あーこ

私の田舎ジャーナル 田舎に生まれ、田舎に育った私の日常。

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最近の記事

味噌汁

我が家の味噌汁の話。 味噌汁の出汁は、にぼし。 味噌は、合わせ味噌(自家製) 味噌汁の具に、ちくわをよく入れる。 味噌汁の具にちくわを入れるのは、結婚した時に、夫を驚かせた事の一つでもある。 昔はよく海の近くに住んでいるおばちゃんが、わかめ、こんぶ、煮干しを風呂敷に包んで、沢山かついで売りに来ていた。 私の地域は山に近いから、新鮮な海産物はうれしい。 私の記憶にある行商の人は、 煮干しのおばさんとみかんのおじさん。 みかんのおじさんは、かなりキャラが濃かった。 もう2人と

    • 二月三日 節分

      節分にすることと言えば、豆まき。 後は、鰯の頭と柊を付けたものを玄関などに飾る。 そして、最近はお馴染みの恵方巻きも作るようになった。 豆まきをした後、豆を年の数(数え年)で数え、プラス一粒もち、頭の後ろまでもっていって、また入れ物にかえす。(一つ預けるという) 数え年で数えているので、すでに実年齢より多い上にプラス一粒で一気に歳をとった気分になる。 あー、歳とるの早いと毎年思いながら豆を食べる。 年齢を重ねるごとに数え方も色々で、祖母は一粒を十にして数えている。 一粒ず

      • 2年に一度 味噌作り

        味噌作りは急に始まった。 注文していた、塩、米麹、味噌麹が届いたからだ。味噌麹はほんのり温かいので、数日置いておくとジトッとしてくるそう。 いそげ、いそげといわれて 慌てて水を汲む。 我が家には“味噌部屋”という、味噌と梅干しをねかせておく掘っ立て小屋があり、味噌は2年に一度10kgを仕込むので、味噌部屋まで材料を運んで作らなければならない。 作るのは、年末に洗っておいた味噌用の壺。 壺とプラスチックの漬物などを漬ける容器に交互に作っている。 今年は壺の番。 汲んだ水

        • 一月十五日 小正月

          小正月には、小豆粥。 昔は作っていたけど、ここ近年作ってない。 なぜかって、家族の受けが悪いから。 みんなお粥ってあんまり喜ばない。 お正月はお客さんが来たりして、女性は忙しく台所仕事に明け暮れて、ゆっくりする時間がない。 だいたい十五日くらいになるとゆっくりできる、というのが昔の正月だったらしい。 今では、お客さんが来ることもない正月を送っているけれど、沢山の人に気を遣いながら料理したり、大量の食器を出して、準備していた頃が懐かしい。

          一月七日 七草粥

          祖母が作っていた頃は、 近所の土手などに生えている食べられる雑草を少し摘み、畑からかわいい大根(スズシロ)を取ってきて作っていた。 でも、私はスーパーで買った七草セットにお世話になっている。 セットの中の七草は確かに近所の土手にもありそうだけど、取ってきて入れる勇気がない。 でも一度はチャレンジしたい。 ちなみに、我が家の七草粥は味噌味です。

          一月七日 七草粥

          一月十四日 どんど焼き

          どんど焼きとは、 お正月の飾りや門松、書き初めを燃やし、無病息災などを祈る行事。 近くの小さな社がある神社ふもとにて、近所の数名で行う。 この時当番の方が火をつけた煙が合図となり、わらわら自宅から皆がでてくる。 この煙はのろしの様な役目。 飾りや門松が燃えたら、各自もってきた餅をこれまた持参した網でやく。 最近では餅にすすがつくのを嫌がって、アルミホイルを巻いている。早く焼けるし、一石二鳥。 昔はついたすすもありがたく頂くのが風習だったような。 煙臭くなんだか苦い餅に砂糖

          一月十四日 どんど焼き

          一月一日 元旦

          元旦、朝起きてまずすることといえば? 美しいバケツに(掃除などには使わない正月用のバケツ)井戸水を汲む。 と言っても、井戸水はツルベを使って引き上げたりせず、ポンプであげて蛇口からでるようになっている。 昔はツルベだっただろうけど、そこは現代的。 これで何をするかというと、 手と口を清める。 神社でお詣りをする前に行うお清めと同じ要領。 “若水(わかみず)”という。 バケツには前もって山から取ってきた松としめ飾り(藁でできた蝶々結びみたいな簡単なもの)をくくりつけて、

          一月一日 元旦

          田舎

          私の生まれ育った場所は、世にいう“田舎“である。 見渡す限りの田園風景。 バス停は真っ直ぐに伸びた田んぼ道を歩いて20分かかる。 電車はなく、主要な移動手段はマイカー。 一番近いコンビニまで車で5分。歩いて行ったら30分。そこが一番近いお店。 小学校までは歩いて40分。民家もない田園風景をひたすら歩く。 山と田と川と 空と太陽 そして鳥や獣たちに囲まれた生活 昔ながらの習慣、 祖母が教えてくれる戦争 都会に憧れた思春期 今は無くなりかけている、とっても面

          私と建築とジブリ

          昨年(2020)12月末に14年勤務していた会社を退職し、専業主婦になりました。 20年近く携わった建築業界から、完全に離れて、毎日子供と何をして遊ぶかと家族の食事のことを考える日々。 高校から“建築に携わる仕事に就く‘’ことを目標に毎日がむしゃらにやっていました。 働きだしてからも、休みの日でも仕事のことは頭から離れなかったし、働く中で面白さがましてきて、好きで楽しくて… でも、結婚して子供ができてからは子供との時間とか家族の時間も大切にしてきたつもりだけど、当たり前のよう

          私と建築とジブリ