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未来を切り拓く採用ビジョン─人事担当者が語る、ASMLの成長に欠かせない”人材像”と”3つの価値観”とは?

こんにちは、エーエスエムエル・ジャパンです。
早速ですが、皆さんはASMLという会社をご存知でしょうか。半導体業界に馴染みのない方あれば、知らない方のほうが多いと思います。

私たちASMLは、半導体チップの製造装置メーカーとして、世界No.1のシェアをもつ会社です。オランダに本社を置き、世界の半導体産業を40年近く支えてきました。現在、世界16ケ国に拠点をもち、その中の1つが日本法人であるエーエスエムエル・ジャパンです。

「ASMLのことをもっと知っていただきたい」
「”半導体業界で働くこと”を選択肢に入れていただきたい」
そんな想いから、noteで情報発信をすることとなりました。


今回は、多様な文化や背景を持つ人材の採用・育成に携わってきた人事責任者から、ASMLが求める人材像、育成環境やキャリア、働く魅力、そしてASMLが掲げる3つの価値観などについて、深掘りしてご紹介します。

※この記事は2023年6月時点の情報をもとに作成しています。

近年、日本政府は国家戦略として半導体産業の強化を打ち出しており、政府の経済的な支援のもと、半導体の工場新設や設備投資などが次々と発表されています。デジタル社会を支える半導体産業は、今後もさらなる成長が期待されています。

半導体露光装置の世界最大手として、テクノロジーの限界に挑み、最先端の半導体技術をさらに前へと推し進めていきたい。私たちASMLはその大きな目標に共に挑戦する仲間を求めています。
 
ビジネスの成長を実現するためには、それを支える社員とその一人ひとりの成長が欠かせません。今後はさらなる飛躍の時期と捉え、今年度以降、エンジニアを中心に昨年比で倍以上の採用を予定しています。実際、エーエスエムエル・ジャパン社員全体の約4割が5年以内の入社となっています。

日本全国から、また海外からの応募者に対しても積極的に採用を行っており、現在の居住地を問わず応募を受け付けています。実際にコロナ禍においても、海外から直接エントリーいただき入社された方もいます。

ASMLが求める人材像とは

ASMLには企業理念として“Challenge”、“Collaborate”、“Care”の3つの価値観があり、これがすべての活動の基盤になっています。これらは私たちASMLが創業時から現在まで継承し、今後も受け継いでいくDNAとも言えるもので、採用で求める人材像にも当てはまります。
 
■ Challenge
「限界に挑む」という意味に加えて、現状に対して「本当にそれでいいのか?」と疑問を投げかけることや、今見えている視点だけではなく別の角度からものごとを捉えて検証する態度を意味します。現状に甘んじることなく、時に批判することを恐れない姿勢が大切です。
 
■ Collaborate
「協力する」という意味ですが、その中に含まれるのは「周囲の参加を促す」「互いに認め合う」「失敗から学ぶ」という姿勢です。失敗することを恐れないで必ず次に活かし、その学びを他の人と共有することが私たちのイノベーションの原点です。
 
■ Care
「配慮する」「相手をリスペクトする」という意味ももちろんですが、「間違ったことを見つけたら見て見ぬふりをしないで建設的に話し合う」や「気づいたことをきちんとフィードバックして、自分もフィードバックを積極的に受け入れる」という意味も含んでいます。
相手を思うからこそ言いづらいことも言う、自分と違う考えや耳が痛い意見にも耳を傾ける。つまり周囲にも自分にもきちんと誠実に向き合うことを表しています。
 
これらの価値観を共有して、自分も成長の一端を担いたいという気持ちを強く持った方を求めています。

大切なのは語学力よりも、受け止め、伝える姿勢

職種によって求めるスキル・経験は異なりますが、どの職種にも共通なのは「英語」です。エーエスエムエル・ジャパンには、日本やアジア各国をはじめ多様な国籍の社員が在籍しており、共通言語が英語になるからです。社内ではコミュニケーションのために主に英語を使用しています。
 
採用プロセスにおいても、英語のコミュニケーションスキルを確認しています。ただ、現在英語が流暢でなくとも、英語を勉強する意欲、相手の意見を受け止め自分の考えを伝える努力を重要視しています。単語や文法が間違っていても、工夫して何とか相手に伝えようとすること、分からない場合は自分から聞いて理解すること、この姿勢は当社で活躍していただくために欠かせません。
 
グローバルな環境で働くために必要な英語力について、エントリーレベルのエンジニアポジションであれば、TOEIC550点以上を目指してほしいと考えています。なお、社内では業務上の必要に応じて、英語学習の費用サポートやオンライントレーニング、TOEICの受験機会も提供しています。 

オンボーディング研修は最大7ヶ月

入社後は海外および国内で約6〜7ヶ月間のオンボーディング研修を実施しています。半導体業界未経験の方であっても、エンジニアとして活躍できるようになる研修プログラムです。
 
<オンボーディング研修の流れ(例)>
 
▼入社後研修/2〜3週間
CBT(Computer Based Training)と呼ばれる自習ベースのPCで行う各種トレーニングを実施します。露光装置の基礎的な知識、呼び名、大まかな構造を学ぶLevel-1、その次に各モジュール毎に深堀りしたLevel-2と呼ばれる内容に進み、機種毎に同様のカリキュラムを修了します。
 
▼海外での実技研修/10週間
韓国、台湾、中国のいずれかのトレーニングセンターで、定期メンテナンス内容に基づいたハードウェア交換、リカバリ、エラー内容確認方法、装置操作手法などをモジュール別に学びます。
※研修は各国の新入社員と一緒に行います。
 
