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朝ドラ「ブギウギ」 第一週

第一週「わて、歌うで!」

 ブギウギ #01
ストーリー
昭和復興時代。福来スズ子は未婚の母だが、両親は銭湯を営んでいた。
さかのぼって時は大正時代。十二歳の鈴子に対してママは、『男も女も芸は身を助けるし、人生たのしい』という理由で、読み書きそろばんではなく日本舞踊を習わせていた。鈴子もそれで大満足。
そんな折り、毎回アホのおっちゃんが無銭で銭湯に入っているので、ママにナゼなのか聞いてみた。するとママの言うのには、「義理と人情だから」。鈴子は、これがいい言葉だと思う。

コメント
今回のエピソードは大正時代の大阪、福島が中心です。みんな和服姿。弁当もイモと煮干しという貧しさですが、みんな顔が明るい。
義理と人情というのは、最近では聞かれなくなった言葉。大阪らしさと昭和らしさが混じり合った、泥臭さがある気がします。
今後、戦争のエピソードがあるだろうから暗くなるのは必須ですが、その中でも明るさを失わない鈴子が期待できます。
登場人物も、みんな個性がありそう。ちょっとトロい弟とか、アホのおっちゃんとか、せがまれるとすぐ歌っちゃう鈴子とか。

ブギウギ #02
ストーリー
毎回アホのおっちゃんが、無銭で銭湯に入っている理由は、5年前香川から、映画の勉強のために大阪へやって来た鈴子の父が、唐突に銭湯をはじめたのがきっかけだった。最初の客がおっちゃんだったのだ。タダで入らせてあげる代わりに看板を作ってくれたのだというママ。恩があるのが義理で、それを返すのが人情だと教える。
そこで鈴子は、転校したてのころに初めて話しかけてくれたタイ子のために、恋のキューピット役を買って出るのだが、タイ子は妾の子という偏見を気にして「はしたない」と恥じらう。
ママに事情を話す鈴子は、誰でも一つや二つ、触れてほしくないものがあると教えられる。タイ子を傷つけたと知り、彼女は親友を天神さんの祭りにさそう。そこで親友から、花咲歌劇団のことを知る。「歌うて暮らしていけるんや!」 強烈に興味が湧いてくる鈴子であった。

コメント
誰でも一つや二つ、心の傷をかかえているもの。しかし鈴子にはその現実は遠い先の話なのです。ママはなにか言いたげでしたが、ずっとこらえています。鈴子の未来を心配していても、余計なことは言わないのがこの女将さんなのです。かなり器が大きい人だとみた。口うるさいタイプじゃないのだね。ママはたぶん、明治の人だとは思うけど、さすがに一本スジが通ってる。
鈴子はそれまでぜんぜん花咲歌劇団(たぶん宝塚歌劇団?)を知らなかったのですが、タイ子が教えてくれて歌が仕事になることを知ったのでした。
思ったんですが、体調不良だったり、家族に不幸があったりしても、仕事があったら出なければならないのが芸能の仕事じゃないのかなあ。
サラリーマンのように年金があるわけじゃないし。有名になるのはいいけど、花の命は短いのだよ。大丈夫なのかな。

ブギウギ #03
ストーリー
松岡にほのかな恋心を抱いているタイ子を連れて、松岡のグループに接近する鈴子。グループの悪ガキたちは、妾の子と言ってはやし立てるが、意外にもタイ子は「なぜそれが悪いのか」と詰問する。
答えられない悪ガキども。義理と人情を返したい鈴子は、松岡に返答を迫るが、少年は好きな人がいたのだった。
卒業時期が近づいてきて、鈴子は風呂屋を継ぐことを考えていたが、タイ子は成績が優秀なため、父親の助力で女学院に入れることになった。歌のうまい鈴子に、タイ子は花咲歌劇団へ入るよう再び勧める。

コメント
なんでも、これだと思うことをやり遂げることが大事という鈴子ママ。それが見つからない人もいるよね。
タイ子は薄幸の少女で、母と同じ芸者の道を志していますが、それもまた大変な道だと思います。
今回のエピソードでは、主として学校友だちの間の惚れた腫れたがメインになってましたが、恋愛話があるとドキドキわくわくしますねえ。
大正時代も終わったことだし、あとは太平洋戦争まっしぐら。歌劇団に入ったら、慰問に行かねばならないわけで、その先での兵隊さんとのやりとりなんかがありそうな気がしますね。
映画監督志望の風呂場の親父さんが柳葉敏郎だった。あの人、いかにも昭和臭いからピッタリだと感じます。

ブギウギ #04
ストーリー
銭湯を掃除していた鈴子は、突然おもいたって花咲歌劇団へ入団を決意、両親にその旨を発表する。この幼さで未来を描けるのがすごいと思うツヤ子は、一も二もなく賛同。
父親もまた、同調するが、鈴子はお金のことを心配する。「子どもはそんなもん心配せんでええ」一蹴するツヤ子。こうして花咲歌劇団を受験した鈴子だったが、あっけなく落ちてしまう。

コメント
ツヤ子はぐーたらな夫を抱えつつも、お金を何とか工面しようと考えます。このあたり、さすが義理と人情が口癖の女将さんですね。「子どもはそんなもん心配せんでええ」なんてふつう、口に出せません。
芸能なんて浮き草稼業、やめとけというのが常識だと思ってましたが、この一家はふつうじゃない。だけど、せっかく花咲歌劇団を受験したのに、落選しちゃうなんてガッカリものです。
てっきり受かるモノだと思っていたので、肩透かしを食った気分です。

ブギウギ #05
ストーリー
意気消沈しているのは鈴子よりも父親の方だった。よせばいいのに梅丸歌劇団の募集チラシを持って来て、これに応募しろと勧める。まずはこの新設された歌劇団が、どんなものか見てやると言うことで、活動写真の合間に行われているレビューを見物。すっかり魅了されて鈴子はやる気満々だが、受験日を1日間違えて滑ってしまう。なんとかしてくれとかき口説く鈴子と母。一曲だけ歌えと言うことで、歌ってみたらなかなかの出来。責任者は追加で彼女を入団させることにする。

コメント
宝塚歌劇団がダメでも梅田歌劇団があるということでしょうか。しかし宝塚歌劇団よりもマイナーな感じがするんだけど(滝汗)。
とにかく歌と踊りをやりたい一心で、梅丸歌劇団に受験する鈴子さん。なかなか根性があるけど、顔はかわいい。演じているのは伊藤蘭の娘なのだとか。血は争えないかもしれない。
それにしても、1日間違えて受験、そして合格なんてドラマ的だけどリアリティはない……。朝ドラあるあるなのだろうか。

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