atama85

サイバーステップ社が移植したアドベンチャーゲームの検証を行っています。

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最近の記事

これが"普通”のサイバーステップ 『ココロシャッフル』から考える、脱臭されたゲームのプレイフィールの虚しさ(ネタバレ&エロ要素有)

前書き  エロゲーという文化にほとんど触れないまま育ってきたため、サイバーステップ製ノベルゲームの検証記事を書き始めてから泥縄的にエロゲー界隈について勉強するようになった。ブランドやレーベル、ジャンル、ユーザーの嗜好、批評サイト、そして某KOTYe等。そこで知ったのは、どうやらサイバーステップが移植しているエロゲーは概ね評判が芳しくない、ということだった。  確かにこの記事の原作はかなりの低クオリティだったが、他のもそうなのだろうかと少し考えた。なにぶんプレイ経験が少ない

    • サイバーステップの許されるライン・許されないライン 『滴るあの娘』がe-shopから消えた理由を考える(ネタバレ感想&エロ要素有)

      前書き  近年ではゲーム開発及び販売のハードルが下がり、個人制作でも容易に発表し販売する場が増えている。PCであればsteamには膨大な数のゲームが並んでおり、またCS機においてもハードを問わず数多くのゲームが販売されている。マルチプラットフォーム展開されることも非常に増えた。サイバーステップのPandaShoujo作品は主にニンテンドーSwitchとsteam、そしてDLsiteで展開されている作品群だ。  今回取り上げるPandaShoujo作品はニンテンドーe-sh

      • 虚から実を産む苦しみ 『ぐうたら娘更生計画』におけるサイバーステップの苦労を想う(ネタバレ感想&エロ要素有)

        前書き  サイバーステップがPandaShoujo作品として全年齢向けに移植しているエロゲーは複数のブランドから選ばれているが、これらの母体は同じでライドオンワークス株式会社という。違うブランドなのに同じキャラクターデザイナーやシナリオライターが定期的に出てくるのも、全体的なグラフィックの塗りが似ているのもスタッフが共通しているためだ。  ライドオンワークス系列が手がけたゲームは非常に多く、その中にはたまに首をかしげるようなクオリティのものが出てくる。この記事ではそんな話

        • PandaShoujoの前身、CSノベル部に込められた“気合い” 『シオリノコトハ - Dark Reflections -』と原作ゲームとの差異、また両者の感想(ネタバレ&エロ要素有)

          前書き  サイバーステップのADVプラットフォームは現在こそPandaShoujoという名前ではあるが、以前は『CSノベル部』と言われていた。名前が違うくらいでやっている事は大きく変わってはおらず、エロゲーからエロを抜いてUIを共通化、多言語対応させて発売するというものだ。この記事ではそんなCSノベル部の記念すべき第一弾作品を取り上げたいと思う。  今回紹介する作品は2022年2月24日に配信された『シオリノコトハ - Dark Reflections -』。原作はスワン

        これが"普通”のサイバーステップ 『ココロシャッフル』から考える、脱臭されたゲームのプレイフィールの虚しさ(ネタバレ&エロ要素有)

        • サイバーステップの許されるライン・許されないライン 『滴るあの娘』がe-shopから消えた理由を考える(ネタバレ感想&エロ要素有)

        • 虚から実を産む苦しみ 『ぐうたら娘更生計画』におけるサイバーステップの苦労を想う(ネタバレ感想&エロ要素有)

        • PandaShoujoの前身、CSノベル部に込められた“気合い” 『シオリノコトハ - Dark Reflections -』と原作ゲームとの差異、また両者の感想(ネタバレ&エロ要素有)

          サイバーステップの通常営業 『~ハズレ転生~ 最底辺から始める異世界経営』はいかにして全年齢向けとなったか(ネタバレ感想&エロ要素有)

          前書き  今までの記事で、サイバーステップのプラットフォーム『PandaShoujo』の作品について3作触れてきた。しかし3作ともPandaShoujo作品の中ではかなり癖の強い方であり、いつものPandaShoujo作品、という括りに入れる事が難しかった。PandaShoujo作品は全部で20作以上、前身である『CSノベル部』の作品と合わせると外伝作を含めて40作以上という数になるが、以前取り上げた3作、特に宿主ガードマンと強運傭兵と宝石の姫騎士は例外と言っていい作りに

          サイバーステップの通常営業 『~ハズレ転生~ 最底辺から始める異世界経営』はいかにして全年齢向けとなったか(ネタバレ感想&エロ要素有)

          PandaShoujoの秘密兵器? ゲームシナリオライター『おおるりしん』の実力とその魅力(後編という名の反省会) ※ネタバレ&エロ要素有

          前書き  前回の記事でサイバーステップのプラットフォーム『PandaShoujo』から発売された『強運傭兵と宝石の姫騎士 - Fortunate Duo -』の解説をした。元のエロゲーからエロを取り除き、代わりに詳細な設定を詰める事でダークファンタジーとして一本立ちした作品だった。今回は前回の記事に引き続き、ゲームシナリオライター『おおるりしん』氏の仕事について語っていきたいと思っていたのだが。  前回の記事ではダラダラと長く書きすぎてしまったこともあり、その反省として今

          PandaShoujoの秘密兵器? ゲームシナリオライター『おおるりしん』の実力とその魅力(後編という名の反省会) ※ネタバレ&エロ要素有

          PandaShoujoの秘密兵器? ゲームシナリオライター『おおるりしん』の実力とその魅力(前編) ※ネタバレ&エロ要素有

          前書き  前回の記事で、サイバーステップのプラットフォーム『PandaShoujo』が送り出した『宿主ガードマン』について書いた。18禁ゲーム、つまりエロゲーだった原作のシナリオを徹底的に改造し、ダークヒーロー物と人情物の2つが詰まった熱い物語に仕上げた怪作である。  このシナリオ改編に携わったであろう人物が、スタッフロールに名前が乗っている『おおるりしん』氏である。氏は私がこの記事を書いている3月25日時点で発売されているPandaShoujo作品のうち、最新の4本のシ

          PandaShoujoの秘密兵器? ゲームシナリオライター『おおるりしん』の実力とその魅力(前編) ※ネタバレ&エロ要素有

          サイバーステップの送る怪作ADV「宿主ガードマン」と原作ゲームの差異、また両者の感想(ネタバレ&エロ要素有)

          前書き  サイバーステップがニンテンドーSwitch向けに出している『PandaShoujo』というプラットフォームがある。これはいくつかの18禁ゲームブランドのゲームをSwitchやPCで遊べるように性的表現を極力削り、UIを共通化させて移植したものである。昔から18禁ゲーム、つまりエロゲーからエロを無くしてCSに移植させるのはいくらでもあったので、特段珍しいことでもない。  ただ、PandaShoujoとして移植するゲームは原作が主に『抜きゲー』であることが多く、修正

          サイバーステップの送る怪作ADV「宿主ガードマン」と原作ゲームの差異、また両者の感想(ネタバレ&エロ要素有)