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あなたの人生に影響を与えた本は何ですか?

「例え自分がこの世の中から消えても、後世に引き継がれていくような価値を生み出したい、残したい。」

常日頃、その信念を持って現在自分のジュエリーブランドを運営しているわけですが、

この思いが芽生えたきっかけとして、

私の生き方の指針のようなものになった本がいくつかある中で、

特に私の人生観、そして※ 死生観に影響を与えた二冊の本があります。

『天国の五人』『モリー先生との火曜日』です。

※ 死生観とは、生きること・死ぬことについての考え方や、行動の基準となる生死に関する考え。
学研ココファン


そもそも幼い頃から比較的読書は好きな方でしたし、大人になってからも通勤時には本を読んでいたし、独立してブランド経営しながら子育て中である今でも時間を見つけては読みますが、

特に19〜21歳の頃は、とにかくいろんな本を手に取り、読み漁っていました。

本屋さんでも図書館でも、本がズラリと並ぶあの空間が大好きで、カバーのデザインを眺めてるだけでも面白かったし、

何より読書をすると、経験したことのない世界を知ることができる気がして。

また、自分の人生の正解は何なのか、
そもそも自分は何者なのか。

本が自分の問いに答えてくれそうな気がして、
まるでその答えを求めるかのように、

フィクション・ノンフィクション問わずファンタジーや自伝などの小説や哲学、ビジネス書、また自己啓発本など、

あらゆる本を読み漁りました。

この頃がおそらく一番、頻繁に読んでいた気がします。


当時、渇いていた自分の心に、そのそれぞれの一滴の読書の浸透力はとても大きなものだった気がします。


人との出会いと一緒で、
本との出会いも、タイミングですよね。


みなさん、自分の人生に影響を与えた本ってありますか?



『天国の五人』


まず一冊目が、
ミッチ・アルボム著の『天国の五人』。


こちらは、一人の老人が事故で死ぬところから始まる、

言わば終わりから始まる物語なんですが、

⚫︎ 人は人に生かされ、また同時に人を生かしてもいる

⚫︎ 生きている時に一度も面識がないと思っていた人の人生に、実は自分も関与している、影響を与えていることがある

と教えてくれた一冊。

人生の真実が胸に迫るような本です。


自分の人生なんて無駄だったと言う主人公エディに、

人生には無意味、無駄なものなど一つもない…と教えてくれるのは

死後の世界で会った五人の人物。

そこで、自分が生きてきた意味を理解していくという物語なんですが、

「人はみな誰かと交わり、その誰かがまた誰かと交わり、世界はさまざまな物語でいっぱいだが、実はすべてひとつの物語なのだ」

という一文が心に残ります。

あの時、知らないうちに誰かの人生を変えていたんだ…

あの時、あんなに苦しんだのはあんな理由があったからなんだ…

など、

人生で起こった数々の出来事のなぞ解きをしながら、主人公を縛っていた苦しみが少しずつ剥がれおちていくのですが、

まさに、

人生に無駄なことは何一つない。

そして、一人ぼっちで生きている人なんて一人もいない。

みんな、影響し合ってつながって生きている。


そんなことを教えてくれる小説です。


「死んで人生は終わる。つながりは終わらない。」

肉体が滅びても、魂は生き続けていく。

当時ハタチそこそこだったかなくらいの私には、ものすごくハッとさせられる一文でした。




そこで冒頭に紹介した、

「例え自分がこの世の中から消えても、後世に引き継がれていくような価値を生み出したい、残したい。」

この思いが芽生えたのです。


世の中には脈絡のないものはない。我々はみんなつながっている。ひとりひとりの人生を切り離すことはできない。(P.56) 

無駄な人生なんてひとつもない。唯一無駄があるとしたら、自分をひとりぼっちだと考えている時間くらいだ。(P.58) 

ときには貴重なものを犠牲にすることもあるが、ただ失うってわけじゃない。ほかの誰かに譲ってやるだけだ。(P.105) 

「死んで人生は終わる、つながりは終わらない」。(P.219) 
死んだ主人公が、天国で出会った5人と語りあう一部を抜粋『天国の五人』


生きていくうえで他人と関わらないわけにはいかないですよね。

生きていく過程で起きる全ての事に何かしら意味がある。

人生に無駄な事は何一つない、ということです。




『モリー先生との火曜日』

二冊目がこちら、『モリー先生との火曜日』。

先程の『天国の五人』と同じ著者、ミッチ・アルボム氏の作品です。
原題は「Tuesdays with Morrie」

この本の中に出てくる問いかけが、
当時の私にものすごく突き刺さりました。


「いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかも学べる。なりたいと思う人間になっているか?」


まだなりたい人物像みたいなものがなく、
まだ自分はどんな人生を送りたいのか全く見えなかった。

そのため、何となく生きづらさを感じながら生きていたあの頃に、

ものすごく考えさせられる本でした。

死を学ぶこと、それが生きることを学ぶことである、ということ。

そうして、私の生き方の指針のようなものになってくれたんですね。



死の近づきを感じて暮らしていたモリー教授のことば。

「いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかも学べる」

「いずれ死ぬことを認めて、いつ死んでもいいように準備すること。」

「今日がその日か?用意はいいか?するべきことをすべてやっているか?なりたいと思う人間になっているか?」



弱さを見せるという強さ、沢山の悲しみを知っているからこその強さ。強さとは優しさの中に存在するもの。


「ほんとうの満足は『自分が人にあげられるものを提供すること』によって得られる。」

当時はあまりピンと来なかったけど、今ジュエリーブランドを経営している中で、やっぱり愛を持ってお客様に接し、ジュエリーやジュエリーの背景そのものにも向き合い、

その中で、本当に大切なのは「愛」で、それを見出すことに人生の価値があると身をもって感じています。

当時はあんなに心が渇いていたのに、今は本当に満たされていると感じることができているから不思議です。


モリー先生、ヒントをありがとう。


「最期をどのように迎えたいか」を考えると、
どのように生きたいかが明確になり、自分らしく生きられるようになる。

そんなことを教えてくれた本でした。


もう一度読みたい!




読書のメリット


読書をすると、思考力が身についたり、想像力が高まったり、
さまざまな知識を身に付けられることがメリットですよね。

漢字に対する知識や文章を読み解く知識もそうですけど、例えば恋愛小説であればどのような恋愛の仕方があるのかを知ることができたり、異性の気持ちを理解することも可能になるかもしれません。


またストレス発散方法の一つとしてもオススメかもしれません。

物語の中に入り込んで、一時的とはいえ現実世界から少し離れられることで、ストレスから解放されます。


そして読書も人との出会いと一緒で、

その時の自分に必要な本などは、スーッと入っていきますよね。

またタイミングも違えば全然響かないこともあるし、

読書って奥深いですね。


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