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Lily Project アサルトリリィ×私立ルドビコ女学院「シュベスターの祈り」感想

こんにち大翔です。

今回はLily Project アサルトリリィ×私立ルドビコ女学院「シュベスターの祈り」を観てきた感想を書きます。

リリィプロジェクトと言う名で、事実上の再々演の様な公演。
今まで自分が観てきたルド女のキャストさん達は全く出てこないので、いったいどんな風になるのかとドキドキワクワクでした。


有名なシアターサンモール。実は初めて来た(笑)
中々機会がありませんでしたね


自分がアサルトリリィを知って、好きになって、初めて観た舞台がルド女の「シュベスターの祈り」で、すっごい衝撃と感動を覚えたのを今でも覚えてます。2年前ぐらいですね
その舞台をまた、こういう形で見れるのだから楽しみいっぱいでした。

それで、観た感想としましては………本当に、すっごい楽しかった。
演じる人が変わる事で当然、セリフの言い方も動きも表情も変わる。その事で新しく解釈出来る部分、キャラクターの新しい面が見える。
そういう新鮮な感覚を覚えつつも、これまで観たものとガラっと雰囲気が変わったという訳では無い。これまでと変わらないルド女の面々のらしさもしっかり出ていて………新しいけど全く違和感は無い。そんな舞台でした。

「祈り」の1番好きな所、悩むんですけどやっぱり冒頭ですね。
あの最初からクライマックスみたいな雰囲気から始まり、聖恋の語りからOPのイントロが始まっていく所、あそこの来夢の神秘的な雰囲気とここから物語が始まっていくという感じが好きです。

物語は主人公の来夢がルドビコ女学院に入学しリリィとなり、色々な出会いと経験をしながら成長し、世界を守り自身の抱える運命に立ち向かっていくお話の最初の最初
という事で初めて舞台アサルトリリィを観る人にも分かりやすい話の作りになっていますね。入学したて、初心者である来夢を通してルド女がどういうガーデンなのか、リリィとしての戦いとはどういうものなのか、ヒュージという異形の怪物と戦う世界観というのが一からわかる。
アニメやゲームなどで展開されているアサルトリリィも知らないという人にもオススメできます。

今回の観劇で感じた事は再演の時と話の流れやセリフだったりが異なる部分があったりして、その辺りを気付いたり変化の違いを楽しんだりも出来て(一番大きいのは渚が出てこない所ですかね?)
そういう変更点がある事で演者さんにとって初めてのルド女だけど前よりパワーアップしているなと感じました。


今回、来夢を演じている中川梨花さんは私が見ていてライブにも行った事のある「シャインポスト」というアイドルのアニメでメインキャラの一人を演じている事もあり、今回来夢役に選ばれたという事に驚きつつもどんな来夢になるのだろうと思い、楽しみにしていました。

観た感じとしては、来夢の幼さや妹らしさが見えつつ彼女の人当たりの良さや明るさが出ていて……ヒュージの戦闘の際などに見せる彼女の芯の強さもしっかりと見えてきて、これまでの知っている来夢の魅力を引き出せているなと思いました。
今回気づいたんですけど……来夢、CHARMを持つシーンは多いけど全然戦ってないんですよねぇ訓練もでも実戦でも
それでも初戦からフィニッシュショットは決められるのは結構の才能では?とも思ったり。これからの活躍も改めて楽しみにしてます。


幸恵はやはりルド女だけでなく、一柳隊の舞台やラスバレでも演じている中村裕香里さんのイメージが強いキャラクターなんですけど、今回演じられていた飯島美賀さんの幸恵もまた彼女の魅力を引き出していて良かったです。
中村さんの演じている幸恵は自分の中の印象として来夢の視点で見えている幸恵……という雰囲気があります。
かっこよさ、美しさ、頼りになる姉という雰囲気が前面に出つつ、時より年相応の可愛さや脆さが見える。そんな幸恵

飯島さんの幸恵の印象はまず最初にその年齢らしさが来ている印象で(いちかとのイースターエッグのくだりなど)そんな彼女がお姉さまを失ったり、苦しい事があったりする中で、それでも必死に前へ進む姿がとっても感動的でした。なんというか、これからお姉さまになっていくという雰囲気の幸恵です。彼女もまた作品を通して成長していくリリィの一人だというのを改めて感じました。


各キャラの見所……という感じでやっていると大分大変なので(笑)個人的見所キャラを
まずは日葵隊長。先日イルマの舞台で日葵がどういう経緯でルド女にやってきたのかという所を描いていたので、それを踏まえた上での彼女を見れたというのは良い流れですね。

イルマの皆は信じて送り出した日葵が銭ゲバに有り金取られてたり、後のシュベスターの背負うクソ重いクマを運搬したり……さらには一緒に戦う事を願った幸恵が傷心していて大変になっているとは思うまい………

こう思うと御台場迎撃戦以降の日葵、わりと踏んだり蹴ったり?
当人は満足気だけども全然思った通りの道は行けてない、かなり苦労人では?
やっぱりラスバレなどで更なる活躍を見てみたいなぁ隊長………


