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いけばな日記

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記事一覧

いけばな日記 〜 万年青

いけばな日記 〜 万年青

万年青 と書いて
おもと と読みます。

外の葉が枯れても内側から新しい葉が茂り、一年中葉が青々としているように見えることから、この漢字が当てられたようです。

その特性から長寿や子孫繁栄の象徴として愛好されてきた、日本古来の縁起物的観葉植物と言えるかもしれません。

園芸店で売られていた万年青の鉢植えに、『徳川家康ゆかりの万年青』というコピーがついていたのを見たことがあります。

家康公が江戸城

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いけばな日記〜 春生まれと春の花

いけばな日記〜 春生まれと春の花

少し前にデンファレをいただきました。

そのまま飾っても素敵ですが、せっかくですので家にあった切花を混ぜて生けてみました。

デンファレは一年を通して出回っていますので季節感はあまりありませんが、そこにラナンキュラスとスイートピーが混ざることで少し春らしくなったでしょうか。

ラナンキュラスは繊細な花びらが幾重にも重なり、一輪でも存在感があります。
この時期ほかのnoterさんの記事で見かけること

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いけばな日記 〜 ためる、ということ

いけばな日記 〜 ためる、ということ

もうすぐ3月です。
日も長くなり、少しずつ春の気配が感じられるようになりました。

私が以前習っていた生け花は、この季節はよく桃を用いていました。

前にも書いたことがありますが、池坊には生花正風体という生け方があります。その型で生けた桃はとても風情があって好きでした。

池坊に限らず生け花では、光が射す方を陽方、その反対を陰方とし、それをふまえた上で花を生けます。

生花には3つの役枝があります

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秋のいけばな【秋の写真を撮ってみた-5】

秋のいけばな【秋の写真を撮ってみた-5】

仏壇に供えるお花を買ったところ、中にコスモスや千日紅といった秋っぽい花が混ざっていました。

とてもかわいらしい。
お供えからはずして、別に生けてみることにしました。

私は剣山で生けるのに慣れているので今回もそうしようと思ったのですが、なにしろコスモスは茎が極細です。
剣山に刺さりません。

そんな時は細く切った新聞紙やテープを茎に巻いて補強するのですが、それでもコスモスは言うことをききません。

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わたし流 “節約いけばな”

わたし流 “節約いけばな”

私には、お花屋さんで働いている友人がいます。

先日その友人のお店に立ち寄ったところ、アレンジで余った花材を分けてもらいました。
余りものとは言え、どれも新しいものです。
ありがたい。

いただいたのは下記の5本。

・バラ(ピンク)
・トルコキキョウ
・カーネーション(赤)
・スターチス(白)
・ドラセナ(葉物)

それぞれ1本ずつです。
さあ、これをどのように生けましょうか。

この5本をシン

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いけばな日記 〜 花菖蒲

いけばな日記 〜 花菖蒲

5月に入りました。
1年で最も過ごしやすい季節ですね。

桜に始まり、芝桜、ツツジ、ハナミズキ、藤などなど、次から次へと色とりどりの花が私たちの目を楽しませてくれるシーズンでもあります。

以前いけばなを習っていた頃は、この季節に必ず生ける花がありました。

花菖蒲です。

花菖蒲。
古くから和歌や俳句にも詠まれることが多い、とても雅な花です。
まっすぐに伸びた茎から、まるで天女の羽衣のような薄い

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いけばな日記〜アガパンサス

いけばな日記〜アガパンサス

フォローしている方が書かれた素敵なお話を読んでいると、「アガパンサス」という花の名が出てきました。

アガパンサス!

大好きな花です。

そこそこ長い間、いけばなを習っていました。
一応指導する資格も持っています(一応です)。
数年前にお稽古の時間がとれなくなってやめましたが、今でもお花を生けるのは大好きです。

流派は池坊。
(池坊は流派という言い方はしませんが)

池坊にはいくつかの様式があ

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