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【絵本レビュー】 『モグモグでんしゃ』

作者/絵:井上洋介
出版社:福音館書店
発行日:2014年4月

『モグモグでんしゃ』のあらすじ:

「おにぎりでんしゃで おにぎりたべた モグモグゴトン モグゴトン」……ラーメン、おにぎり、肉まん、ソフトクリームなど、子どもの大好きな食べものが、電車の姿になって次々に登場! キップを買って電車に乗れば、おいしいものがモグモグたべられる夢のような電車です。


『モグモグでんしゃ』を読んだ感想:

駅が食べ物で、そこにはその食べ物の形をした電車がやってくる。なんて夢のような話なんでしょう。息子の食いつきも、もちろん良かったです。最初は駅と電車のつながりに気づかずにいた彼も、だんだんパターンがわかって来て、「次は寿司電車!」などと自分の好きな食べ物が来ることを願っていました。

読んでいる私はひたすら、「天津甘栗〜」とか「肉まん〜」などと考え、口の中に広がる懐かしの味を想像するとともに、肉まんの中で身を沈めて座っている感触や、ラーメン電車の中はスープの風呂なのかなあなどと叶わぬ夢を見ていたのでありました。

モグモグ ゴトン
モグ ゴトン

『モグモグでんしゃ』の作者紹介:

井上洋介
1931年東京都生まれ。 第37回小学館絵画賞、第6回日本絵本大賞、第25回講談社出版文化賞受賞。画集に『木版東京百画府』(京都書院)、『電車画府』(パルコ出版)など。絵本に『まがればまがりみち』『あじのひらき』(福音館書店)、『でんしゃえほん』(ビリケン出版)、『あなぼこえほん』(フレーベル館)、『ぼうし』(イースト・プレス)、『ぶらぶらどうぶつえん』『わっ』『やまのばんさんかい』(小峰書店)など多数。 漫画、イラストレーション、本の挿絵など、幅広く活躍。多彩な仕事を紹介した『井上洋介図鑑』(河出書房新社)がある。2016年逝去。


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