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これが"普通”のサイバーステップ 『ココロシャッフル』から考える、脱臭されたゲームのプレイフィールの虚しさ(ネタバレ&エロ要素有)
前書き エロゲーという文化にほとんど触れないまま育ってきたため、サイバーステップ製ノベルゲームの検証記事を書き始めてから泥縄的にエロゲー界隈について勉強するようになった。ブランドやレーベル、ジャンル、ユーザーの嗜好、批評サイト、そして某KOTYe等。そこで知ったのは、どうやらサイバーステップが移植しているエロゲーは概ね評判が芳しくない、ということだった。 確かにこの記事の原作はかなりの低クオリティだったが、他のもそうなのだろうかと少し考えた。なにぶんプレイ経験が少ない
サイバーステップの許されるライン・許されないライン 『滴るあの娘』がe-shopから消えた理由を考える(ネタバレ感想&エロ要素有)
前書き 近年ではゲーム開発及び販売のハードルが下がり、個人制作でも容易に発表し販売する場が増えている。PCであればsteamには膨大な数のゲームが並んでおり、またCS機においてもハードを問わず数多くのゲームが販売されている。マルチプラットフォーム展開されることも非常に増えた。サイバーステップのPandaShoujo作品は主にニンテンドーSwitchとsteam、そしてDLsiteで展開されている作品群だ。 今回取り上げるPandaShoujo作品はニンテンドーe-sh
PandaShoujoの前身、CSノベル部に込められた“気合い” 『シオリノコトハ - Dark Reflections -』と原作ゲームとの差異、また両者の感想(ネタバレ&エロ要素有)
前書き サイバーステップのADVプラットフォームは現在こそPandaShoujoという名前ではあるが、以前は『CSノベル部』と言われていた。名前が違うくらいでやっている事は大きく変わってはおらず、エロゲーからエロを抜いてUIを共通化、多言語対応させて発売するというものだ。この記事ではそんなCSノベル部の記念すべき第一弾作品を取り上げたいと思う。 今回紹介する作品は2022年2月24日に配信された『シオリノコトハ - Dark Reflections -』。原作はスワン
サイバーステップの通常営業 『~ハズレ転生~ 最底辺から始める異世界経営』はいかにして全年齢向けとなったか(ネタバレ感想&エロ要素有)
前書き 今までの記事で、サイバーステップのプラットフォーム『PandaShoujo』の作品について3作触れてきた。しかし3作ともPandaShoujo作品の中ではかなり癖の強い方であり、いつものPandaShoujo作品、という括りに入れる事が難しかった。PandaShoujo作品は全部で20作以上、前身である『CSノベル部』の作品と合わせると外伝作を含めて40作以上という数になるが、以前取り上げた3作、特に宿主ガードマンと強運傭兵と宝石の姫騎士は例外と言っていい作りに
PandaShoujoの秘密兵器? ゲームシナリオライター『おおるりしん』の実力とその魅力(後編という名の反省会) ※ネタバレ&エロ要素有
前書き 前回の記事でサイバーステップのプラットフォーム『PandaShoujo』から発売された『強運傭兵と宝石の姫騎士 - Fortunate Duo -』の解説をした。元のエロゲーからエロを取り除き、代わりに詳細な設定を詰める事でダークファンタジーとして一本立ちした作品だった。今回は前回の記事に引き続き、ゲームシナリオライター『おおるりしん』氏の仕事について語っていきたいと思っていたのだが。 前回の記事ではダラダラと長く書きすぎてしまったこともあり、その反省として今