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夏休み「自由研究」お悩み解決! どんなテーマ・ネタ・題材でも、しっかり “研究” にできちゃう鉄板ワザ

夏休みの自由研究というと、本格的な実験をしたり、科学的なテーマを選ばないとしっかりしたものにならない……そんなイメージがありますよね。

けれども、そういう “研究っぽい” テーマが好きな子はいいですが、まったく興味がないという子だって、たくさんいます。

実は、「仮説、検証、総括」の流れさえあれば、どんなに身近でちょっとしたことでも、立派な研究になってしまうんです。

2021年7月22日(木)に配信した、よりかね隊長30分トークよりお届けします!

小学生、中学生がいる家庭の夏休みの悩みと言えば、自由研究/自由課題!

毎年テーマに悩む、子どもがやる気になってくれない……よく聞く話です。

かと言って、親である私たちに、いいアイデアがあるわけでもなく、でも宿題として出ている以上、提出しなければならないので、とえりあえず絵でも描いたら、なにか工作でもしたら、と何となくやらせてしまう。

親としては、時間があるせっかくの夏休みなので、いろいろなものに興味を持ったり、深めたりしてほしいんだけどなぁとは思いつつ、どうしていいかわかりません。

そんなみなさんに、ちょっとしたコツをシェアさせてください。

これを読んでも、斬新ですごい研究ができるわけではありませんが、子どもがやる気になるかもしれないばかりか、年々、研究=レポートの書き方に慣れ、成長していく姿が見られるかもしれません。

なにか一つでも、新しいことを知ったり、何かに気づいたりして、「夏休みの自由研究、やってよかったな」と思えることを願っています!

研究とは「仮説、検証、総括」の流れのことです。

そもそもの話、こども科学館に行って本格的な実験の体験をしたからと言って、研究になるわけではありません。題材が研究っぽいかどうかは、無関係なんです。

研究とは「仮説、検証、総括」の流れ。

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たとえば、ただ料理を作ってみることと、料理を研究することには、どんな違いがあるかと考えてみてください。

たとえば、うちの息子は小2のとき、おかかおにぎりが好きだったので、「おかかの作り方」を研究テーマにすることにしました。

まず、仮説を立てます。つまり、美味しいおかかを作るには、どうすればいいか。3つ考えました。

1つ目の案は、図書館に行って本で調べる。2つ目の案は、iPhoneでSiriに聞く。3つ目の案は、自分で考えて作ってみる。

彼は、この中だったら、「図書館に行って本で調べる」が一番いい方法だろうと予想しました。

次に検証です。実際にやってみる。3つのパターンで、それぞれおかかを自分で作ってみて、味を確かめたわけです。

最後に、総括。予想に反して、Siriが検索して出してくれたネット上のレシピが、一番美味しくできたそうです。

もう1つ、彼の中に確かな実感として残ったのが、図書館で調べるのはとても大変だということ。SiriならばiPhoneに問いかけるだけでいいですが、図書館ではそもそも、お目当ての本がどこにあるのかを探すのすら、大変な手間がかかります。

それらをレポートにまとめたのが、こちらです。

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どうでしょうか。「え、おかかw シブいね」というようなテーマですが、「仮説、検証、総括」の流れさえあれば、立派な研究になりますよね。

これで鉄板!自由研究シート(無料ダウンロードできます)

とはいえ、子どもに「仮説、検証、総括」と言ったて、は?なにそれ???という感じでしょう。

年齢に応じて、噛み砕いて、取り組みやすくする必要があります。

そこで役に立つのが、オリジナル自由研究シートです。

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1枚目は、研究の中身について説明します。

なぜこの研究にしようと思ったのか、その背景から説明できると、より説得力が出てきます。

続いて、研究の目的(なにを明らかにしたいのか)を明確にし、自分なりにうまくいく方法を考え、仮説を立てます。

もちろん、正解を書く必要はありません。正解がわかっているのなら、研究をする意味がないですからね😊

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2枚目以降は、研究の中身を具体的に書いていきます。

「調査」とありますが、内容によって「実験」であったり、「テスト」であったり、カスタマイズしたほうがいい場合もあります。

複数おこない、比較検討することが大切です。実験1〜3など、最低3パターンくらいはできるといいでしょう。

うまく行くと思った方法がうまくいかなかったり、予想どおりだったけれど意外な実感が得られたり……やってみるからこその醍醐味ですね。

それらを余すところなく記載していきます。

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最後に、まとめのページです。

最初に仮説を立てていますから、仮説と比べてどうだったか、を書いていきます。

研究の結果、どんな事実がわかったか、あるいは今回の研究とは直接の関係はなくても、気づいたことがあったら、一緒に書いてしまいましょう。

「この次」へ向けての展望を書けたら書き、感想をしたためれば立派な研究のできあがりです!

オリジナル自由研究シートはこちら

※ダウンロード、コピペ、改変等は自由です。研究テーマにあわせてカスタマイズして使ってください!

メリット:子どもの興味・関心に合わせて研究をつくれる

言うまでもありませんが、このやり方であれば本当になんでも研究になりますので、その子の得意なこと、好きなこと、興味・関心が向いていることを、研究にすることができます。

つまり、子ども本人がやる気をもって自由研究に取り組める(かもしれない)ということですね。

自由研究でよくある、絵や工作も、そのままただ描いたり作ったりでは、研究っぽくないですが、最初に課題を設定すれば、研究になります。

たとえば「滲まずにたくさんの色の絵の具を使って描くにはどうしたらいいか」「木と木を強力に接着するには、どんな接着剤がベストか」などなど。

我が家の小6の娘など、スマホの音ゲーでフルコンボを取るための練習法を研究テーマにするそうです。

さすがにゲームでは「学校からなにか言われそう」と心配になるかもしれませんが😅とにかくテーマ選びの幅が圧倒的に広がることは間違いありません。

親の伴走は必要ですが、年々手がかからなくなっていく!

自由研究シートを使っても、最初はやはり、どんなふうに書いたらいいのかわからず、親の伴走はどうしても必要になってきます。

ただ、2年目、3年目となるにつれ、どういう形(=仮説、検証、総括)で進めればいいのかを理解してきますので、だんだん手がかからなくなっていきます。

1年目は最初から最後までつきっきりだったのに、今年はここまで一人でできるようになったんだ!とちょっと心動かされることも出てくると思いますよ。

仮説、検証、総括の流れでレポートを書く経験は、この先、中学、高校、大学、そして大人になってもとても役に立ちます。

よろしければぜひ挑戦してみてくださいね。

※こんな研究ができました!という方、ぜひasobi基地ユニバーシティまで教えてください。みんなの発見、楽しみに待っています

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