▼OJT(On The Job Training) /3ヶ月
帰国後、配属地もしくは国内他サイトにてOJTとして、先輩社員と装置サポートに入り実践的な経験を積みます。期間中に装置立ち上げやアップグレードで他サイトにて作業することもあります。
※海外トレーニング開始前にOJTを実施する場合もあります。
 
▼海外での実技トレーニング/2週間
ある程度現場経験を積んだ後、再度海外で装置リカバリとトラブルシューティング手法の実技トレーニングを実施します。行き先は初回の海外研修と同じトレーニングセンターです。
 
以上でオンボーディング研修は終了ですが、その後も経験度合いにより、より高度なLevel-3トレーニングや、新機種との差分トレーニング等が続きます。
 
そのほか、Non-technicalトレーニングとして、例えば“Effective communications”など全世界共通の研修プログラム(オンラインまたはオフラインにて実施)も用意しており、個人のスキルや希望に応じて受講することが可能です。

キャリアは自分で決める

キャリアのオーナーシップを持つのは一人ひとりの社員です。会社から「こうしたキャリアを築いてほしい」と言われるのを待つのではなく、自分でどんなキャリアを築いていきたいかを探してほしいと思います。そのために必要な情報やトレーニングを提供したり、強みを伸ばすチャンスを作ったり、客観的なフィードバックを提供するのが、上司や会社の役割だと考えています。
 
一つ言えるのは、キャリアを限定する必要はないということです。途中で違う道が自分にとって進みたい道だと気づいたら、そこで軌道修正することは歓迎です。人それぞれアプローチは異なって当然です。人と比べ過ぎずに、失敗から学び続ける方であれば、自分のキャリアを作っていくことができる環境があります。入社後、数年の最前線での経験後、適性や経験によってさまざまなキャリアパスがあります。 

キャリアパスの例(フィールドサービスエンジニアの場合)

■ジェネラリスト
より深い知識経験を持ち、現場の後方支援や顧客への技術的説明などを行うエンジニア

■プロジェクトリード/コーディネーション
特定の作業や改造、新しい取り組み等の準備、実施、改善を担う司令塔

■インストール、アップグレードエンジニア
新規装置据え付け、移設、改造を担当するエンジニア

■チームリーダー、マネージャー
各チームのマネジメントを行う管理者

■テクニカルサポートエンジニア
装置のモジュール単位でのテクニカルな専門知識を持ち、最前線のエンジニアを技術的に支援するエンジニア

■アプリケーションエンジニア
装置の機能や機種毎の特徴の知識に基づき、顧客の要求する製品性能に合わせた最適なソリューションを提案、共同で評価するエンジニア

■JRC (Japan Recovery Center)
装置リカバリーシーケンスを外部から遠隔操作ソフトで行うエンジニア

また、人事制度の一つとして社内公募制度があります。社内では日本オフィスのみならずオランダ本社や海外支社の公募情報が常にオープンになっており、誰でもエントリーすることが可能です。海外で働くことを視野に入れてほしい、ということではなく海外を拠点に活躍したいと考えている方に向けて、選択肢を設けています。

ASML Japanで働く魅力

国内約400名、全世界で約4万名、143ヶ国の社員を有するASMLには、多国籍なメンバーとの協働の機会を通して多様性を認め合う文化があり、国籍や役職、ジェンダーに関係なく対等に意見を聞こうとするオープン・マインドな社風があります。

特に本社のあるオランダには、豊かなイノベーションを生み出すために多様な意見を議論しあう風土があります。時には論争や対立などのコンフリクトが生じても、自分の意見を持ちながら相手の声に耳を傾け、建設的な方法で他者と関わっていく。ASMLにはそんな熱意のある方が活躍できる環境があります。
 
そのほか柔軟な働き方やワークライフバランスを支援するため、エーエスエムエル・ジャパンでは下記のような取り組みを実施しています。

■休暇について
有給休暇とは別に6月〜9月の期間中に、各人の任意のタイミングで取得できる夏季休暇や、ワークライフバランスの実現と多様な価値観の尊重を目的に個人で設定できる記念日休暇などを設けています。

加えて、病気や怪我で長く休まなければならない時に、通常の有給とは別枠で取得できる特別な有給として傷病特別休暇や、その他ASMLの株式購入制度、団体生命保険や長期休業補償保険などもあります。
 
■ワークスタイルについて
2023年5月より“Back to Normal”としてコロナ特別対応を終了し、通常対応として週2回までの在宅勤務を導入しています。また、コロナ禍による密集回避のため推奨したオフピーク通勤は継続中です。
※シフト勤務など在宅勤務対象外の職種もあります。

最後に

半導体産業はこの先も加速的な発展が予想されます。現在、エーエスエムエル・ジャパンは国内に8拠点を構えていますが、今後新たな半導体工場が設置され、そこに当社の製造装置が導入されると装置をサポートする人員が必要になり、新たな拠点が必要になるため、これからも積極的に採用を行う方向性は続くと考えています。

最先端のテクノロジーに触れ、さらなる発展の一翼を担い、社会に貢献する。同時に個人の可能性を最大限に引き出す能力開発のチャンスと、グローバルに活躍できる機会を切り開く。そういったキャリアの可能性がASMLにはあります。共に挑戦し、成長を推し進めていく仲間として、皆さんとお会いできることを心待ちにしています。


エーエスエムエル・ジャパンでは、年間を通してエンジニアの採用を行っています。興味をお持ちになった方は、ぜひ弊社HPをご覧ください。

■ エーエスエムエル・ジャパン採用情報

■ ASML日本法人サイト(エーエスエムエル・ジャパン)

■ ASMLグローバルサイト

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