄想だけで「時計塔( Baby, It's Cold Outside収録)」で離ればなれになってしまい、「潮の扉」で建てた家で彼女のことをずっと待ってたら、そこに愛を探しに来た少年に出会う、それが「老人の海(PORTAL収録)」へと繋がるというストーリーラインとかありそうだなとクソ適当な考察をしてしまう。



そしてあの懐かしいギターのイントロが聴こえる、、、




今作最大の山場「サークルゲーム」だ。

もはや文句のつけようのないくらい完璧な名曲ですよね。なんといっても尾崎雄貴というボーカリストの天性の才能を堪能できる一曲なわけで、彼がボーカリストとして完成するのは4作目以降ということに考えると、未完成でこんだけのポテンシャルを誇り、聴く物の心に刺さり、そしてすべてを包み込むような優しさを兼ね備えた声を持っていることがただただ凄すぎるのだ。

曲の構造も2番で挟まれる小気味良いシンセとアルペジオのブレイクといった部分や、メルヘンかつ刹那な若者の群像を描いた詞もなにもかもが完璧だ。

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俺の中の井上小百合が「この曲が売れなきゃ世間がおかしいと思う」って泣きながら言っている。ありがとう井上、俺も全く同意見だ。正しさとは、愚かさとは、それが何か優しく教えてくれるそんな美しい曲が「サークルゲーム」なんですよね。



「サークルゲーム」の余韻が冷めやらぬ中で、これもまたディープなギターで始まる「フラニーの沼」へと繋がっていく。JDサリンジャーの小説のキャラクターから取られた楽曲名から、そこにあるにはただただ美しい君と僕の世界。あぁ幻想的。


続くのは今作の中でも最も肉感的で楽しい一曲「愛を」。一曲目の「ALARMS」にしろ佐孝さんのベースってピック弾きなのも相まって凄いゴリゴリとした屈強なサウンドでさ、全体的にボヤっとした音像の楽曲が続くアルバムが生身の体として維持できている最大の要因だと思うのよね。この人のベースが無ければ、この作品のフィジカル性みたいなとこが損なわれてしまい、バンドとしての迫力が無くなってしまったんじゃないかなとさえ思ってしまう。それだけにこないだのBBHFからの脱退はショックだったんや...


そんなひと時の享楽な瞬間が終わり、今作で最も陰影なナンバー「死んだように」が始まる。人によっては「処女と黄金の旅」と並んで今作のベストトラックに選ぶ人も多いと思われるこの曲、スリーピースならではの時々やってくる音の余白みたいなとこに冷たい質感があって、ずっと低体温のまま曲が進みとてもクールな仕上がりになっている。血が通ってないというか、後の「ウェンズディ」や「ゴースト」なんかへと繋がる彼らの十八番とも言えるダークさが垣間見れる。というか前半の「潮の扉」とか「処女と黄金の旅」であんなピースフルな感じを醸し出していたのに、ほんと突然頭を思いっきり殴られたような落差よね。



こんな落差からの唐突にEDM感が強い「Oh! Oh!」が始まる。

なんや?俺は踊らないといけないのか?
なんだか踊りたくなるシンセのビートだ!

また夢で思い出す
ここから君だけ消え去り
あの嘘を選んだ日
恐らくもう失くしていた


!?


そして悟った もう終わりだと
君は二人の全てを過ぎ去っていったんだと


こんな悲しいダンスダンスダンスありますか?

ポーターロビンソンもびっくりな悲しみのダンスフロアが炸裂するこの曲、今作の中でも音だけなら異質な質感なんだけど、詩という部分だけなら「死んだように」と同様にどこまでも果てしない喪失感が生々しく描かれており、もうアルバムも最後だっていうのに沈痛な気持ちになってしまう。我々リスナーはこのままどうなってしまうのだろうか?


