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俳人宇谷歩炉(アポロ)秋の句データベースその1


俳句漬けの日々を送っていた秋、

私は俳人宇谷歩炉ことアポロさんの

コメント欄にある俳句をひたすら回収していた。

彼は人のコメント欄に句を残しては颯爽とその場を去って行く。

当の本人は、

「バンクシーみたいでかっこいいでしょ?」

と言っていたが私は、

「なに言ってんだこいつ。」

と思っていた。

誰かの記事、コメントからインスピレーションを受け即興で一句を詠む。

その反射神経は素晴らしいがその後がいけない。

書いたら書きっぱなしなのだ。自分の元に残そうとしない。

それがあまりにもったいなく思えて

自称アポロの一番弟子である私は

見つけられる限りの句を手書きで記録していった。

その数100句ほど。

さすがに秋だけで力尽き、冬の句は断念。

そして私自身の俳句ロウなども関係し

記録した句を載せるのがこんなに遅くなってしまった。

アポロさんには申し訳ないことをした。

これを読んだ方はどうか、

待たせてしまったアポロさんの為にも

どの句が好きかをコメント欄に残してほしい。

では前置きが長くなったが

俳人宇谷歩炉(アポロ)の句をどうぞ。


1、立ち直る場所は詩ごころ夏休み


2、人生を楽しむお手伝いしたい


3、詩心はかなしみの果て晩夏光


こちらは夏の句。季語は「夏休み」「晩夏光」

2句目は無季俳句。

夏の俳句大会に誘ってもらった時の句。

ここからまんまと俳句沼に落ちる私。


4、身に入むや海月のごとき塗り薬


5、快方の報せぽちぽち爽やかに


秋の季語「身に入む」「爽やか」

「海月」は夏の季語だが、「海月のごとき塗り薬」

とすることによって季語の力が弱まるため季重なりでも成功している。

アポロさんが大事故に遭った後、無事を知らせるための句。

あの時は本当に驚いた。回復してよかった。

この影響から秋の句は病院、入院に関する句が多い。


6、秋風や天才たちと語る夜半


7、爽やかに個室へ移る不治の妹


8、強面の進路指導の師と夜学


9、病院の小さきローソンさつまいも


秋の季語「秋風」「爽やか」「夜学」「さつまいも」

これはアポロさんの所でコメントのやりとりをした時の句。

6句目でいう「天才」とは園医つるさんのことらしい。

noteには天才ばかりいるとアポロさんは語る。


10、呪術師の如くぜんまい陰に干す


11、星月夜わがポケットに銀貨あり


春の季語「ぜんまい」秋の季語「星月夜」

アポロさんの代表句だという。

ぜんまいだけで数百句詠み、

人に見せると決めたのはこの一句だけ。

なんたるストイック。


ちなみに冬の代表句はこちら。



閲覧ありがとうございました。

次回は秋の千本ノック編です。






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