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オーディオまとめ2024年3月


【はじめに】


筆者がオーディオにハマり出してちょうど3年くらいになる。
はじめはそこまで深入りするつもりはなかったのだが、気がついたら完全に沼に肩まで浸かっているのがなんとも恐ろしい。
さて、3年間の区切りとして、現環境のまとめとこの趣味に関する所感を簡単にまとめておきたいと思う。
簡単なレビューもついているので、機材選びのご参考になれば幸いである。

【機材まとめ】


ヘッドホン
・SHURE AONIC50
有線とワイヤレス両用。ワイヤレスでもLDACならかなり音質は良い。ノイキャンもあるがあまり強くない。
BTA30PROからLDACでSwitchと接続して使用するなどしている。
・AKG k712pro
軽くてベロア生地なので快適。
少し低音が少ない。以前は普段使い用だったが最近出番が減った。この価格帯なら非常におすすめの名機。
・HIFIMAN editionXS
少し重たくて蒸れる。
音質はよく、特に中音域が豊か。こちらもアラウンド5万台なら非常におすすめ

・SHURE SRH1540
SHUREの有名なモニターヘッドホン。
モニターライクなのも1本欲しかったので購入した。
少し古い機種で解像度は低くはないがそこそこ。フラットな出音である。
特筆すべきは装着感の良さ。あまりに快適で軽く、長時間の使用には現状1番向いている。
・SENNHEISER HD800S
やや寒色系で音場が広い。
弱点の少ない機種。普段使いにしている。
・FOCAL UTOPIA SG
現状手持ちの中で最高音質。
繊細な表現が得意。
オーダーメイドで純銀戦16芯バランスケーブルにしているため、中高音域ののびが改良されている。
装着感が個人的にはいまひとつなため、じっくりと音楽を聴くときなど比較的短時間の使用にしている。

イヤホン

・SHURE SE846
澪標でリケーブルしている。
BA4基の中高域が得意なイヤホン。解像度も高く非常に気に入っており、普段使いにしている。装着感も遮音性も良い。
・SENNHEISER IE600
中低音がよく出ている。
イヤーピースをMAXにしており長時間の使用の際や寝る前によく使用する。
鶺鴒にリケーブルし、中音の音像がよりくっきりとした。
・エティモティックリサーチ ER4SR
BA一発の名機。中高音を得意とする。
優れた解像度。アンダー5万円ならばおすすめ。
・SEE Audio kaguya
極めて解像度が高い。
4BA+4ESTの構成で音のバランスにも優れている。
ギルガメシュオメガにリケーブルして使用している。

DAP
・shanling M6 Ultra
高性能であり操作がもっさりすることがなく快適で良い。
音はナチュラルでややウォーミー。ミドルクラス以上のイヤホンも十分にドライブできる。発熱は激しいので専用ケースを使用するのがおすすめ。

DAC・アンプ

・iFi NEO iDSD2
少しだけ寒色系で解像度は高い。
入出力の選択肢が多く、マルチに使用できており重宝している。
無印も所有しておりこちらも非常に音質は良いが、正統進化版である2の方がおすすめ。

・RME ADI2/4PRO SE
極めて高性能。ナチュラルなサウンド。
メイン使用している。
多機能なため使いこなせていない感じがある。

・Fiio BTA30PRO
Bluetoothの送受信およびDAC。
極めて多機能であり、アイデア次第でオーディオの運用の幅が大きく広がる。
あんなことできたらいいなが実現できる。

【使用シーンで使い分ける】

オーディオ趣味になってから、前述の通り多数のオーディオ機材を購入しており、
漫然と使用すると、買っただけで使用しないような機材が出てしまいもったいない状況になりがちだと思う。
各機材の特性を理解することで、適した使用シーンを選び出し、適切に使い分けて行くことができる。
どの機材にも、音のキャラクターが存在し、また装着感なども加味して想定される使用シーンを選んでいく。
ヘッドホンでは、まず重さや装着感で連続使用時間をざっくり決めていき、音の特性を活かせるDACと組み合わせる。
イヤホンも同様だが、イヤーピースやリケーブルにより用途に適した使用感にカスタマイズすることも重要だ。
外出先のカフェで1~2時間程度使用する場合は遮音性の高いイヤーピースを装着したSE846を使用する場面が多い。また、就寝前のオーディオタイムには耳に優しいSednaEarfit MAXを装着し、しなやかで取り回しが良い鶺鴒でリケーブルしたIE600を使い、DAPはベッドサイドテーブルに据え置きのNEO iDSDを使用することで高音質で聞くことができる。

