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チーム加入後、良いスタートダッシュを切るために意識したい2つのこと

この記事は、root Design Advent Calendar 2023 の12月12日分の記事です。

こんにちは、辻と申します。私は現在青果卸売業を営む会社で経営補助をしながら、フリーランスのデザイナーとして活動しています。
その活動の一環として、ルート社でパートナーという形でリードデザイナーを担っています。

この記事では、僕が普段新しい会社や新しいプロジェクトに関わり始めるときに、どんなことに気をつけながらスタートを切るのかを、これまでの経験に加え、ルート社が実践しているナレッジを交えながら書きたいと思います。

新しいチームにジョインする時、新しい事業に関わり始める時など、仕事の環境が変わるタイミングで参考になれば幸いです。


1. 信頼を得るために

新しいメンバーとしてすでに存在するチームにジョインする時、あるいは、新しいチームを立ち上げる時、どちらの状況であっても、大きな成果を急ぐことよりも、まずは小さな成果と行動を積み重ねることが信頼を築く上で非常に重要だと考えています。今回は、このアプローチの中で特に重要だと考えている3つのポイントを簡単にまとめました。

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👋point1:自分を伝えよう、相手を知ろう

最初に、自分自身の特徴や経歴について共有し、同僚メンバーがどんな人たちかを理解することが大切です。
特にフリーランスの方などは、ポートフォリオや自己紹介ページを活用して、初回のコミュニケーションに役立てることができます。
ルート社では、新しいプロジェクトに参加する際、以下のようなテンプレートにメンバー情報を記入し、初回の会議で名刺代わりに使用することを推奨しています。

このテンプレートを活用することで、初対面のメンバー同士がスムーズにコミュニケーションをとり、相互理解を深めることができます。

ルートでは複数人参加するときに、座組とメンバー紹介をする

元々存在したチームに参加する場合は、以下の情報をこちらからヒアリングするようにしています。

  1. 現在の役割と業務内容: チームメンバーがどのような役割を果たし、具体的にどの業務に従事しているのかを理解することで、各メンバーの専門性などを把握できます。

  2. 意思決定者と決定プロセス: チーム内で意思決定を行う際に、誰が最終的な決定権を持っているのか、また、意思決定プロセスがどのように進行するのかを知ることで、コミュニケーションが取りやすくなります。

これらの情報を理解できていると、チームメンバーとの協力や問題解決がスムーズに進み、信頼関係を築くのに役立ちます。また、自分が適切な相手に適切な質問をすることができるため、効率的なコミュニケーションが可能となります。

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🍻point2:意識的に発言を増やそう

非同期でコミュニケーションを取る場合は、意識的に発言を増やすようにしましょう。些細なことでも構いません。考えていることや感じたことなどを積極的にslackなどで発言していくことで、自分の状況も発信できるし、メンバーも自分の存在を感じる頻度が増え、チームに溶け込むまでのスピードが高まります。

分からないことを気軽に聞ける、話しかけやすい姿勢を作ることが大事です。オープンで透明性のあるコミュニケーションスタイルを心がけましょう。

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🕺point3:目線を揃えよう

最初にやっておくべきことの中で、特に大事なのが目線合わせです。チームの中で自分が求められていることは何なのか?これから何をやるべきなのか?など、クライアントやアサインを決めた意思決定者と会話をし、期待値を揃えましょう
期待値と目線がズレていると、行動の一つ一つが違った方向に向かってしまい大きな失敗へと繋がります。

目線が合っているかは、定期的にコミュニケーションをとって確認することが望ましいです。僕はクライアントから四半期に一回フィードバックを貰い、これまでの動きを振り返りつつこれからの動きを話し合うことで期待値調整しています。

デザイン組織の例ではありますが、ルートでは、事業戦略に紐づけてデザイン組織のOKR作成を実施し、デザイナーの活動の見える化や、振り返りの精度向上に取り組む活動などが行われています。

