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映画「えんとつ町のプぺル」~これは、ビジネス?それとも、優しさ?~

映画がはじまる数か月前の話。

キングコング西野亮廣さんがたちあげた、
映画えんとつ町のプぺルのチケットを、
こどもたちのコミュニティにプレゼントしてくれるクラウドファンディングプロジェクトの存在を知り、私が運営するアソマナボも、はい!と、手を挙げた。

1.西野亮廣エンタメ研究所との出会い

古い絵本ばかりが好きで、最近の絵本をあまり知らなかった。
「えんとつ町のプぺル」という絵本は、どうやら人気があるらしい。
ネットで無料で見ることができるらしい。
フリーで提供されている絵本を読んでみた。

素敵な本だった。
すぐに絵本を購入し、5歳の娘と一緒に読んだ。

これが映画になるの?見てみたいね!
そう話していたところに入ってきたこどもたちに映画プレゼントのクラウドファンディングの話。

なんていい企画!
アソマナボのこどもたちに見せてあげたい!!

この頃の私は、この絵本の作者である西野亮廣さんのことを、そんなに、よく知らなかった。

昔、はねるのトびらに出ていた、絵がうまい芸人さん。
絵本を描いている人。
ビジネス書も書いている人。
そして、知った、西野亮廣エンタメ研究所のサロンという存在。

こどもたちにチケットをクラウドファンディングでプレゼント。
西野さんは、どうしてこんなことをするんだろう?

純粋な気持ちで絵本や映画を創っている人なの?
こどもたちのことを思ってプレゼントしてくれるの?
こどもたちのために、関係のない人がお金を出し合ってくれるの?
なんで?なんで?

この企画は、優しさ?
それとも、ビジネスのため?

チケットもらいたい!という気持ちとともに、
どういうこと?知りたい!
ふわっと、わき起こった好奇心で、サロンに入ってみることにした。

2.ビジネス?それとも優しさ?

この企画に応募してから、チケットが届くまで、少し時間があったので、
西野亮廣さんが考えていることを知る時間があった。

サロンの記事を読んだり、youtubeを見たりして、少しづつ知った。

私がネットで絵本をフリーで読んで、本を買うという行動も、彼のビジネス戦略によるものだった。
クラウドファンディングの企画も、こどもたちのためにしましょう!!ということが主目的ではなくて、映画制作者へのエールを送ろうという話だった。映画『えんとつ町のプペル』を全国の子供達にプレゼントしたい。】

新しい考え方やビジネス、しかけを教えてくれる。

刺激になった。

絵本作家であり、芸人であると思っていた彼が発信するものに触れるたび、スマートなビジネスマンの印象がどんどん色濃くなっていく。

その一方、人のために動いていることも多い。

そこに、度々でてくる純粋に夢を追う少年の一面が重なり、
また、起こる疑問。

彼の軸は、
ビジネス?それとも、優しさ?

3.こどもたちと映画を見に行けない

2021年1月8日。緊急事態宣言。

1月11日、いただいたチケットで、アソマナボのこどもたちと、アソマナボでアート教室を運営する平野聡子さん(babytoi)やスタッフとともにみんなで見に行く映画ツアーの企画をたてていた。
映画館にも団体予約をして、準備万端。

2年前にアソマナボを立ち上げて以来、
アソマナボのこどもたちとはじめての遠足。

みんな、楽しみにしてくれていた。
私も、とても楽しみだった。

映画のあと、
こどもたちと、講師、スタッフ、みんなでアートの時間を持ち、
絵を描きながら、

どんなところが好きだった?
どんな気持ちになった?
どうしてだと思う?
表現してみようか?
と、
アソマナボで語り合う

、、、、、、予定だった。

緊急事態宣言。

このために、その企画は、開催できなくなった。

徹底的に感染予防をして、みんなで、、
宣言の直後に、そうやって開催することはしてはいけない気がした。
映画館に問い合わせたら、いつまで上映するかはわからないという。



