大学1年 春⑤"マスター、いつものやつ"と言われてみたかったあの頃
ダンスにカヌー、家庭教師にほぼ毎晩のJさんからのお誘い。
進学校だった高校時代ではなかなか味わえない充実した毎日を過ごしていた。
すべてが順調だったけど、彼女とだけが急加速で歯車が噛み合わなくなっていた。
やはり、遠距離は無理があるのか。
そんなある日
Jさんが繁華街でバーを始めると言い出した。
当時Jさんは僕の同級生(浪人で一個上)の美人と付き合っていたのだが、その美人なども含めてみんなで初めてのバーに行ってみた。
入口には「ベッドロック」と書かれた看板があり