そんな不安を抱えたままレディオヘッドを彷彿とさせる浮遊感たっぷりなギターサウンドで「コバルトブルー」が鳴り響く。今作の中でも最も抽象的な言葉で紡がれる詞世界は、我々リスナーを忘れがたいあの夏の日の思い出へといざなってくれる。

なんだかこれまたパトラッシュが寄り添ってくれそうな楽曲なわけですが、まるで写ルンですのレンズ越しからゆがめられた夏の淡い田んぼ道、


夕日に照らされる無人駅、


虫取り網をもって走る少年、


泥だらけの齋藤飛鳥


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そんな光景が皆さんは見えてきませんか?



向井秀徳「俺には見えるぞ。俺には見えるぞ。俺には見えるぞ。すべてが透き通って見えるぞ。例えばあの子は俺が思うに(以下省略)

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別の人が赤い季節を到来させてしまいましたね。とにもかくにもとても幻想的な曲で、ビーチボーイズからの影響を受けたという幽玄的なコーラスがまた一層美しい。


そしてローファイなギターのストロークに重なるようなエレクトロサウンドでアルバムがフィナーレを飾ろうとしている。

「Birthday」ではこの世に生を受けてきたことへの葛藤が描かれている。誰もが一度は自分は何のために生まれてきたのか自問自答をする瞬間がある。ある人は他人をうらやましく思い、またある人は行き着く先の目的地に思いを馳せ、またあるパンはわからないままで終わるそぉんなのはいーやっだ!と歌い、ある向井秀徳は冷凍都市の暮らしを淡々と語る。

この歌でも自分たちは悪魔の子なのか?天使の子?なのかと、この世に生まれ落ちた自分が一体何者なのか?そしてこの先どのような人生を送るのか?主人公は様々な障壁にぶつかり、喜怒哀楽の果てへと振り回されていく。

不思議とこの歌の主人公に自分自身を重ねていた。僕自身どこにでもあるようないたって普通の青春時代を過ごし、現在就活というある意味自分の人生の中でも一つの岐路に立たされている。自己分析とかいうよくわからいことをやらされるわけだが、本当に自分は普通過ぎる平々凡々な人生を送っていることに気付いた。自分としては楽しい人生だとしても、他人から見たら何も面白くない低予算B級映画のモブキャラみたいな人生だったんだよ。なんなんだこの自分語り。

締め切りという四文字に忙殺され、ただただB級映画のモブキャラクターの取り扱い説明書をESに書く日々に疲れ果て、僕は息抜きにアマゾンプライムで映画を見始めた。タイトルは「君の膵臓を食べたい」。

好きなのに嫌い、楽しいのに鬱陶しい。
そういうまどろっこしさが、人とのかかわりが、
私が生きている証明だと思う。


私も君も、一日の価値は一緒だよ


偶然でもない、流されてもいない。
私たちはみんな、自分で選んでここに来たの。



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君と出会った

君と出会った

回りつーづけーる~


そうだよ!

「ALARMS」とは愛の物語だったんだ!

この作品では君と僕という構造の楽曲が多く収録されていて、それを曖昧な音像のドリームポップサウンドで奏でる今作。

友達なんていなくてたとえナイフを持っていても何も出来ずやるせないまま終わっていたロンリーボーイが、アルバム前半のパイロットガールや処女と黄金の旅を経て君を愛することとなる。しかしサークルゲームを機に君が思い出になってしまい、今度は「死んだように」や「Oh, Oh!」で君を失うことの恐怖を吐露するようになる。

そんな葛藤を経てから最後の最後に君こそが人生の一つの答えと説く「Birthday」で締める、こんなに美しいことあるだろうか?感動だよ。齋藤飛鳥がパッケージのカップスター泣きながらすすってるよオイラ。強い、強すぎる。

いかがだっただろうか?

Galileo Galileiの「ALARMS」、とても素敵なアルバムなので多くの人に聴いてほしいし、僕も早く就職活動を終わらして浜辺美波みたいな人に出会いたいです。


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