これらの使い分けを、購入前に機材の特性を調べておきあらかじめ想定しておけば、無尽蔵に増やすだけになるのを避ける事ができるだろう。

【電源+USBノイズ対策】

機材の性能は言うまでもなく重要だが、その機材の性能を発揮するに当たり、ノイズ対策は避けては通れないといわれる。多くの場合、普段聞いている分にはノイズはそうそう感じたりしない事が多いが、ノイズ対策を行い改めて聞いてみると、音像がくっきりとして、実は気付かないノイズが存在したのだということがわかる。
筆者の場合はまだそこまで本格的なノイズ除去には取り組んでいないものの、一切対策をしないときに比べると音の明瞭さは体感できるくらいに向上した。
①電源タップおよび電源ケーブル
まず、電源のコンセントから電源タップの間の電源ケーブルをオーディオテクニカのPC600にした。
その先の電源タップをオヤイデのMTB-6Ⅱ に交換した。どっしりと重い電源タップだが、シャーシから内部配線までこだわった製品だ。
②USBのノイズ対策
PCと接続する機器については、USBの給電線によるノイズが宿命的に発生する。
まずは給電線が構造的に分離されたオーディオグレードのUSBケーブルとしてオヤイデのSクラスを導入。さらにiFi Audio iDefender+というノイズ除去機材を接続部に設置し、グランドループを遮断・ハムノイズを消す。加えて、このiDefender+はACアダプターを接続することでUSBの給電線をPCの由来からクリーンな電源に置き換えることが可能である。
③ACアダプタ
ACアダプタには超ローノイズACアダプタifi iPower II を使用した。②でiDefender+に使用したのも同じものだ。
電源からの給電時に発生する電気ノイズを、同時に逆位相の電気信号を発生させることで相殺する。アクティブノイズキャンセリングである。

以上のノイズ対策をすることで、PCオーディオに関しては一定の効果が得られた。

【耳をいたわる】


オーディオマニアの人は、こだわりのオーディオシステムをできるだけ活用したいがために、長時間に渡るリスニングを習慣的に行っている人も多いだろう。
大音量のリスニングを長時間することは、難聴のリスクを増してしまう。WHOの基準では、聴覚障害にならない安全基準として、大人で80デシベルを1週間に最大40時間としている。
音を細部まで聞こうとすると80デシベルは超えてしまうかもしてないが、視聴環境を静かにする、ノイズキャンセリング機器を使うなどしてなるべく音量を絞る。
また、筆者は耳栓を就寝時やノイジーな雑踏・交通機関で使用することで耳を休ませることと、聴覚の受容細胞の回復に消費されるビタミンB類のサプリメントを摂取することなどでなるべく聴覚を悪くしないように対策をしている。
加齢による可聴域の劣化は誰もが避けることは出来ないが、できる限り耳をいたわって長くオーディオ趣味を続けたいものである。


【オーディオ沼には終わりがない】

ここまでの機材をまとめてみたが、本来はHD800Sをもって機材の追加は終わるつもりだった。
その後もさらなる音質向上を求めてUTOPIA SGのを購入してしまったが、やはりこの沼には終わりがないのだなと思った。
それぞれの機材には別の良さがあり、コレクションする楽しさもあるので、今後も辞めることは出来ないだろう。近年のオーディオ界隈では新製品の開発も目覚ましく、いまだ聞いたことがない音が待っている。
製品の高額化は懸念点だが、高額な製品の技術的ノウハウが低価格帯にも降りてきている流れがきているので、
比較的廉価な価格帯でもオーディオの楽しみは味わえるようになってきていることもあり、裾野は広がっている。


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