改編期のバラエティ特番が苦手なので、しばらく地上波放送を見ないでいたら、もう春ドラマの開始時期になっていた。
昨日の夜になって「季節のない街」の初回に気づいて、あわてて予約を入れた。

ディズニープラスで配信していたのだが、加入していないので初見。
テレビ東京にひたすら感謝する。

これぞクドカンだ。
これが見たかった。
「ふてほど」がずいぶん話題になったけれど、回が進むにつれて抱いた違和感を、このドラマが払拭してくれた。
もしかしたら、「ふてほど」は、誰かの横やりが入ったのではないかと思われるほど、私のイメージから離れていた。

「季節のない街」は、キャストも音楽も申し分がない。
そう思うのは、私がファンだからかもしれないけれど。
笑っていたはずなのにいつのまにか泣いていた。
派手なシーンは何もないのに、気づいたら圧倒されていた。

原作が山本周五郎なのもいい。
これは未読だが、そもそも好きな世界を、絶妙に時代移動させている製作者はさすがだ。
同じ原作を映像化した黒澤明の「どですかでん」も未視聴だが、タイトルの意味をドラマで初めて知る。
TVerで無料配信されているらしいので、私と好みが似ている人は見て損はないと思う。

たぶん、これが私の今季のベストドラマになるだろう。
全録画予定。

その他備忘録として、視聴予定を記載しておく。

★「おいハンサム‼︎ 2」
どんなに好きでも、パート２がパート１を超えることは少ないと思う。
でも、やはり見たくなる。
このパート１は、相当気に入っていた。

あとは、とりあえず初回は見る。
★「アンチヒーロー」
★「Destiny」
★「燕は戻ってこない」
★「イップス」

とりあえず見るが、上段より興味の度合いが落ちる。
★「Re:リベンジ-欲望の果てに-」
★「約束 〜16年目の真実〜」

たまたま、第1回を見たが、どうしようか微妙なところ。
★「天使の耳〜交通警察の夜」
これはたぶん、私自身が交通事故に遭っているからかもしれない。
物語が面白いというわけではない気がする。

★「花咲舞が黙ってない」
杏でドラマ化されたのをずっと見ていた（元夫が気に入っていた）ので、刷り込まれたイメージとの違和感を解消できるか疑問がある。
これはこれでよしとなるかどうか。
正直、なんでリメイク？と思っている。
基本的に、「水戸黄門」っぽい構造が好きではない。

★「ソロ活女子のススメ4」
パート１は結構楽しんだが、どんどん「金持ち限定」みたくなっていったので２からはあまり楽しめていない。
お金がなくても楽しめるソロ活は、もう何十年も前からとうにやっているので、今さら感あり。
こっそりひとりで楽しんでいたことを、みんなで「ひとりでやりましょう」みたくなっていくのがちょっとイヤだなと。
「ひとり旅ツアー」みたいな違和感。

久しぶりに、朝ドラと大河の両方を楽しむ年になった。
「虎に翼」は、想像以上に面白い。
そのぶん、この春開始の連ドラは惹かれる作品が少ない。
「季節のない街」がなかったら、連ドラ視聴ゼロになるかもしれなかった。

海外ドラマの「ダウントンアビー」や「アンという名の少女」みたいに次のシーズンが待ち遠しいという作品が、日本ではなかなかない気がする。
いまも次のシーズンを楽しみにしているのは「アストリッドとラファエル」くらいしかない。
「埋もれる殺意」はシーズン４まで大ファンだったが、５はまったく別物感。
６ができても、あまり見る気がしない。
「おいハンサム」がそうならないことを願っている。

昔、元気だった母が次シーズンを楽しみにしていた「渡鬼」は、私は見ていない。