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出逢い 別れ・・・

おはようございます。こんにちは。


note開始本日で

100日となる明日見健作です。


数ある私の日記の中から

こんなお話を紹介させていただきます。


本日もどうぞよろしくお願いします。


この地に赴任してやっと私のことを

こどもたちは認知してくれました。

それはそれで嬉しく、

また、住民も私の存在を

理解し始めた矢先の出来事…


9年前になる。

その年の3月あたりから

ひとりの御老体が

私によく話しかけてくれるようになりました。


会話の中から

「もしかして・・・」

そう感じました。


それでも我々は

「市民目線!」

ここが警察官と違うのです。


自分の時間が許し、

市民から話しかけられれば

正当な理由なく無視、追い払う、

倦怠に扱うこと、

このようなことは絶対許されない。


どんな些細なことでも話に応じなければ

市民の恩為、自分のためにもならない。

話は戻って、

ほぼ毎日、その御老体と会話に花が咲く。

その方は元高校教師です。


ある日の朝、会話が一段落し、

これで午前の任務が終わる…


徒歩で帰宅しようとした矢先・・・

ひとりの御婦人から声を掛けられた。





「おまわりさん!

 お父さん見んかったかい?」





「お父さん?」





人相、特徴を聞き出し、

私は左、奥様は右へ…


それでダメなら警察介入と決め、

二人で手分けして探索に乗り出す。


私は走り、時に歩きながら思う…


「お父さんはもしかしてあの御老体…」


そう直感し、

細かいところまで目を配った。


公園、小学校のグラウンド、

外から見て邸宅侵入していないか?

通りがかった人に聞き込み...


手掛かりは得られない・・・


職権で警察介入させるか・・・

歩きながらそう思っていた矢先、

妙な感覚があり、覗いてみれば…








小学校の体育館の軒下奥にいた。








私は大声で、

「奥さん!!お父さん確保!!」

奥さん心配してるよ。

そう声を掛けると・・・

ワシを嫌がる三男の鬼嫁や!

ホンマに嫌やったら探してくれんよ

やがて奥様が現れ、詳しい事情を聴き、

やはりそうだった・・・


軽度の認知症だったのです・・・


そこで私は

警察へ人物特定届、

介護サービスを受けていないので

受けるよう勧め、

警察官には届けず、その場を後にする。


その後も、時折会話をさせて戴いた。

任務間際に現れるので

長くならない範囲で

しばらく話を聞いてあげて

お父さんを自宅に届ける。


これがしばらく日課となった。


ほぼ毎日のように話をしていたが

ある日を境に姿が見えなくなる。


自宅の風呂場で転倒し、

他界された・・・


当時、享年81歳。


その時ね、

思ったのが、

「憎まれっ子世に憚る」


そんな言葉があるけど・・・

いい人ほど・・・

早く亡くなってしまうんだ・・・


私のような・・・

憎まれ者が・・・

嫌がられて長生きするんだなぁって・・・


率直に・・・

心の中に響きました。


そして・・・

その方が声を掛けて下さったのを

何気ない会話は元より、

おはようございます。

こんにちは。

今日は寒い、暑い、

こころが通い合うのであれば

これだけでもいい。


無にしないよう、

より一層、住民目線にならなければいけない…

これを痛切に感じ、現在に至ります。


夜が明けて、

中勤終えれば楽しみ・・・

何が待っているのかな?

本日はこんな言葉を残して終えます。

すぐにできることは
後回しにしない。
あとで、あとで
そればかり思っていると
癖になる。
出来なくてもいいから
少しだけ前に進めること。
自分が思った以上に
出来てしまう場合がある。
そんな時って達成感あるよね。
もしも結果が出なくても
自分の可能性を信じて諦めない。
とりあえず取り組んでみよう。

本日も最後までご覧いただき

ありがとうございます。


本日が佳き一日でありますように。


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