中止。

4.スタッフだけで鑑賞。

せっかくいただいたチケットを無駄にしてはいけないね。
と、チケットは、企画に申し込んでいただいた各家庭に配布。

足りない分は、
個人的に西野さんの講演を申し込んでいただいていたチケットを補填したりした。

スタッフだけで向かうことにした映画館。
当初の予定より、ずっと、こじんまりとしてしまったけれど、それでも、映画そのものが見れない状況じゃなくってよかった。

この映画は、西野さん本人の話らしい。

新しいことをするたび、叩かれて、馬鹿にされて、それでもあきらめずに挑戦して新しい世界を見た、そして、新しい世界を見せた西野さんの話らしい。

この背景を頭に置いてみたら、面白いだろうな。
4℃の映像も楽しみ。

ストーリーと映像の美しさを期待した。

アニメーション映画は、大人になってからも息子、娘たちと何度もみている。しんちゃんも、ドラえもんも、君の名は。も、いつも、ほろり泣いちゃうから、きっとこれもほろりと泣いちゃうんだろうな。

そう思いながら。

5.映画。まさかの、、、立ち上がれない。

エンドロール。

まさかの、、、
立ち上がれない。

きれいな映像とともに、
忘れていたことが走馬灯のようにかけめぐり、
きづいたら、涙が止まらなかった。

思っていたより、ずっと、心の奥に、ぐっと届いてしまった。

15年前、大好きなこどもとアートな服を創りたくて会社を立ち上げ、ブランドをつくった。
協力してくれる人、応援してくれる人が、まわりには、ずっと、いた。

それでも、、、
孤独を感じること、耐えられないこと、諦めようとしたことが何度もあった。

面白いことをやりたい。
喜んでもらえることをやりたい。
まわりの人を大事にしたい。
そう思って考えたことが、理解されなくて、傷ついた。

人のためのつもりが、搾取していると思われた。
悪い噂もたてられた。

もう、だれかのために、なにか考えたりはしない。
そう思ったりもした。

ここにくるまでの、すっかり忘れていた色々が、
重なって、重なって、

泣きました。

しばらく立ち上がれないほどに。

よかったです。

ルビッチのともだち、
特に、アントニオが、とても好きです。

6.わかったこと

今回、わかったこと。

ビジネス?優しさ?
そんなこと、どうでもいい。

いや、、、両方です。

両方、大切なんだ。

これを、この感動をたくさんの人のもとに届けるのには、
純粋でまっすぐな心も、ビジネスも、どちらも必要だ。

純粋でまっすぐな気持ちが軸にあって。
それがないと、こんな素敵なものは創れない。
人の心は動かない。

そして、この作品を、
たくさん届ける、成功する、夢をかなえるためには、
協力してくれる人たちみんなを幸せにするためには、
いろいろ効果的なことを考えて、
地道に丁寧に、重ねて重ねて、たくさん届ける。

その方法としてビジネスセンスが必要なんだ。

えんとつ町のプぺルという映画を知る過程でビジネスを感じて、
その後、純粋な想いが心に届いた。

これは、
ビジネスとか、数字とかの感覚をもつことが苦手で、、、
そういう感覚を否定したり、ちょっと構えてしまったりしていた私の生き方に影響することだった。


今、わたしは、また、仲間とともに夢を追っている。

この夢をかなえるためには、想いからうまれたものを届けるためには、
ビジネスを手段として成功させ、
たくさんの人に届くようにしなくてはいけない。

ビジネスは大切。
わかってはいるんだけれど、心のどこかが許さなかったこと。

すこし、固まった頭をやわらかくすることができた。
これからの生き方に影響する大切な出会いだった。


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7.最後に

チケットを支援していただいた角圭さん、クラウドファンディングを企画してくださった西野亮廣さん、そして、この企画に関わってくださった、すべてのスタッフの皆さま。

今回、アソマナボのこどもたちにプレゼントをいただき、ありがとうございました。お約束通り、みんなで行くということができず、ごめんなさい。
まだ、全員ではありませんが、こどもたち、とっても楽しませていただいております。

子供たちが映画をみて描いた絵の一部を、感謝をこめて、こちらに掲載します。

素敵な出会いに心から、感謝いたします。

●えんとつ町のプぺル公式ページ
https://poupelle.com/
●アソマナボ公式ページ
https://asomanabo.com/

8 感謝をこめて

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