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2. 素早く学び、解像度を上げよう

次は事業についてです。ヒトとのコミュニケーションと同じように、早めに動くことが重要です。サービス理解、ドメイン理解が進むと視野が広がり、改善の打ち手や課題、体験を作る際の要点を素早く掴めるようになります。
知っていること、見えることが増えると、どんどん面白くなります。たくさん学びましょう

すでにプロダクトがある場合とまだ事業が立ち上がっていない場合とで抑えるべきポイントが変わってくるので、僕が普段それぞれの場合でどのようにして解像度を上げていくのかを整理しました。

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🏋️‍♀️これからプロダクトを作る状況の場合

プロダクトがない場合、出来たものを触ってイメージを膨らますということができません。まずは、これから起こそうとしている事業領域・事業ドメインを理解することから始めましょう。
リサーチする上で、僕が最低限抑えるようにしているポイントは以下です。

  • 👉どうしてその領域で事業を起こそうとしているのか?

    • →なぜその領域で事業を展開しようと考えているのか、その理由や背景を知りましょう。その際、創業者やプロダクトマネージャーに対してヒアリングを行います。初期段階で感じている課題や、事業展開によってどのような未来が描かれるのかについて、ビジョンを理解しましょう。

  • 👉事業領域ならではの慣習やルールは存在するか?

    • →普段の生活から離れた事業ドメインであれば、その領域の当たり前を知ることから始めます。専門家にインタビューしたり、自身で実際に行動しながら理解を深めていくことが重要です。

  • 👉競合プロダクトのコア体験、ビジネス上の強みは何か?どういう変遷を経てきたのか?

    • →競合する他のプロダクトやサービスについて、コア体験やビジネス上の強みを分析しましょう。これによって、成功したプロダクトがどのような経緯をたどってきたのか、どういった価値を提供しているのか、そして今後の展望について洞察を得ることができます。

リサーチした情報は、できるだけペライチでまとめるようにしています。要点を整理しておくことで、進めながら定期的に振り返ることができます。

リサーチまとめの例

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📝すでにプロダクトが存在する状況の場合

プロダクトが既に存在する場合、プロダクトと事業構造を観察し、構造を捉え、チームに合流後すぐに議論に参加・打ち手が考えらるように準備を行います。抑えておきたいポイントは以下です。

  • 👉サービスのターゲットとなる対象はどんな人物か?どのマーケットで戦っているのか?

    • →まずサービスのターゲットユーザーとマーケットを把握しましょう。どのような人々を対象にし、どのマーケットで競合しているのか、大枠の情報を把握することは、プロダクトの詳細を理解する上での重要なステップです。

  • 👉ユーザーのゴールとメインユースケース&操作シナリオはどうなっているのか?

    • →サービスの軸となるユーザー体験を捉えます。サービス内でどういうステップを経ているのかを把握することで、サービスの核となる価値やフックを考えるヒントになります。

  • 👉お金が発生している部分はどこか?どこで稼いでいるのか?

    • →すでに売上が経っている場合は、収益モデルを抑えておきましょう。お金を払いたくなる重要な価値やフックになっている場合が多いです。

  • 👉今のチーム目標はなにか?

    • →新しいチームにジョインする際に、チームの目標を把握しておきましょう。それにより、自身の役割と貢献を明確にし、チーム内での協力と意思決定に役立ちます。

補足ですが、サービスの観察と分解をどうやってやるの?という方は、以下の記事参考にトライしてみてください。トレーニングを積み重ねることで、素早く要点を掴めるようになると思います。

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3.まとめ

今回は、僕が実際に新しいチームや組織に入るときに実践しているものをいくつか整理しました。どれも今では当たり前にやっていることではありますが、経験が浅いときは最初に色々と失敗して、チームに溶け込むまで時間がかかった記憶があります。
今回の内容が確認シートとして活用されたり、参考になれば幸いです。

最後に、ルートでは途中でご紹介してきたようにプロジェクトへスムーズに入っていくための仕組みや目線合わせをしながら事業を前へ進める取り組みなどの知見が日々ナレッジとして蓄積されています。
様々トライしながら、より良い環境を探ったり作ったりするのが好きな学習意欲が高い方、ぜひ以下も読んでみてください。


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