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勝手につぶやき<ドラマいろいろ>

「光る君へ」(第4回)

★帝に毒を盛ったという濡れ衣を着せられた詮子が、父兼家に真偽を詰め寄ったことに対して、父が娘の言動をヒステリーと見せかけて、これを「長い間の独り身ゆえ」と息子たちに言い放つシーンがあった。
未婚や更年期や、性的な交渉が少ない女性に対する先入観みたいなもの。
この感覚が、先日の「不適切にもほどがある」の昭和の女性に対する差別感までつながっていたんだよなぁと思った。
でもこれって、女性にもあるよね。

★盗賊団は散楽の役者さんたちなのかなぁ。
各地を渡り歩いて興行しているのなら、荷物に紛れて盗品を持ち出しやすい。

★自分の屋敷に盗賊が入ったことすら刺激として面白がってしまえる貴族の裕福さと日常の退屈さ。
金持ち喧嘩せずってこういうことなのか、金持ちになったことがないからわからない。

★「愛した男は、母を殺した仇の弟だった!」というような2時間ドラマふうのサブタイトルが浮かんでしまった。
政治的な対立関係が深まって、ますます今後が楽しみになる。
花山天皇の出家はどんなふうに描かれるんだろう?

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」(第4回)

★久しぶりに登校したけど、自分の席にほかの生徒が座っているのを見て「そこ、僕の席」って言えなくて、教室を飛び出してしまったカケルくんが、蹲りながらも「無理かもしれないけどやってみようと思っている僕えらい」を繰り返すシーンに泣く。
うん、私もずっとそう言い聞かせてやってきたの。

「消せない私」

★配信で見つけて、1~4回まで一気見した。
復讐もの。
正体隠して近づいた被害者のことを、加害者は「えっ、なんで気づかないの?」とは思うけれども、やったほうにしてみれば気づかないほど些細な、または日常的な、または遠い昔のことになっているのかもしれないし、そういうやつだから目にもの見せてやりたいと思うのかも。
「そんなことをしても虚しいだけ」かは、当事者じゃないとわからない。
そうだとしても、復讐せずにはいられない気持ちはあるし、だからこそ生きてこられたというのもあるし。

何を面白いと思うかは人それぞれ。
初回から「ながら見」してしまう(ながら見が可能)のは、だいたい視聴が続かない。
どんなシーンも、どんなセリフも絶対見逃せないという感じで、録画しているのにリアルタイムでも見ずにはいられないドラマは、たぶん最終回まで見る。
かといって、ハラハラドキドキシーンがたくさんあればいいというものではない。
ほしいのは緊迫感ではなくて、緊張感。
それと、物語の背景に制作者(脚本家や演出家)の思いが透けて見えるものがいい。

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