物語の中心人物の一人である聖恋。
(主にメンタル的に)大変な目にあう事の多い彼女。でも来夢の為に必死に強くなろうと頑張る姿はいつもかっこいいなと思います。
見所の一つであるレアスキル「この世の理」を使って戦うシーンでは客席の通路を駆け抜けるのですが………偶然にも通路側の席だったんでスグ隣を聖恋が通り過ぎて行ってビックリ&嬉しかったです。

再演の時とは会場が違うという事もありアクションシーンもより派手になっている気がしました。


今回トップレベルでパワフルだった人
いや、佳世はいつだってパワフルなんですが………今回は特にそういうイメージが強かった笑
とにかく動きやリアクションが大きくて彼女の二面性もしっかり表現されているんで見ていて楽しかったです。
佳世はこう、来夢を中心とした話の展開の中ではそこまでメイン所というイメージはないんですけども、今回の祈りを含めてそれぞれの作品の中で重要な役割を常に担っていて………なくてはならない存在だなと

佳世が真実を伝えるシーンは、そこまでの過程を含めて彼女の思いやりの心を感じられて良いシーンですよね

………にしても演じているのがイルマの霞子先輩と同じ人というのが……………役者さんってすごいねぇ(いつもの)


いちか様は知っての通り頼りになる素敵なミス・パーフェクトなんですけども………今回更によかったなと思ったシーンはヘリオスフィアでCHARM回してた所、あれかっこよかったし彼女の手練れの雰囲気がそういう一つの動きからしっかり出ていました。
あと、一年生の初訓練シーンで来夢がアステリオンを持っている事に気付くシーンとか
ここは幸恵の仕草もすごく心情感じられて良かったです。

こっちが後の展開やキャラクターの心情に対しての理解が深まっているからなのか、はたまた演者さんがそういう部分を分かりやすく、より印象的に演じてくれているのか

なんというか前に見た時よりもより表情やセリフの言い回しにこめられている想いが伝わってきたなって思いました。

この辺は初見の人とはまた感想が変わってくるのかな?少し気になります。

やっぱり演じる人や新しい公演にするにあたって演出が変わったりセリフもらしさを引き出すものになっているのですかねぇ?
花蓮が腰をやる(?)シーンの追加は多分今回ならではなのかなって思いました。小菅さんはこう…………わざわざそういうのを入れなくってもって感じもありますし(アドリブで動きを入れたりしてくれそうだから)



後はクラモニのわちゃわちゃとか(モニカがレギオンメンバーに選ばれなかったシーンの荒ぶりかたとかも好きです笑)
百合亜の佇まいとか、とにかくシュベスターの祈りの好きな所や魅力的な部分が今回の公演でも全部見る事が出来ました。


教導官パート、再演の様なクイズコーナー(俗に言う茶番)などは無かったんですけど、それでも彼女達の個性は性格はしっかりと出ていてそこも良かったです。
最初の作品だからこそ、それぞれのキャラクターや立ち位置も分かりやすさを重視しているのかなって思いました。
ここから、それぞれに動きや展開があってこの時では考えられなかったキャラクター同士が繋がったり
今の関係から掘り下げなどあって深みを増したり…………とにかく「次」が気になるような作品なんだと改めて思う事が出来ました。


ここからアサルトリリィの世界を知ってくれる人にとっても、前からアサルトリリィの舞台を見ている人にとっても新しい物を見れる「可能性」に溢れた舞台だったなって思います。
だからこそ、この次の「シュベスターの秘密」や他のアサルトリリィ舞台作品にも繋がっていって欲しいなって………

ルド女………特にシュベスター編は来夢の姉である未来の存在が大きな鍵となってくる。彼女にまつわる色々な謎、来夢や幸恵達に託した想い
そういったものを受け止めながら、姉としてリリィとして大きく、偉大であった少女の望んだ世界の実現の為に前へ進んでいく
そのひたむきな生き様に心を打たれ、思いが込み上げてくる。

シュベスター編は意思を受け継ぐ………「継承」の物語という感じがあるのかなんて思ってます。

ルド女は勿論、御台場やイルマの舞台でも名前が出てくる岸本・マリア・未来。改めて大きすぎる存在ですねぇ


次は再演の方でルド女のレジスタンス編、真実の刃が上演予定されています。ルド女の舞台の一番最後のエピソードなので、祈りをみて次にこれって人は大分混乱してしまうかもですね(その間の出来事が多すぎる)

ここまでの集大成のエピソードでもあるんで、演者さん達含めて舞台を作る人達もより気合いを入れて臨んでくるのかなと期待しております。

一柳隊の方の舞台などでこの後の時系列が進行していたりして、その後のルド女の状況だとか、分かる部分もあったりはしますけど

そこの中身を実際に見ると、知っているだけの時よりも中身を感じてより理解を深める事が出来ると思うので、真相と結末をこの目でしっかり焼き付けていこうと思います。

そしてリリプロメンバーでの次の物語が見れる日も期待しています。



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